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楽しそうに星の話をする恋歌の心地のいい声と、一緒にいる事で生まれる心地のいい空間に、これを壊してしまうかもしれないという意識で無意識に手を握る力が強くなる。
『?
どうかした?』
「…恋歌に、話がある」
『…そうかな、って思ってた』
「隠し事できねぇな…」
海賊になる時の話といい、今回といい、大事な話がある時はほとんど恋歌にばれている事に苦笑いしたローは、大きく息を吸って、ゆっくりとはき、至近距離にある恋歌の頬を撫でる。
「話、ってのは…
おれの…恩人で…大好きだった人の話なんだ…」
『…うん』
”だった”という過去形の話に、頬に当てられたローの手の上に自分の手を乗せ、身体をローの方に向ける。
ゆっくりと語られていくローの恩人の話は、悲惨なローの過去を思い出させ、それと同時に愛されていたという幸せで悲しい思い出も語られた。
どれだけ優しい人か、どれだけ自分を愛してくれたか、どれだけローがその人を大好きだったか、スワロー島に来る前の2人の短い旅の話を教えてもらった。
そして復讐したい相手は今は王下七武海の一角を担い、ある国の国王だという。
今の自分達ではそんな相手に勝てるわけもないということはわかりきっている。
ただ、その復讐は諦める事はできないだろうと、ローの優しい性格上恋歌にもわかっていた。
『ロー…』
少し涙ぐんでいるローの目の下を親指でなぞれば、はっとしたように顔を伏せた。
「悪い…」
『ロー、わたしは…あなたに、なにをしてあげられる?
復讐なら、わたしも、手伝う』
「恋歌…」
自分の復讐に手を貸してくれたローの復讐になにか自分にできることはあるかと聞けば、驚いたような顔をしたローと視線が合う。
『ロー…わたしにできること、なんでも言って』
いつものように笑ってくれる恋歌の背に手を回してぎゅっと抱きしめれば、恋歌に背中に手を回されぽんぽん、と背中を優しく叩かれる。
「間違えそうになったら…おれを止めてくれ」
『うん』
「恋歌の力を、魔法の力を…貸してほしい」
『うん』
「傍に…いてくれ」
『うん』
「おれを置いて…死なねぇでくれ」
『…うん』
いつもより弱々しいローの声にすべて肯定の言葉を返すと、徐々に抱きしめられている腕の力が抜けていく。
「あと…おれには、隠し名があって…」
『隠し名?』
「ああ…
おれの本当の名は…トラファルガー・D・ワーテル・ロー」
本来の名前の意味もすべて語るローの言葉を遮る事はせず、恋歌は黙って最後まで話を聞いた。
「黙ってて…悪かった」
『ううん、人それぞれ、事情はあるでしょ
じゃあ…わたしも、ローに言ってなかったこと、あるんだけど、聞いてくれる?』
「…ああ」
『わたしにも、というか、星の魔女には、人には教えちゃいけない、名前があるの
産まれたときに、星から貰える名前で、魔女以外には、発音できない名前』
こん、と額を合わせれば、ぴく、とローが反応したが、言葉を遮られないので、そのまま話を続ける。
『わたしの、星からもらった名前は…-------』
星の言葉で語られた恋歌の名前は、ローの耳にはノイズがかかったかのように聞こえ、正確には聞こえなかった。
『この世界で、この名前を知ってるのは、ローだけ
聞こえない、だろうけど』
「いや、十分だ
ありがとう」
照れたように笑う恋歌に、たとえ自分が発音できない名前でも、この世界で知っているのが自分だけという優越感が心を満たしていく。
やっと身体を離したローと視線があった恋歌は、お互いに至近距離で笑い合う。
「恋歌、キスしていいか」
『…うん』
恥ずかしそうに頷いた恋歌の唇に顔を寄せれば、自然と目を伏せられたので、柔らかい唇に自分の唇を重ねた。
『?
どうかした?』
「…恋歌に、話がある」
『…そうかな、って思ってた』
「隠し事できねぇな…」
海賊になる時の話といい、今回といい、大事な話がある時はほとんど恋歌にばれている事に苦笑いしたローは、大きく息を吸って、ゆっくりとはき、至近距離にある恋歌の頬を撫でる。
「話、ってのは…
おれの…恩人で…大好きだった人の話なんだ…」
『…うん』
”だった”という過去形の話に、頬に当てられたローの手の上に自分の手を乗せ、身体をローの方に向ける。
ゆっくりと語られていくローの恩人の話は、悲惨なローの過去を思い出させ、それと同時に愛されていたという幸せで悲しい思い出も語られた。
どれだけ優しい人か、どれだけ自分を愛してくれたか、どれだけローがその人を大好きだったか、スワロー島に来る前の2人の短い旅の話を教えてもらった。
そして復讐したい相手は今は王下七武海の一角を担い、ある国の国王だという。
今の自分達ではそんな相手に勝てるわけもないということはわかりきっている。
ただ、その復讐は諦める事はできないだろうと、ローの優しい性格上恋歌にもわかっていた。
『ロー…』
少し涙ぐんでいるローの目の下を親指でなぞれば、はっとしたように顔を伏せた。
「悪い…」
『ロー、わたしは…あなたに、なにをしてあげられる?
復讐なら、わたしも、手伝う』
「恋歌…」
自分の復讐に手を貸してくれたローの復讐になにか自分にできることはあるかと聞けば、驚いたような顔をしたローと視線が合う。
『ロー…わたしにできること、なんでも言って』
いつものように笑ってくれる恋歌の背に手を回してぎゅっと抱きしめれば、恋歌に背中に手を回されぽんぽん、と背中を優しく叩かれる。
「間違えそうになったら…おれを止めてくれ」
『うん』
「恋歌の力を、魔法の力を…貸してほしい」
『うん』
「傍に…いてくれ」
『うん』
「おれを置いて…死なねぇでくれ」
『…うん』
いつもより弱々しいローの声にすべて肯定の言葉を返すと、徐々に抱きしめられている腕の力が抜けていく。
「あと…おれには、隠し名があって…」
『隠し名?』
「ああ…
おれの本当の名は…トラファルガー・D・ワーテル・ロー」
本来の名前の意味もすべて語るローの言葉を遮る事はせず、恋歌は黙って最後まで話を聞いた。
「黙ってて…悪かった」
『ううん、人それぞれ、事情はあるでしょ
じゃあ…わたしも、ローに言ってなかったこと、あるんだけど、聞いてくれる?』
「…ああ」
『わたしにも、というか、星の魔女には、人には教えちゃいけない、名前があるの
産まれたときに、星から貰える名前で、魔女以外には、発音できない名前』
こん、と額を合わせれば、ぴく、とローが反応したが、言葉を遮られないので、そのまま話を続ける。
『わたしの、星からもらった名前は…-------』
星の言葉で語られた恋歌の名前は、ローの耳にはノイズがかかったかのように聞こえ、正確には聞こえなかった。
『この世界で、この名前を知ってるのは、ローだけ
聞こえない、だろうけど』
「いや、十分だ
ありがとう」
照れたように笑う恋歌に、たとえ自分が発音できない名前でも、この世界で知っているのが自分だけという優越感が心を満たしていく。
やっと身体を離したローと視線があった恋歌は、お互いに至近距離で笑い合う。
「恋歌、キスしていいか」
『…うん』
恥ずかしそうに頷いた恋歌の唇に顔を寄せれば、自然と目を伏せられたので、柔らかい唇に自分の唇を重ねた。