恋愛相談
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『(?)』
目を閉じてから数時間後、窓から朝陽が差し込んでいるが、まだ誰も起きていない静かな部屋で目を覚ました恋歌は、いつもより身体が動かしにくい事に気づいて顔を上げた。
『(ロー…は、まだ寝てる…
これ、誰の腕?)』
顔を上げればまだローは目を閉じて眠っており、腕枕をされている以外は軽く肩を引き寄せるように腰に腕が回っているだけ。
しかしそれ以外にもう一本お腹に腕が回り、背中に何かが引っ付いている感覚があり、自由に動かせる顔を後ろに向けて少し視線を下げると、シャチが背中に引っ付いていた。
「…ん?
どうした…」
もぞもぞと動いたせいでローが目を覚ましてしまい、起き上りたいのかと力を緩めてやれば、恋歌のお腹に腕が回っている事に気づいてぴくりと眉間に皺を寄せた。
身体を乗り出して恋歌の背中に引っ付いているシャチの顔を覗けば、幸せそうな顔でむにゃむにゃと何かを呟いており、叩き起こしてやろうと手を伸ばせばシャチに触れる前に恋歌に止められた。
『だめだよ
シャチ、気分悪かったんだし』
「……はぁ
【シャンブルズ】」
小さくため息をついたローはベッドから抜け出し、端に寝ているペンギンの前に立つと能力を発動させて恋歌とペンギンの位置を入れ替えた。
「…こいつらの薬取りに行くぞ
お前の喉の薬もだ」
『うん』
薬を取りに行くのはシャチを剥がした口実ではあるが、それに気づいていない恋歌は、差し出された手を取ってベッドから立ち上がる。
ローの能力で部屋から2人が消えた後、しん、と部屋に静寂が流れたが、ごんっという何かを殴る音が響いた。
「いってぇ…」
「離せバカ」
音はペンギンがシャチの頭を殴った音で、殴られたシャチは頭を擦りながら抱き着いていたペンギンから離れた。
「おれもわざとじゃないんだって」
「…わからねぇでもないけどさすがに怒るぞ、キャプテンが」
「…恋歌がおれたちに対して警戒心がなさすぎるのも問題だと思うんだよな」
「それはまぁ…そうだけど、急に余所余所しくされてもおれがへこむ」
「たしかに」
ローに抱き着いて寝るのは百歩譲って好きな相手だからいいとしても、ペンギンやシャチはそういう対象ではなく年頃の男。
気軽に抱き着いてくる上に抱き着いても拒否することはなく、膝枕もしてくれ、一緒のベッドで眠る。
恋歌の事は好きだが、ペンギンとシャチも恋歌はそう言う対象ではなく、あくまでも仲間で可愛い妹分。
それでも綺麗な顔、星を魅了する美しい声、発育の良い柔らかい身体がベッドの中で警戒心なく引っ付いてくれば、若い男である自分たちの何かが切れてしまう可能性はゼロではない。
「ま、それは追々わかってもらうとして、今日の勝負どうなるかだよな」
しかしそんな問題も今日勝負に勝たなければ恋歌がこの船からいなくなってしまい、考える必要もなくなってしまう。
「くじ引きか…」
「戦闘ならキャプテンが当たればいいけど…」
5人の中で一番強いのはロー。
相手が誰であれローが負けることなどないと思っているが、それ以外の4人が当たれば万が一、ということもある。
「あーあ、やっぱもっと強くならねぇとだめだな」
「だな…」
恋歌の事を希少性の高い星の魔女と知らない海賊にも狙われるという事が身に染みてわかり、重いため息をつくと、むくりとベポが起き上ったのが視界に入った。
「大丈夫か?」
「うん…まだちょっと気持ち悪いけど…」
頭を押さえて眉間に皺を寄せたベポは、部屋の中に3人しかいない事に気づいた。
「あれ?キャプテンと恋歌は?」
「おれたちの薬を取りに船に戻ったよ
すぐ帰ってくる」
「そっか
たしか今日って勝負の続きするんだったよね?」
昨日うっすらと聞いていた内容を確認するとペンギンが頷いた。
「1対1の勝負で、対戦相手とおれたちの誰が戦うかはくじ引きって話だ」
「よし…何が何でも勝たないといけないって事だね」
一晩ぐっすり寝て気分がマシになったベポは、自分の頬を叩いて気合いを入れる。
「ああ…絶対勝つ」
自分が選ばれた場合、全力で戦うと決め二人が戻ってくるのを待つ事にした。
目を閉じてから数時間後、窓から朝陽が差し込んでいるが、まだ誰も起きていない静かな部屋で目を覚ました恋歌は、いつもより身体が動かしにくい事に気づいて顔を上げた。
『(ロー…は、まだ寝てる…
これ、誰の腕?)』
顔を上げればまだローは目を閉じて眠っており、腕枕をされている以外は軽く肩を引き寄せるように腰に腕が回っているだけ。
しかしそれ以外にもう一本お腹に腕が回り、背中に何かが引っ付いている感覚があり、自由に動かせる顔を後ろに向けて少し視線を下げると、シャチが背中に引っ付いていた。
「…ん?
どうした…」
もぞもぞと動いたせいでローが目を覚ましてしまい、起き上りたいのかと力を緩めてやれば、恋歌のお腹に腕が回っている事に気づいてぴくりと眉間に皺を寄せた。
身体を乗り出して恋歌の背中に引っ付いているシャチの顔を覗けば、幸せそうな顔でむにゃむにゃと何かを呟いており、叩き起こしてやろうと手を伸ばせばシャチに触れる前に恋歌に止められた。
『だめだよ
シャチ、気分悪かったんだし』
「……はぁ
【シャンブルズ】」
小さくため息をついたローはベッドから抜け出し、端に寝ているペンギンの前に立つと能力を発動させて恋歌とペンギンの位置を入れ替えた。
「…こいつらの薬取りに行くぞ
お前の喉の薬もだ」
『うん』
薬を取りに行くのはシャチを剥がした口実ではあるが、それに気づいていない恋歌は、差し出された手を取ってベッドから立ち上がる。
ローの能力で部屋から2人が消えた後、しん、と部屋に静寂が流れたが、ごんっという何かを殴る音が響いた。
「いってぇ…」
「離せバカ」
音はペンギンがシャチの頭を殴った音で、殴られたシャチは頭を擦りながら抱き着いていたペンギンから離れた。
「おれもわざとじゃないんだって」
「…わからねぇでもないけどさすがに怒るぞ、キャプテンが」
「…恋歌がおれたちに対して警戒心がなさすぎるのも問題だと思うんだよな」
「それはまぁ…そうだけど、急に余所余所しくされてもおれがへこむ」
「たしかに」
ローに抱き着いて寝るのは百歩譲って好きな相手だからいいとしても、ペンギンやシャチはそういう対象ではなく年頃の男。
気軽に抱き着いてくる上に抱き着いても拒否することはなく、膝枕もしてくれ、一緒のベッドで眠る。
恋歌の事は好きだが、ペンギンとシャチも恋歌はそう言う対象ではなく、あくまでも仲間で可愛い妹分。
それでも綺麗な顔、星を魅了する美しい声、発育の良い柔らかい身体がベッドの中で警戒心なく引っ付いてくれば、若い男である自分たちの何かが切れてしまう可能性はゼロではない。
「ま、それは追々わかってもらうとして、今日の勝負どうなるかだよな」
しかしそんな問題も今日勝負に勝たなければ恋歌がこの船からいなくなってしまい、考える必要もなくなってしまう。
「くじ引きか…」
「戦闘ならキャプテンが当たればいいけど…」
5人の中で一番強いのはロー。
相手が誰であれローが負けることなどないと思っているが、それ以外の4人が当たれば万が一、ということもある。
「あーあ、やっぱもっと強くならねぇとだめだな」
「だな…」
恋歌の事を希少性の高い星の魔女と知らない海賊にも狙われるという事が身に染みてわかり、重いため息をつくと、むくりとベポが起き上ったのが視界に入った。
「大丈夫か?」
「うん…まだちょっと気持ち悪いけど…」
頭を押さえて眉間に皺を寄せたベポは、部屋の中に3人しかいない事に気づいた。
「あれ?キャプテンと恋歌は?」
「おれたちの薬を取りに船に戻ったよ
すぐ帰ってくる」
「そっか
たしか今日って勝負の続きするんだったよね?」
昨日うっすらと聞いていた内容を確認するとペンギンが頷いた。
「1対1の勝負で、対戦相手とおれたちの誰が戦うかはくじ引きって話だ」
「よし…何が何でも勝たないといけないって事だね」
一晩ぐっすり寝て気分がマシになったベポは、自分の頬を叩いて気合いを入れる。
「ああ…絶対勝つ」
自分が選ばれた場合、全力で戦うと決め二人が戻ってくるのを待つ事にした。