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勝負の場所は海岸で施設の外になる為、北の海特有の寒い風が吹いており、温かい部屋から出てきたばかりなのでぶるりと身震いした。
「あ、やっと来た
逃げなかったんだね」
相変わらずにやにやと嫌な笑みを浮かべながら先に待っていた男は、流木に腰掛け周りには仲間が数人立っている。
「逃げねぇよ
負けるわけがねぇからな」
「ははっ、その自信もいつまで続くかな」
仲間から1か所穴の開いた小さな箱を2つ受け取った男は、1つをローに投げ渡した。
「その中に自分たちの名前を書いた紙を入れろ
おれたちも入れるから後で交換な」
紙とペンを渡されて、そこに名前を書いた紙を入れ、男に箱ごと投げ返すと、男の方からもう一つの箱を投げ渡された。
「お互いにそこから1枚引こう
やり直しもいかさまもなしだからね」
「…わかってる」
ローの手にある箱の中には相手の海賊団のクルーたちの名前の書いた紙が入っているが、どれを引いたところで誰が誰の名前かわからない上に、実力もわからない。
いかさまをしようにもどうしようもない。
「…引いたぞ」
箱の中に手入れて、一番初めに触れた紙を取り出すと、相手も既に引き終っており、引いた紙を交換した。
「……」
ローの背中から紙を覗きこむようにして顔をこわばらせながら誰の名前が書いてあるのかと、ごくりと唾を飲み込んだ。
「「「……」」」
ゆっくりとローの指が折りたたまれた紙を開くと、紙に書かれた名前の人物を見ると、ぽかんとした表情を浮かべていた。
『わたし…だね』
自分を賭けた戦いに自分で挑むというのは変な感じもするが、仕方がないと笑う恋歌に、どう声をかけていいかわからず拳を握り締める。
「…勝てるな?」
『うん、もちろん』
ハートの海賊団以外で海賊をやる気はない。
たとえ相手が誰であろうと勝つと、ローの言葉に頷いた。
「あれ、そっちはその子なんだ」
「ああ…」
あちゃー、と演技がかった動作で頭に手を当てた男は、”もう一回引き直さないか”と提案してきた。
「お前がやり直しはなし、と言っていたはずだ」
何度でもやり直せるなら自分が出るまで何度でも引き続ける上に、くじ引きの意味がなくなってしまう。
なにか思惑でもあるのかと、ぎろりと男を睨めばうーん、と頭をかいて今度は苦笑いをしている。
「自分の仲間の事をこう言うのもなんだけど、君らが選んだこいつ…女の子限定のサディストなんだよね」
「えー、船長ひどーい」
「「「…は?」」」
こいつ、と言って親指で後ろを指さした先には、恋歌より少し背の高い華奢な女がぶすくれた顔をしていた。
「その子みたいな綺麗な子を痛めつけるの好きなんだよね、こいつ
それに恋愛対象も女だし」
「汚い男より綺麗な可愛い女の子の方がいいに決まってるじゃない」
対戦相手の女もそこそこ綺麗な顔をしているが、恋歌を見てぺろりと唇を舐める仕草にぞわっと鳥肌が立った。
「おれとしては君にあんまり傷ついてほしくないんだけど…」
「そんなこと言われても…なぁ?」
恋歌を奪いたいはずなのに忠告をしてくるということは、本当にまずいのではとちらっと恋歌に視線をやると、仲間の心配そうな視線を受けてふわっと笑った。
「…やれるか?」
『うん』
大丈夫だと笑う恋歌の頭をローが撫でてやり、変更は不要だと男に告げた。
「あ、やっと来た
逃げなかったんだね」
相変わらずにやにやと嫌な笑みを浮かべながら先に待っていた男は、流木に腰掛け周りには仲間が数人立っている。
「逃げねぇよ
負けるわけがねぇからな」
「ははっ、その自信もいつまで続くかな」
仲間から1か所穴の開いた小さな箱を2つ受け取った男は、1つをローに投げ渡した。
「その中に自分たちの名前を書いた紙を入れろ
おれたちも入れるから後で交換な」
紙とペンを渡されて、そこに名前を書いた紙を入れ、男に箱ごと投げ返すと、男の方からもう一つの箱を投げ渡された。
「お互いにそこから1枚引こう
やり直しもいかさまもなしだからね」
「…わかってる」
ローの手にある箱の中には相手の海賊団のクルーたちの名前の書いた紙が入っているが、どれを引いたところで誰が誰の名前かわからない上に、実力もわからない。
いかさまをしようにもどうしようもない。
「…引いたぞ」
箱の中に手入れて、一番初めに触れた紙を取り出すと、相手も既に引き終っており、引いた紙を交換した。
「……」
ローの背中から紙を覗きこむようにして顔をこわばらせながら誰の名前が書いてあるのかと、ごくりと唾を飲み込んだ。
「「「……」」」
ゆっくりとローの指が折りたたまれた紙を開くと、紙に書かれた名前の人物を見ると、ぽかんとした表情を浮かべていた。
『わたし…だね』
自分を賭けた戦いに自分で挑むというのは変な感じもするが、仕方がないと笑う恋歌に、どう声をかけていいかわからず拳を握り締める。
「…勝てるな?」
『うん、もちろん』
ハートの海賊団以外で海賊をやる気はない。
たとえ相手が誰であろうと勝つと、ローの言葉に頷いた。
「あれ、そっちはその子なんだ」
「ああ…」
あちゃー、と演技がかった動作で頭に手を当てた男は、”もう一回引き直さないか”と提案してきた。
「お前がやり直しはなし、と言っていたはずだ」
何度でもやり直せるなら自分が出るまで何度でも引き続ける上に、くじ引きの意味がなくなってしまう。
なにか思惑でもあるのかと、ぎろりと男を睨めばうーん、と頭をかいて今度は苦笑いをしている。
「自分の仲間の事をこう言うのもなんだけど、君らが選んだこいつ…女の子限定のサディストなんだよね」
「えー、船長ひどーい」
「「「…は?」」」
こいつ、と言って親指で後ろを指さした先には、恋歌より少し背の高い華奢な女がぶすくれた顔をしていた。
「その子みたいな綺麗な子を痛めつけるの好きなんだよね、こいつ
それに恋愛対象も女だし」
「汚い男より綺麗な可愛い女の子の方がいいに決まってるじゃない」
対戦相手の女もそこそこ綺麗な顔をしているが、恋歌を見てぺろりと唇を舐める仕草にぞわっと鳥肌が立った。
「おれとしては君にあんまり傷ついてほしくないんだけど…」
「そんなこと言われても…なぁ?」
恋歌を奪いたいはずなのに忠告をしてくるということは、本当にまずいのではとちらっと恋歌に視線をやると、仲間の心配そうな視線を受けてふわっと笑った。
「…やれるか?」
『うん』
大丈夫だと笑う恋歌の頭をローが撫でてやり、変更は不要だと男に告げた。