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何事もなく朝食を食べ終え、そろそろ船に戻るかと準備を整えてロビーを出ると、目の前に立ち塞がった男たちに反応したローが恋歌を自分の後ろに下がらせ、他の3人がローより前に出る。
「なんか用か」
「あんたらに用事はない
用があるのはその子」
目の前に立ち塞がったのは昨日食堂で恋歌にちょっかいを出し、ローに今朝どこかに捨てられた男。
その子、と指をさしたのは恋歌だったが、聞く前にそんな事はわかりきっていた。
「こっちはあんたに用はない
おれたちはもう出航する
そこを退け」
「やだよ
おれまだその子とお話ししてないし」
「わっかんねぇやつだな!!
この子はあんたと話すことはねぇって言ってんの!!」
ペンギンとシャチが目の前の男たちを睨みつけるが、へらへらとした表情は崩れず、呑気に一番後ろにいる恋歌に手を振っている。
『ロー…ちょっとお話しする、ぐらいなら…』
しつこそうな男に、少し話すぐらいならと提案するが、こつん、と頭を叩かれた。
「お前がそんなことをする必要はねぇ
ちゃんと隠れてろ
ベポ」
『うん…』
自分の所為で出航の時間が遅れるのは、と思った恋歌だったが、埒が明かないと思ったローがベポと交代し、ペンギンとシャチの肩を叩いた。
「あんたら海賊か?」
「だったらなんだ」
お揃いのつなぎやローの服に描かれている海賊旗を見て、男が何かを考えるように顎に手を当てた。
「じゃあさ、その子賭けておれたちと勝負しない?」
「「「あ?」」」
名案だとばかりに手を叩いてにぱっと笑う男に、びきっと3人のこめかみに青筋が浮かんだ。
「ばかばかしい
おれたちに何のメリットもねぇ勝負なんか受けるか」
「メリットねぇ…
そんなこと言っておれたちと勝負するのが怖いだけなんだろ?」
「…なんとでも言え
おれはそんな安い挑発には乗らねぇ」
「ははっ、若いのに冷静なんだな」
恋歌を賭ける程のことなどあるはずないと、全員に行くぞと声をかけたが、とん、と胸に手を置かれそれに視線を落せば、男が何かを握っている事に気づいてそれを手に取る。
「てめぇっ…!
こんなものいつ…!」
「さて、いつだろうね」
くすくすと笑う男から渡されたものを握りつぶしたローは、ぎりっと歯を食いしばる。
「なんだ?」
「さぁ?」
様子の変わったローに、何を渡されたのかと手元を覗きこむが、ぐちゃぐちゃに握りつぶされて何かはわからない。
「それ、その子の隠し撮りなんだよね」
「「え…」」
電伝虫を取り出してへらへらと笑う男の言葉に固まったのはペンギンとシャチだけではなかった。
『隠し…撮り…?
じゃあ…昨日の、卓球の時の、視線って…もしかして…』
「そ、楽しそうな笑顔もばっちりだし、良く動いてくれたからきわどいのも撮れたよ
それと食堂できみに触る前、机の下に電伝虫がいたの気づかなかっただろ?」
『そんな、前から…』
「その恰好で食堂に来てくれてたらもっといい絵が撮れただろうけど…
残念だ」
最後にへらっと笑った男にぞわっと背筋が寒くなったような気がして、横にいてくれるベポの腕にしがみついた。
「恋歌、大丈夫?」
『うん…』
慰めるように温かい体で抱きしめてくれるベポのお腹に顔を埋める恋歌を見て、ペンギンとシャチもぎりっと歯を食いしばった。
「気持ち悪いストーカー野郎が…
うちの大事な仲間を傷つけた事、後悔させてやるよ」
もう穏便に済ませる気のない2人は、ローから許可が出ればいつでも戦えるように戦闘態勢をとる。
「なんか用か」
「あんたらに用事はない
用があるのはその子」
目の前に立ち塞がったのは昨日食堂で恋歌にちょっかいを出し、ローに今朝どこかに捨てられた男。
その子、と指をさしたのは恋歌だったが、聞く前にそんな事はわかりきっていた。
「こっちはあんたに用はない
おれたちはもう出航する
そこを退け」
「やだよ
おれまだその子とお話ししてないし」
「わっかんねぇやつだな!!
この子はあんたと話すことはねぇって言ってんの!!」
ペンギンとシャチが目の前の男たちを睨みつけるが、へらへらとした表情は崩れず、呑気に一番後ろにいる恋歌に手を振っている。
『ロー…ちょっとお話しする、ぐらいなら…』
しつこそうな男に、少し話すぐらいならと提案するが、こつん、と頭を叩かれた。
「お前がそんなことをする必要はねぇ
ちゃんと隠れてろ
ベポ」
『うん…』
自分の所為で出航の時間が遅れるのは、と思った恋歌だったが、埒が明かないと思ったローがベポと交代し、ペンギンとシャチの肩を叩いた。
「あんたら海賊か?」
「だったらなんだ」
お揃いのつなぎやローの服に描かれている海賊旗を見て、男が何かを考えるように顎に手を当てた。
「じゃあさ、その子賭けておれたちと勝負しない?」
「「「あ?」」」
名案だとばかりに手を叩いてにぱっと笑う男に、びきっと3人のこめかみに青筋が浮かんだ。
「ばかばかしい
おれたちに何のメリットもねぇ勝負なんか受けるか」
「メリットねぇ…
そんなこと言っておれたちと勝負するのが怖いだけなんだろ?」
「…なんとでも言え
おれはそんな安い挑発には乗らねぇ」
「ははっ、若いのに冷静なんだな」
恋歌を賭ける程のことなどあるはずないと、全員に行くぞと声をかけたが、とん、と胸に手を置かれそれに視線を落せば、男が何かを握っている事に気づいてそれを手に取る。
「てめぇっ…!
こんなものいつ…!」
「さて、いつだろうね」
くすくすと笑う男から渡されたものを握りつぶしたローは、ぎりっと歯を食いしばる。
「なんだ?」
「さぁ?」
様子の変わったローに、何を渡されたのかと手元を覗きこむが、ぐちゃぐちゃに握りつぶされて何かはわからない。
「それ、その子の隠し撮りなんだよね」
「「え…」」
電伝虫を取り出してへらへらと笑う男の言葉に固まったのはペンギンとシャチだけではなかった。
『隠し…撮り…?
じゃあ…昨日の、卓球の時の、視線って…もしかして…』
「そ、楽しそうな笑顔もばっちりだし、良く動いてくれたからきわどいのも撮れたよ
それと食堂できみに触る前、机の下に電伝虫がいたの気づかなかっただろ?」
『そんな、前から…』
「その恰好で食堂に来てくれてたらもっといい絵が撮れただろうけど…
残念だ」
最後にへらっと笑った男にぞわっと背筋が寒くなったような気がして、横にいてくれるベポの腕にしがみついた。
「恋歌、大丈夫?」
『うん…』
慰めるように温かい体で抱きしめてくれるベポのお腹に顔を埋める恋歌を見て、ペンギンとシャチもぎりっと歯を食いしばった。
「気持ち悪いストーカー野郎が…
うちの大事な仲間を傷つけた事、後悔させてやるよ」
もう穏便に済ませる気のない2人は、ローから許可が出ればいつでも戦えるように戦闘態勢をとる。