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『!!』
「悪い、遅くなった」
音もなく能力で部屋の中に戻ってきたローに、本を読んで待っていた恋歌は、驚いて本を手から落としてしまった。
『おかえりなさい』
「ああ、ただいま
誰も来なかったか?」
『うん』
ほっとしたような顔をする恋歌の頬を撫でてやれば、嬉しそうにその手に擦り寄ってくる。
「…どこも触られてねぇか?」
『…手首、掴まれただけ』
「はぁ…どっちだ」
『え…こっち…』
掴まれた方の手を差し出せば、しばらくじっと手首を見つめた後、ちゅ、と手首に口づけられた。
『…あ、の』
「…行くぞ」
ぶわっと顔に熱が集まり、驚いて手を引こうとしたが、やんわりと制され、そのままふわりと立たされる。
そのまま手を握られ、部屋から出ると深夜という事もあり、あまり人の気配がしない。
お互いの足音しか聞こえない廊下を歩き、エレベーターで行先を屋上に指定するローの指を追い、どこに行くのかとちらりとローの顔を見上げるが、何かを考えているのか視線が合う事はない。
しばらくしてエレベーターが屋上に着き、またローに手を引かれるまま歩いていると、周りにいくつもの球体がある間を歩いていく。
『(これ、なんだろ…)』
球体には一つ一つ扉があり、中に入れるようになっているのは外側からでもわかるが、中がどうなっているのかは真っ黒なためわからない。
「足元気をつけろよ」
いくつか球体を通り過ぎると、ローがある球体の前で止まり、扉を開けるとそこには短い階段が。
うっすらと足元を照らす程度の灯りしかないため、手を引かれながらゆっくりと階段を昇り切れば、ほぼ大きめのベッドが室内を埋め尽くすだけの小さな部屋。
天井も壁もほとんどが真っ黒で、枕元にいくつかスイッチがあるのがぼんやり見える程度。
ぽすん、とベッドに腰掛けさせられた恋歌は、ここはどういう施設なのかと室内を見渡すが、なにをする場所なのかわからず枕元のスイッチをいじっているローの背中を見つめる。
「これか」
ぼそ、っと何かを呟いて小さくスイッチが押された音が聞こえた後、がー、っと音が室内に響き室内が明るくなっていく。
『わ…すごい…』
この光はなにかと音が聞こえた天井を見上げれば目の前に広がるのは満天の星。
室内を照らすのは月明かり。
北の海は寒い気候の為、浮上すれば同じ空は見れるが、寒い中夜に長時間外に出る事はローがいい顔をしない上に、ポーラータング号はほとんど潜水している。
「ここなら寝ながら星が見れる
寒くもねぇしな」
室内は空調が効いており、ベッドもある為寝転んで星が見れる。
すごいすごいと目を輝かせている恋歌に、やはり連れてきて正解だったと笑みをこぼしたローは、布団を捲って自分の横をぽんと叩く。
ベッドの上に乗ってもそもそとローの横に行けば、横に並んで寝転びよく磨かれたガラス越しに見える星空を眺める。
「恋歌、いつもの星の話、聞かせてくれるか」
『うん、もちろん』
近くにある恋歌の手を握れば、嬉しそうに笑って今日はどんな星が見えるのかを伝え、明日のみんなの運勢、見える星座の逸話などをローに話した。
「悪い、遅くなった」
音もなく能力で部屋の中に戻ってきたローに、本を読んで待っていた恋歌は、驚いて本を手から落としてしまった。
『おかえりなさい』
「ああ、ただいま
誰も来なかったか?」
『うん』
ほっとしたような顔をする恋歌の頬を撫でてやれば、嬉しそうにその手に擦り寄ってくる。
「…どこも触られてねぇか?」
『…手首、掴まれただけ』
「はぁ…どっちだ」
『え…こっち…』
掴まれた方の手を差し出せば、しばらくじっと手首を見つめた後、ちゅ、と手首に口づけられた。
『…あ、の』
「…行くぞ」
ぶわっと顔に熱が集まり、驚いて手を引こうとしたが、やんわりと制され、そのままふわりと立たされる。
そのまま手を握られ、部屋から出ると深夜という事もあり、あまり人の気配がしない。
お互いの足音しか聞こえない廊下を歩き、エレベーターで行先を屋上に指定するローの指を追い、どこに行くのかとちらりとローの顔を見上げるが、何かを考えているのか視線が合う事はない。
しばらくしてエレベーターが屋上に着き、またローに手を引かれるまま歩いていると、周りにいくつもの球体がある間を歩いていく。
『(これ、なんだろ…)』
球体には一つ一つ扉があり、中に入れるようになっているのは外側からでもわかるが、中がどうなっているのかは真っ黒なためわからない。
「足元気をつけろよ」
いくつか球体を通り過ぎると、ローがある球体の前で止まり、扉を開けるとそこには短い階段が。
うっすらと足元を照らす程度の灯りしかないため、手を引かれながらゆっくりと階段を昇り切れば、ほぼ大きめのベッドが室内を埋め尽くすだけの小さな部屋。
天井も壁もほとんどが真っ黒で、枕元にいくつかスイッチがあるのがぼんやり見える程度。
ぽすん、とベッドに腰掛けさせられた恋歌は、ここはどういう施設なのかと室内を見渡すが、なにをする場所なのかわからず枕元のスイッチをいじっているローの背中を見つめる。
「これか」
ぼそ、っと何かを呟いて小さくスイッチが押された音が聞こえた後、がー、っと音が室内に響き室内が明るくなっていく。
『わ…すごい…』
この光はなにかと音が聞こえた天井を見上げれば目の前に広がるのは満天の星。
室内を照らすのは月明かり。
北の海は寒い気候の為、浮上すれば同じ空は見れるが、寒い中夜に長時間外に出る事はローがいい顔をしない上に、ポーラータング号はほとんど潜水している。
「ここなら寝ながら星が見れる
寒くもねぇしな」
室内は空調が効いており、ベッドもある為寝転んで星が見れる。
すごいすごいと目を輝かせている恋歌に、やはり連れてきて正解だったと笑みをこぼしたローは、布団を捲って自分の横をぽんと叩く。
ベッドの上に乗ってもそもそとローの横に行けば、横に並んで寝転びよく磨かれたガラス越しに見える星空を眺める。
「恋歌、いつもの星の話、聞かせてくれるか」
『うん、もちろん』
近くにある恋歌の手を握れば、嬉しそうに笑って今日はどんな星が見えるのかを伝え、明日のみんなの運勢、見える星座の逸話などをローに話した。