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恋歌の笑い声は大声というわけではないが、元々心にすっと入ってくるような声で、洞窟を模したアトラクションということもあり中で反響し、綺麗な声に反応して男たちだけではなく、小さな子どもや女たちも誰の声なのだろうかと視線をうろつかせているのが見える。
「恋歌…」
『へ…』
顔を拭っていた手を掴まれ、壁に背中と手を押し付けられた後、唇を塞がれた。
『な、んで…』
「…したくなった」
『そ、そう…』
数秒触れ合っただけで離れた唇に名残惜しさはあったが、人目がある場所だという事を思い出し、恥ずかしそうにローから視線を逸らした。
周りに恋歌の笑い声を聞かせてたまるかと、口を塞いだのだがローの思惑は成功し、唇をおさえて恥ずかしそうに俯いている。
「嫌だったか」
『そういう、わけじゃ…ない、けど』
今までの経験上恋歌から拒絶の言葉がかえってくるとは微塵も思っておらず、その予想通り恋歌から否定的な言葉は言われなかった。
一瞬キスをしたことで周りがざわついたが、ローが恋歌にバレないように周りに威嚇をしたため、誰も口出しをする事が出来ず、何事もなかったかのように全員がアトラクションの続きを進んでいく。
「おれたちも行くぞ」
『…うん』
恥ずかしさを紛らわすようにまた腕に引っ付いてくる恋歌をそのままに、転ばないようにゆっくりと出口に向かって歩いていく。
何故かお互いに無言になってしまったが、また壁の海王類の目が光った事に気づいて、ローは水が出てくる前に恋歌の顔を胸に押し付けた。
『わっ…』
その直後に水が噴出され、周りから楽しそうな悲鳴が聞こえる。
「…大丈夫か?」
『…うん、ありがと』
避けられない場所はローが背中で受けてくれ、今回は恋歌がほとんど濡れる事はなかった。
『ひゃ…』
「あ、悪い」
ぽた、とローの髪から落ちた水滴が恋歌の顔にかかり、慌てたように目の近くに落ちた水滴を拭ってやる。
「目には入ってねぇか?」
プールの水なので真水だろうが、あまり目に水が入る事は良くないと、顔を上げさせて視線を合わせれば、ぶわっと恋歌の顔が真っ赤に染まった。
『ロー…あ、の…大丈夫、だから』
「…そうか」
また唇に引き寄せられそうになったが、次は止まらなくなると本能でわかり、ぐっと堪えて早くここから抜け出そうと恋歌の腰に手を回した。
『(なんだか…みんなにローのこと好きって言ってから、ローのことどんどん好きになる…
頑張るって決めたのに、こんなことじゃだめだ)』
「?」
ぺちぺちと頬を叩いている恋歌に不思議そうな視線を向けるが、目が痛いとかではなさそうなため、声をかける事はせず周りに注意をしながら出口に向かい、暗闇から抜け出すと明るさに目がくらみそうになった。
「悪い、ちょっとこっち…」
『?』
外に出た瞬間にきょろ、とあたりを見渡したローは、どこかに目ぼしをつけて恋歌の手を引いてすたすたと足早に歩いていく。
いつもであれば足のリーチを考慮して、歩幅を合わせてくれるのにと、どうかしたのかと思ったが少し小走りでついていくと、何かのアトラクションの裏手に連れてこられ、ぎゅっと抱きしめられた。
「恋歌…」
『へ…』
顔を拭っていた手を掴まれ、壁に背中と手を押し付けられた後、唇を塞がれた。
『な、んで…』
「…したくなった」
『そ、そう…』
数秒触れ合っただけで離れた唇に名残惜しさはあったが、人目がある場所だという事を思い出し、恥ずかしそうにローから視線を逸らした。
周りに恋歌の笑い声を聞かせてたまるかと、口を塞いだのだがローの思惑は成功し、唇をおさえて恥ずかしそうに俯いている。
「嫌だったか」
『そういう、わけじゃ…ない、けど』
今までの経験上恋歌から拒絶の言葉がかえってくるとは微塵も思っておらず、その予想通り恋歌から否定的な言葉は言われなかった。
一瞬キスをしたことで周りがざわついたが、ローが恋歌にバレないように周りに威嚇をしたため、誰も口出しをする事が出来ず、何事もなかったかのように全員がアトラクションの続きを進んでいく。
「おれたちも行くぞ」
『…うん』
恥ずかしさを紛らわすようにまた腕に引っ付いてくる恋歌をそのままに、転ばないようにゆっくりと出口に向かって歩いていく。
何故かお互いに無言になってしまったが、また壁の海王類の目が光った事に気づいて、ローは水が出てくる前に恋歌の顔を胸に押し付けた。
『わっ…』
その直後に水が噴出され、周りから楽しそうな悲鳴が聞こえる。
「…大丈夫か?」
『…うん、ありがと』
避けられない場所はローが背中で受けてくれ、今回は恋歌がほとんど濡れる事はなかった。
『ひゃ…』
「あ、悪い」
ぽた、とローの髪から落ちた水滴が恋歌の顔にかかり、慌てたように目の近くに落ちた水滴を拭ってやる。
「目には入ってねぇか?」
プールの水なので真水だろうが、あまり目に水が入る事は良くないと、顔を上げさせて視線を合わせれば、ぶわっと恋歌の顔が真っ赤に染まった。
『ロー…あ、の…大丈夫、だから』
「…そうか」
また唇に引き寄せられそうになったが、次は止まらなくなると本能でわかり、ぐっと堪えて早くここから抜け出そうと恋歌の腰に手を回した。
『(なんだか…みんなにローのこと好きって言ってから、ローのことどんどん好きになる…
頑張るって決めたのに、こんなことじゃだめだ)』
「?」
ぺちぺちと頬を叩いている恋歌に不思議そうな視線を向けるが、目が痛いとかではなさそうなため、声をかける事はせず周りに注意をしながら出口に向かい、暗闇から抜け出すと明るさに目がくらみそうになった。
「悪い、ちょっとこっち…」
『?』
外に出た瞬間にきょろ、とあたりを見渡したローは、どこかに目ぼしをつけて恋歌の手を引いてすたすたと足早に歩いていく。
いつもであれば足のリーチを考慮して、歩幅を合わせてくれるのにと、どうかしたのかと思ったが少し小走りでついていくと、何かのアトラクションの裏手に連れてこられ、ぎゅっと抱きしめられた。