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『さっきの、可愛かったのにね』
「ねー」
「……」
なんとかイルカの浮き輪に乗るのを阻止したローは、苦肉の策で恋歌が使っていた浮き輪をつけた。
刺青だらけの長身の男がイルカの浮き輪に乗っている姿など、ペンギンとシャチが見たら大笑いするに違いない。
『へへ…でも、これはこれで、楽しいね』
「…ああ」
今度は浮き輪に身体を預けているのは恋歌で、ベポが2人を引っ張ってくれている。
ゆらゆらと流れているだけだが、こてん、と頭を浮き輪に乗せている恋歌が可愛く、ローも身体に力が入らない事に不満を感じていたが、この姿が見られるならいいかと思い始めている。
「恋歌、この辺は足つかないから気を付けてね」
『うん』
浮き輪から手を離してしまえば恋歌の身長では沈んでしまう場所まで来た。
ベポはまだ余裕なようですいすいと泳いでいる。
『(足がつかない場所は初めてだな…)』
泳いだことも、足のつかない水場に行った事もない恋歌は、ふわふわと浮いている不思議な感覚に足をばたつかせてみる。
「あー!白クマさんだ!!」
「え!?」
大人でも足のつかない場所を泳いでいたはずだが、急に聞こえた幼い声にベポが慌てたようにあたりを見渡す。
『迷子、かな』
「わ、わからないけど、おれ、ちょっと助けてくる!
2人はここで待ってて!」
『うん』
浮き輪のおかげでぷかぷかと浮いている小さな女の子が、1人で流されているのを見たベポは、すぐに戻ってくると伝え女の子の元へ行ってしまった。
「…大丈夫か?」
『うん』
足のつかない場所で浮き輪はローが使っており、泳げるかどうかもわからない状態では不安かと、聞いてみたが平気そうに首を横に振られた。
「ごめん、お待たせ!」
素早く女の子を連れて帰ってきたベポは、しっかりと女の子の浮き輪を掴んでいる。
「ママやパパは?」
「?
あれ?」
ベポの質問に初めて自分の傍に両親がいない事に気づいたのか、あたりを見渡した後じんわりと涙が滲んでいく。
「わー!泣かないでくれよ…」
泣き出してしまった女の子を泣き止ませる為に、ベポが女の子を抱き上げてやる。
『取り敢えず、迷子センターとか、あるかもだし、上がろうか』
「そ、そうだね」
ここにいても周りに親らしき人物は見当たらないので、ひとまず上がろうと提案すると、きょとんとした顔で女の子が恋歌を見ている事に気づいた。
『?』
「おねえちゃん…
声、きれいね…」
『ありがとう』
聞いた事のないような綺麗な声に驚いていたらしいが、きらきらとした目で声を褒められた。
純粋に褒めてもらえたことが嬉しい恋歌が、笑ってお礼を言えば、さらに目を輝かせた。
プールから上がるまで、恋歌に何か声を出してもらおうと、一生懸命に質問をしてくる姿がいじらしく、恋歌も笑顔で質問に答えていた。
「はぁ…」
『大丈夫?』
「ああ…」
やっと身体から水が離れて、いつも通りの力が戻ってきたローだったが、しばらく脱力状態だったので、ため息をつけば恋歌に心配そうにのぞきこまれた。
「…ねぇねぇ」
「ん?」
「おねえちゃんとおにいちゃんはこいびと?」
心配そうな顔をしている恋歌に大丈夫だと、口元にゆるく笑みを浮かべているローを見て、女の子がベポに興味範囲で聞くと、ベポはうーん、と難しい顔をした。
「そうなればいいなって、おれは思ってるんだけど、難しいみたいだよ」
「ふーん」
「ねー」
「……」
なんとかイルカの浮き輪に乗るのを阻止したローは、苦肉の策で恋歌が使っていた浮き輪をつけた。
刺青だらけの長身の男がイルカの浮き輪に乗っている姿など、ペンギンとシャチが見たら大笑いするに違いない。
『へへ…でも、これはこれで、楽しいね』
「…ああ」
今度は浮き輪に身体を預けているのは恋歌で、ベポが2人を引っ張ってくれている。
ゆらゆらと流れているだけだが、こてん、と頭を浮き輪に乗せている恋歌が可愛く、ローも身体に力が入らない事に不満を感じていたが、この姿が見られるならいいかと思い始めている。
「恋歌、この辺は足つかないから気を付けてね」
『うん』
浮き輪から手を離してしまえば恋歌の身長では沈んでしまう場所まで来た。
ベポはまだ余裕なようですいすいと泳いでいる。
『(足がつかない場所は初めてだな…)』
泳いだことも、足のつかない水場に行った事もない恋歌は、ふわふわと浮いている不思議な感覚に足をばたつかせてみる。
「あー!白クマさんだ!!」
「え!?」
大人でも足のつかない場所を泳いでいたはずだが、急に聞こえた幼い声にベポが慌てたようにあたりを見渡す。
『迷子、かな』
「わ、わからないけど、おれ、ちょっと助けてくる!
2人はここで待ってて!」
『うん』
浮き輪のおかげでぷかぷかと浮いている小さな女の子が、1人で流されているのを見たベポは、すぐに戻ってくると伝え女の子の元へ行ってしまった。
「…大丈夫か?」
『うん』
足のつかない場所で浮き輪はローが使っており、泳げるかどうかもわからない状態では不安かと、聞いてみたが平気そうに首を横に振られた。
「ごめん、お待たせ!」
素早く女の子を連れて帰ってきたベポは、しっかりと女の子の浮き輪を掴んでいる。
「ママやパパは?」
「?
あれ?」
ベポの質問に初めて自分の傍に両親がいない事に気づいたのか、あたりを見渡した後じんわりと涙が滲んでいく。
「わー!泣かないでくれよ…」
泣き出してしまった女の子を泣き止ませる為に、ベポが女の子を抱き上げてやる。
『取り敢えず、迷子センターとか、あるかもだし、上がろうか』
「そ、そうだね」
ここにいても周りに親らしき人物は見当たらないので、ひとまず上がろうと提案すると、きょとんとした顔で女の子が恋歌を見ている事に気づいた。
『?』
「おねえちゃん…
声、きれいね…」
『ありがとう』
聞いた事のないような綺麗な声に驚いていたらしいが、きらきらとした目で声を褒められた。
純粋に褒めてもらえたことが嬉しい恋歌が、笑ってお礼を言えば、さらに目を輝かせた。
プールから上がるまで、恋歌に何か声を出してもらおうと、一生懸命に質問をしてくる姿がいじらしく、恋歌も笑顔で質問に答えていた。
「はぁ…」
『大丈夫?』
「ああ…」
やっと身体から水が離れて、いつも通りの力が戻ってきたローだったが、しばらく脱力状態だったので、ため息をつけば恋歌に心配そうにのぞきこまれた。
「…ねぇねぇ」
「ん?」
「おねえちゃんとおにいちゃんはこいびと?」
心配そうな顔をしている恋歌に大丈夫だと、口元にゆるく笑みを浮かべているローを見て、女の子がベポに興味範囲で聞くと、ベポはうーん、と難しい顔をした。
「そうなればいいなって、おれは思ってるんだけど、難しいみたいだよ」
「ふーん」