出会いから出航まで
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ロー「もう一日安静にしてれば治るだろ」
次に目が覚めたとき、既に日は暮れており、夕飯の時間だった。
ローにもう一度診察をしてもらい、熱もほぼ下がったため、もう一度ローの薬を飲み眠れば大丈夫だろうという診断。
「よし、じゃあこれ食べて、ローさんの薬飲んで、ぐっすり寝ろ!
それでまた明日から俺たちと一緒に遊ぼう」
服を重ね着して布団でぐるぐる巻きにされた恋歌は、みんなと一緒に夕飯を食べる為に机に座っている。
顔色は朝と比べ物にならないほど良くなっており、ヴォルフが恋歌も夕飯に呼べというので連れてきた。
恋歌の前にはペンギン特製のおかゆが用意され、その横には緑色をしたロー特製の薬が置いてある。
おかゆを食べ終わった後はあれを飲まないといけないのかと、苦さを思い出しておかゆをゆっくり噛み締めているが、逃げる事はできないんだろうなと諦めている。
「んで、なんで恋歌も呼んだんだよ」
医者としては他の人に移る可能性もあるので、あまり部屋から連れ出してほしくはなかったのが本音。
呼んだ張本人であるヴォルフは、ローに問いかけられ、わざとらしく咳をした。
「恋歌、お前星空が見たいんじゃったな」
ヴォルフにそう問われたので、頷き返すと、ふふふと不気味に笑いながら机の上にどん、と丸い装置を置いた。
「なんだこれ?」
「こいつは【きらきら星空くん5号】じゃ!」
「「「……」」」
相変わらずのネーミングセンスに何も声が出なかったが、これが恋歌の為にヴォルフが開発したという事はわかる。
「ほりゃ、ガキども
灯りを消して来い」
ヴォルフにそう言われ、部屋の明かりを消すと目の前がかろうじて見える程度の暗闇になった。
「よーし、行くぞい!」
かちっ、という音が聞こえて丸い装置から光が発し、咄嗟に目を閉じる。
また爆発でもするのかと思ったが、何の衝撃も来ないためゆっくりと目を開けると、部屋の中には満天の星空が広がっていた。
「「「おおおお!!!」」」
『(す、すごい…)』
自分が記憶している星空と寸分の狂いもない星の位置に光の加減。
本物の星空を見ているのかと錯覚してしまうほど素晴らしいものだった。
「本物には劣るが…しばらくはこれで我慢せい」
「めっちゃくちゃきれい!!」
「ヴォルフって実は天才!?」
「これはやばいな!!」
ヴォルフもヴォルフなりに恋歌の事を心配していたらしい。
この発明品も5号、という事は今日の今日で完成した発明品でもない。
興奮している様子の3人にヴォルフがうるさいと喝をいれられ、怒られているのを見ているが、恋歌は目の前の星空にくぎ付けだ。
「恋歌」
ぎゅっと手を握ってやると、星空からローの方に視線が向けられた。
「今度は魔力が尽きる前に言えよ
この星空と…こいつらと…俺がいる…」
正直に言えば本物の星空ではないため、魔力は供給されない。
だが、ローと手を握りながらこの星空を見れば外が雪でも星空が見れて、魔力も供給される。
大事にしてもらっていると伝わってきて、泣きそうになったが、気づかれないようにローの手を握り返す事だけにとどめた。
一通りヴォルフが見せてくれた星空を堪能し、ローから魔力を供給してもらって、次の日には恋歌はほぼ完治した。
そして、看病と星空と魔力のお礼として全員に恋歌が、料理でお返しをするのは、その次の日の話。
次に目が覚めたとき、既に日は暮れており、夕飯の時間だった。
ローにもう一度診察をしてもらい、熱もほぼ下がったため、もう一度ローの薬を飲み眠れば大丈夫だろうという診断。
「よし、じゃあこれ食べて、ローさんの薬飲んで、ぐっすり寝ろ!
それでまた明日から俺たちと一緒に遊ぼう」
服を重ね着して布団でぐるぐる巻きにされた恋歌は、みんなと一緒に夕飯を食べる為に机に座っている。
顔色は朝と比べ物にならないほど良くなっており、ヴォルフが恋歌も夕飯に呼べというので連れてきた。
恋歌の前にはペンギン特製のおかゆが用意され、その横には緑色をしたロー特製の薬が置いてある。
おかゆを食べ終わった後はあれを飲まないといけないのかと、苦さを思い出しておかゆをゆっくり噛み締めているが、逃げる事はできないんだろうなと諦めている。
「んで、なんで恋歌も呼んだんだよ」
医者としては他の人に移る可能性もあるので、あまり部屋から連れ出してほしくはなかったのが本音。
呼んだ張本人であるヴォルフは、ローに問いかけられ、わざとらしく咳をした。
「恋歌、お前星空が見たいんじゃったな」
ヴォルフにそう問われたので、頷き返すと、ふふふと不気味に笑いながら机の上にどん、と丸い装置を置いた。
「なんだこれ?」
「こいつは【きらきら星空くん5号】じゃ!」
「「「……」」」
相変わらずのネーミングセンスに何も声が出なかったが、これが恋歌の為にヴォルフが開発したという事はわかる。
「ほりゃ、ガキども
灯りを消して来い」
ヴォルフにそう言われ、部屋の明かりを消すと目の前がかろうじて見える程度の暗闇になった。
「よーし、行くぞい!」
かちっ、という音が聞こえて丸い装置から光が発し、咄嗟に目を閉じる。
また爆発でもするのかと思ったが、何の衝撃も来ないためゆっくりと目を開けると、部屋の中には満天の星空が広がっていた。
「「「おおおお!!!」」」
『(す、すごい…)』
自分が記憶している星空と寸分の狂いもない星の位置に光の加減。
本物の星空を見ているのかと錯覚してしまうほど素晴らしいものだった。
「本物には劣るが…しばらくはこれで我慢せい」
「めっちゃくちゃきれい!!」
「ヴォルフって実は天才!?」
「これはやばいな!!」
ヴォルフもヴォルフなりに恋歌の事を心配していたらしい。
この発明品も5号、という事は今日の今日で完成した発明品でもない。
興奮している様子の3人にヴォルフがうるさいと喝をいれられ、怒られているのを見ているが、恋歌は目の前の星空にくぎ付けだ。
「恋歌」
ぎゅっと手を握ってやると、星空からローの方に視線が向けられた。
「今度は魔力が尽きる前に言えよ
この星空と…こいつらと…俺がいる…」
正直に言えば本物の星空ではないため、魔力は供給されない。
だが、ローと手を握りながらこの星空を見れば外が雪でも星空が見れて、魔力も供給される。
大事にしてもらっていると伝わってきて、泣きそうになったが、気づかれないようにローの手を握り返す事だけにとどめた。
一通りヴォルフが見せてくれた星空を堪能し、ローから魔力を供給してもらって、次の日には恋歌はほぼ完治した。
そして、看病と星空と魔力のお礼として全員に恋歌が、料理でお返しをするのは、その次の日の話。