ペンギンの女難
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恋歌とミーシャの話がひと段落したところで、ローがどかっ、と椅子に腰を下ろした。
ローが手をペンギンに向ければ、何枚かの紙を渡され、それに目を通していく。
「全員怪我は大したことねぇ
捕まってたやつら3人…いや、2人は固形物を摂るのはしばらく控えろ
お前はもう食っても大丈夫そうだ」
「お、やったね」
「一応傷薬と胃薬は置いていく
傷薬は1日数回傷口に塗れ
胃薬は毎食前に飲め、以上」
ローの言葉に合わせてシャチが机に薬の入った瓶を置く。
それにぽかんと口を開けて固まっている人たちを、不機嫌そうに睨みつける。
「…なんだ」
「あんたら…海賊でしょ?」
「だったらなんだ」
「…ううん、ありがと」
最初に助けてくれたペンギンも、何かできないかと手を差し伸べてくれた恋歌も、船長の命令とはいえ危険な事に首を突っ込んだシャチもベポも、怪我をした自分たちの治療をしてくれたローも、海賊らしくないがこんな海賊もいいかと、笑ってお礼を言った。
それに対しても嫌そうな顔をして、”単なる気まぐれだ”と答えるローは、嫌な視線から逃げるように腕を組んで目閉じた。
「よし、じゃあ乾杯!!」
ジュースの入ったコップにかつん、と軽くあてられ、ミーシャは自分のコップに入った酒を一気に飲み干した。
「ふー!
ほらほら、今日はわたしの奢りだから飲んで!」
『う、うん』
ぐいぐいと勧められるので、ミーシャの勢いに押されてジュースを一気飲みした。
それを満足そうに見て次を注がれる。
今恋歌はミーシャの部屋のベッドの上に座らされている。
今朝、もうやるべきことはやったとローが全員に行くぞと声をかけたのだが、ミーシャが恋歌を自分の部屋に招待した。
当然ローは断ったが、長い言い争いの末、勝手にしろと言い捨てたローは判断を恋歌に委ねた。
何か話をしたいことでもあるのかと、ローに行きたいと告げれば、一瞬考えた後足に負担がかかるようなことはするなとだけ告げて、船に戻っていった。
1人で娼館に残った恋歌は、ミーシャの部屋に連れて行かれ、朝からお酒を飲もうとするミーシャに恋歌もお酒を勧められたが、飲んだことのない恋歌はそれを断り、ジュースを受け取って今、乾杯をした。
シリウスはミーシャが苦手なのか、また空間の中に入れてくれと言い、今は傍にはいない。
まだ昼前だというのにミーシャは酒を飲んでいるが、仕事柄そういうことはよくあるらしく、時間帯などは気にしていないらしい。
「ごめんね、恋歌だけ残ってもらって」
『ううん、どうかしたの?』
「…わたしがあなたにできるお礼は、これだけしかないの」
『?』
とん、と胸に指を置かれくすりと笑われた恋歌は、意味がわからず首を傾げる。
ローが手をペンギンに向ければ、何枚かの紙を渡され、それに目を通していく。
「全員怪我は大したことねぇ
捕まってたやつら3人…いや、2人は固形物を摂るのはしばらく控えろ
お前はもう食っても大丈夫そうだ」
「お、やったね」
「一応傷薬と胃薬は置いていく
傷薬は1日数回傷口に塗れ
胃薬は毎食前に飲め、以上」
ローの言葉に合わせてシャチが机に薬の入った瓶を置く。
それにぽかんと口を開けて固まっている人たちを、不機嫌そうに睨みつける。
「…なんだ」
「あんたら…海賊でしょ?」
「だったらなんだ」
「…ううん、ありがと」
最初に助けてくれたペンギンも、何かできないかと手を差し伸べてくれた恋歌も、船長の命令とはいえ危険な事に首を突っ込んだシャチもベポも、怪我をした自分たちの治療をしてくれたローも、海賊らしくないがこんな海賊もいいかと、笑ってお礼を言った。
それに対しても嫌そうな顔をして、”単なる気まぐれだ”と答えるローは、嫌な視線から逃げるように腕を組んで目閉じた。
「よし、じゃあ乾杯!!」
ジュースの入ったコップにかつん、と軽くあてられ、ミーシャは自分のコップに入った酒を一気に飲み干した。
「ふー!
ほらほら、今日はわたしの奢りだから飲んで!」
『う、うん』
ぐいぐいと勧められるので、ミーシャの勢いに押されてジュースを一気飲みした。
それを満足そうに見て次を注がれる。
今恋歌はミーシャの部屋のベッドの上に座らされている。
今朝、もうやるべきことはやったとローが全員に行くぞと声をかけたのだが、ミーシャが恋歌を自分の部屋に招待した。
当然ローは断ったが、長い言い争いの末、勝手にしろと言い捨てたローは判断を恋歌に委ねた。
何か話をしたいことでもあるのかと、ローに行きたいと告げれば、一瞬考えた後足に負担がかかるようなことはするなとだけ告げて、船に戻っていった。
1人で娼館に残った恋歌は、ミーシャの部屋に連れて行かれ、朝からお酒を飲もうとするミーシャに恋歌もお酒を勧められたが、飲んだことのない恋歌はそれを断り、ジュースを受け取って今、乾杯をした。
シリウスはミーシャが苦手なのか、また空間の中に入れてくれと言い、今は傍にはいない。
まだ昼前だというのにミーシャは酒を飲んでいるが、仕事柄そういうことはよくあるらしく、時間帯などは気にしていないらしい。
「ごめんね、恋歌だけ残ってもらって」
『ううん、どうかしたの?』
「…わたしがあなたにできるお礼は、これだけしかないの」
『?』
とん、と胸に指を置かれくすりと笑われた恋歌は、意味がわからず首を傾げる。