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2人と別れた後は、最初に勧めてくれた海底から見る事のできる星空を見に行くことにした。
海底気分を味わうためなのか、かなり長い階段を下り、薄暗い廊下を抜けると、徐々に足元が光り始めた。
「(これは…結構すげぇな…)」
わくわくしているのか道中無言な恋歌の手を引いて、”順路”と書かれた角を曲がると、拓けた場所に出て視界いっぱいに海底の映像が広がる。
だが、映像と言われなければ本物と見分けがつかないほどのクオリティに、ローも思わず立ち止まってしまった。
海の青、珊瑚の赤、海藻や苔の緑、見た事もない花がゆらゆらと揺れ、色とりどりの魚たちが泳ぎ、見た事もない幻想的な景色に、どこを見ていいのかわからず、興奮したようにあたりを見渡す恋歌を見て、ローは満足そうに口元をゆるませた。
『綺麗、だね』
「…ああ」
恋歌の夜空を切り取ったような瞳にきらきらと光が反射し、それが星空のように見える。
視線を天井に向ければ星空が見え、ひっくり返りそうなほど身体を逸らすので、転ばないように背中に手を添えてやる。
「恋歌、あっちも見に行くぞ」
『うん』
空にくぎ付けになっている視線を前に向かせ、手を引いてゆっくりと歩いていき、他の客に何度も抜かされたが、楽しそうな恋歌を見て急かすようなことはしない。
『(普通に楽しんじゃった…)』
「そろそろあいつらとの約束の時間だな」
かなり時間をかけて出口に辿り着いたのだが、ローに自分を女として意識してもらうという作戦を全く実行できていなかった事に気づいて少し落ち込んだ。
「?
もう一回見るか?」
『ううん、大丈夫だよ
ありがとう』
しゅん、としているのを出てきてしまったからだと思ったローに気を遣われてしまい、慌てて首を横に振れば、”そうか”と約束の場所に向かう。
「あ!恋歌とキャプテンだ!」
約束の場所に行けばぶんぶんとベポが手を振ってここにいると教えてくれ、そこにはすでにペンギンとシャチも集まっていた。
『ペンギン、教えてくれたとこ、すごく、綺麗だった
教えてくれて、ありがとう』
「お!そりゃよかった!!」
「……」
「(ほんと嫉妬深い人だな)」
ペンギンに教えてもらった場所が恋歌がかなり気に入ったのでお礼を言うと、なぜかローが不機嫌そうな顔をしている。
それに気づいたペンギンとシャチは呆れたように苦笑いをした。
「ねぇねぇ、早く行こうよ」
『うん』
ぐいぐいと恋歌の手をベポが引く為、ローの手をするりと離すと、とことこと一緒に目的地へと向かってしまう。
「あのさ」
「…なんだ」
「いい加減素直になれば?」
「あ?」
「自覚、ないわけじゃないんだろ
いつまでもこんな中途半端な関係が続くと思うなよ
あの子はこれからもっともっと綺麗になって、もっともっともーっと!たくさんの男から狙われる
その時、船長って肩書だけで口を出すには限度がある」
「…わかってる」
「そ
ならいいけど」
ひらひらと手を振ってベポと恋歌の後ろを歩いていくシャチを見送ると、ペンギンが横でわざとらしくため息をついた。
「ま、あんたの気持ちはおれらは知ってるから応援はしてるってのもわかってくれよ
おれたちだって恋歌をあんた以外に渡す気は毛頭ない」
「なんだそれ…」
「…なにか告白できない理由があるならそれも恋歌に言ってみな
それを聞いて拒否されるのかどうかなんて、自分が一番わかってるだろ」
「……ほんとお前らおせっかいだよな」
「ははっ、そうかもな」
行こう、と肩を組んでくるペンギンの腕を振り払う事はせず、先に進んでいる3人の背中をゆっくりと追いかけた。
海底気分を味わうためなのか、かなり長い階段を下り、薄暗い廊下を抜けると、徐々に足元が光り始めた。
「(これは…結構すげぇな…)」
わくわくしているのか道中無言な恋歌の手を引いて、”順路”と書かれた角を曲がると、拓けた場所に出て視界いっぱいに海底の映像が広がる。
だが、映像と言われなければ本物と見分けがつかないほどのクオリティに、ローも思わず立ち止まってしまった。
海の青、珊瑚の赤、海藻や苔の緑、見た事もない花がゆらゆらと揺れ、色とりどりの魚たちが泳ぎ、見た事もない幻想的な景色に、どこを見ていいのかわからず、興奮したようにあたりを見渡す恋歌を見て、ローは満足そうに口元をゆるませた。
『綺麗、だね』
「…ああ」
恋歌の夜空を切り取ったような瞳にきらきらと光が反射し、それが星空のように見える。
視線を天井に向ければ星空が見え、ひっくり返りそうなほど身体を逸らすので、転ばないように背中に手を添えてやる。
「恋歌、あっちも見に行くぞ」
『うん』
空にくぎ付けになっている視線を前に向かせ、手を引いてゆっくりと歩いていき、他の客に何度も抜かされたが、楽しそうな恋歌を見て急かすようなことはしない。
『(普通に楽しんじゃった…)』
「そろそろあいつらとの約束の時間だな」
かなり時間をかけて出口に辿り着いたのだが、ローに自分を女として意識してもらうという作戦を全く実行できていなかった事に気づいて少し落ち込んだ。
「?
もう一回見るか?」
『ううん、大丈夫だよ
ありがとう』
しゅん、としているのを出てきてしまったからだと思ったローに気を遣われてしまい、慌てて首を横に振れば、”そうか”と約束の場所に向かう。
「あ!恋歌とキャプテンだ!」
約束の場所に行けばぶんぶんとベポが手を振ってここにいると教えてくれ、そこにはすでにペンギンとシャチも集まっていた。
『ペンギン、教えてくれたとこ、すごく、綺麗だった
教えてくれて、ありがとう』
「お!そりゃよかった!!」
「……」
「(ほんと嫉妬深い人だな)」
ペンギンに教えてもらった場所が恋歌がかなり気に入ったのでお礼を言うと、なぜかローが不機嫌そうな顔をしている。
それに気づいたペンギンとシャチは呆れたように苦笑いをした。
「ねぇねぇ、早く行こうよ」
『うん』
ぐいぐいと恋歌の手をベポが引く為、ローの手をするりと離すと、とことこと一緒に目的地へと向かってしまう。
「あのさ」
「…なんだ」
「いい加減素直になれば?」
「あ?」
「自覚、ないわけじゃないんだろ
いつまでもこんな中途半端な関係が続くと思うなよ
あの子はこれからもっともっと綺麗になって、もっともっともーっと!たくさんの男から狙われる
その時、船長って肩書だけで口を出すには限度がある」
「…わかってる」
「そ
ならいいけど」
ひらひらと手を振ってベポと恋歌の後ろを歩いていくシャチを見送ると、ペンギンが横でわざとらしくため息をついた。
「ま、あんたの気持ちはおれらは知ってるから応援はしてるってのもわかってくれよ
おれたちだって恋歌をあんた以外に渡す気は毛頭ない」
「なんだそれ…」
「…なにか告白できない理由があるならそれも恋歌に言ってみな
それを聞いて拒否されるのかどうかなんて、自分が一番わかってるだろ」
「……ほんとお前らおせっかいだよな」
「ははっ、そうかもな」
行こう、と肩を組んでくるペンギンの腕を振り払う事はせず、先に進んでいる3人の背中をゆっくりと追いかけた。