恋愛相談
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男が”可愛い子”と言った直後、ローに抱きしめられている恋歌を見て、納得したやじ馬たちは、周りの堅気ではなさそうな男たちの纏う空気が変わったのを察知し、巻き添えを食らう前に逃げようとそそくさと立ち去っていく。
「ま、気持ちはわかるよ
この子は最高に可愛い」
ばき、っと指を鳴らしたペンギンは、机に突き刺さっている槍を引っこ抜いてくるんと回して肩に担いだ。
「けどまぁ、お前が手を出したのはおれたちの大事な仲間なわけよ」
同じく指を鳴らしてシャチは刀を握る。
「恋歌の事泣かせたんだから、反省してよね」
男の首根っこを掴んで武器に囲まれている場所から引っこ抜き、ベポがずるずると引きずって食堂の外に3人と男は消えて行った。
「なんでもっと早く言わなかった」
あの3人に任せておけば大丈夫だろうと、恋歌を1人にしない様にするために、男をぼこぼこにしたい衝動を抑えて食堂に残った。
『ごめん…勘違い、かもって…』
「ったく…」
自覚がなさすぎるのも困ったもんだとため息をつけば、あの3人が戻ってくるまで座っていようと手を引いて椅子に座りなおした。
「恋歌」
『はい』
「魔法陣の発動から武器の召喚までの時間がかかりすぎだ
まぁでも焦っていたとはいえターゲットを逃がさないように武器を出せたのは合格点だな」
『あ、うん』
机が壊れてもケーキを食べる事をやめていなかったシリウスに、今の魔法の講評をされた。
「あのぅ…お客様?」
「あ?」
一通りシリウスの講評が終わったところで、顔についたケーキを拭ってやっていると、店員らしき人物がびくびくしながら近づいてきた。
ただでさえ怯えているというのに、ローに睨まれさらに身体を萎縮させてしまい、もごもごと言葉が出さないでいる。
『あ、えと…騒がしくして、ごめんなさい…』
「い、いえ!!」
『机も…壊して、ごめんなさい…』
しゅん、として謝る恋歌に、店員ががばっ、と頭を下げた。
「こ、こちらこそ!お客様への配慮が足りず不快な思いをさせてしまい失礼致しました!」
「へぇ、机でも弁償しろって言おうもんなら、切り刻んでやるところだった」
『ロー』
「ちっ…」
なぜ被害を受けた恋歌が謝らなければいけないのかと不機嫌さを隠すこともしておらず、店員を睨みつけていたが、恋歌に袖を引かれ舌打ちをして睨みつけることをやめた。
自分たちも恋歌の異変に気づいてやれなかったのは事実のため、恋歌に注意をされれば強くは出れない。
「机はこのままで…
これはほんの気持ちですが…」
すっ、と何かの紙を出され、それをローが受け取る。
恋歌もそれを横から覗き込むと、VIPルームへの招待券だった。
「なんだこれ」
「こちらへの滞在中はお食事の際、そちらのお部屋をお使いください
お連れ様がお食事中だけでも不快な思いをされないように、わたくし共ができる精一杯のお詫びです」
「へぇ…」
ただの一客にここまでするのかと、怪しんだローはその招待券を素直に受け取ることができない。
机の弁償はなし。
騒ぎのお咎めもなし。
加えてVIPルームへの招待券となると、怪しまない方がおかしい。
「いらねぇ」
「え?」
「いらねぇと言った
気遣いだけもらっておく」
ぴらっ、と招待券を店員に返したローは、行くぞと恋歌に手を差し出し、お腹がいっぱいになって寝転んでいるシリウスの頭をでこぴんした。
恋歌の方も何も言わず黙ってローの手を取り、シリウスがぎゃんぎゃんと吠えているのを宥めている。
「し、しかしこのままでは我々の気持ちが…!」
「何度も言わせるな
いらねぇ」
あまりにも引き下がらなかったので、ぎろっとひと睨みすると店員はすくみ上がり、それ以上声をかけてくることはなかった。
「ま、気持ちはわかるよ
この子は最高に可愛い」
ばき、っと指を鳴らしたペンギンは、机に突き刺さっている槍を引っこ抜いてくるんと回して肩に担いだ。
「けどまぁ、お前が手を出したのはおれたちの大事な仲間なわけよ」
同じく指を鳴らしてシャチは刀を握る。
「恋歌の事泣かせたんだから、反省してよね」
男の首根っこを掴んで武器に囲まれている場所から引っこ抜き、ベポがずるずると引きずって食堂の外に3人と男は消えて行った。
「なんでもっと早く言わなかった」
あの3人に任せておけば大丈夫だろうと、恋歌を1人にしない様にするために、男をぼこぼこにしたい衝動を抑えて食堂に残った。
『ごめん…勘違い、かもって…』
「ったく…」
自覚がなさすぎるのも困ったもんだとため息をつけば、あの3人が戻ってくるまで座っていようと手を引いて椅子に座りなおした。
「恋歌」
『はい』
「魔法陣の発動から武器の召喚までの時間がかかりすぎだ
まぁでも焦っていたとはいえターゲットを逃がさないように武器を出せたのは合格点だな」
『あ、うん』
机が壊れてもケーキを食べる事をやめていなかったシリウスに、今の魔法の講評をされた。
「あのぅ…お客様?」
「あ?」
一通りシリウスの講評が終わったところで、顔についたケーキを拭ってやっていると、店員らしき人物がびくびくしながら近づいてきた。
ただでさえ怯えているというのに、ローに睨まれさらに身体を萎縮させてしまい、もごもごと言葉が出さないでいる。
『あ、えと…騒がしくして、ごめんなさい…』
「い、いえ!!」
『机も…壊して、ごめんなさい…』
しゅん、として謝る恋歌に、店員ががばっ、と頭を下げた。
「こ、こちらこそ!お客様への配慮が足りず不快な思いをさせてしまい失礼致しました!」
「へぇ、机でも弁償しろって言おうもんなら、切り刻んでやるところだった」
『ロー』
「ちっ…」
なぜ被害を受けた恋歌が謝らなければいけないのかと不機嫌さを隠すこともしておらず、店員を睨みつけていたが、恋歌に袖を引かれ舌打ちをして睨みつけることをやめた。
自分たちも恋歌の異変に気づいてやれなかったのは事実のため、恋歌に注意をされれば強くは出れない。
「机はこのままで…
これはほんの気持ちですが…」
すっ、と何かの紙を出され、それをローが受け取る。
恋歌もそれを横から覗き込むと、VIPルームへの招待券だった。
「なんだこれ」
「こちらへの滞在中はお食事の際、そちらのお部屋をお使いください
お連れ様がお食事中だけでも不快な思いをされないように、わたくし共ができる精一杯のお詫びです」
「へぇ…」
ただの一客にここまでするのかと、怪しんだローはその招待券を素直に受け取ることができない。
机の弁償はなし。
騒ぎのお咎めもなし。
加えてVIPルームへの招待券となると、怪しまない方がおかしい。
「いらねぇ」
「え?」
「いらねぇと言った
気遣いだけもらっておく」
ぴらっ、と招待券を店員に返したローは、行くぞと恋歌に手を差し出し、お腹がいっぱいになって寝転んでいるシリウスの頭をでこぴんした。
恋歌の方も何も言わず黙ってローの手を取り、シリウスがぎゃんぎゃんと吠えているのを宥めている。
「し、しかしこのままでは我々の気持ちが…!」
「何度も言わせるな
いらねぇ」
あまりにも引き下がらなかったので、ぎろっとひと睨みすると店員はすくみ上がり、それ以上声をかけてくることはなかった。