ペンギンの女難
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部屋から出ると、中はぐちゃぐちゃになっており、ルーフの身体は縄でぐるぐる巻きにされ、頭は床に転がされている。
「ベポ、女たち連れて娼館に戻ってろ」
「え、う、うん」
そっと恋歌を受け取ったベポは、不満そうな顔をしているが、ローの視線は既にルーフに向いている。
「恋歌…無事…じゃない、わよね…」
ミーシャも誰かの服を着せられており、床にミーシャの着ていた服と同じ色の布きれが少し落ちているのを見て、恋歌も悲しそうな顔をした。
『ミーシャ…ごめんね…
守れなかった…』
「違うの…!わたしが…恋歌を止めていれば…!」
「その話は後だ
ここの後始末はおれたちに任せて行け」
「アイアイ、キャプテン
その子、おれの背中に乗せてくれるか」
「え、あ、ええ…」
まだ眠っているアンナをベポの背に乗せ、4人で娼館に戻るために部屋から出た。
娼館に戻ってぼろぼろの3人を見て、すぐに個室とベッドを用意してくれ、恋歌もベッドに押し込められた。
「疲れたろ
おれがいるから寝ていいぞ」
『ありがとう』
ふわふわの手で頭を撫でてくれるベポの手と、着ている服からいつものローの匂いがする為、それに安心して目を閉じた。
「…!」
『ロー…』
恋歌が目を閉じてから数時間後、足に感じる違和感で意識が浮上し、先ほどの事が思い出され、飛び起きて魔法を発動させようと魔方陣を出したところで、自分に触っていたのがローだと気づいた。
ピンセットを持っているローは、恋歌の足の傷を消毒しようと触れていたのだが、ここまで警戒した起き方をされるとは思っていなかった。
「悪い、寝てたから勝手に触った」
『あ、ううん
治療、してくれてたのに、ごめんなさい…』
どくどくと鳴る心臓を落ち着かせ、足を布団から出せば、消毒液で傷を消毒され、包帯を巻きなおしてくれた。
足首を固定していた包帯も一度解かれ、湿布を貼って外れないようにもう一度包帯を巻く。
『ありがとう』
「着替えもここにある
いつまでもそんな恰好じゃ嫌だろ」
畳まれたいつもの服を渡され、ローもちゃんと服を着ているところを見ると、一度誰かが船に戻ったのだろう。
だが、せっかく持ってきてくれたが、今は着替える気にならず、渡された服を枕元に置いた。
『この服、借りてても、いい?』
「恋歌がそれでいいならいい」
ぱたん、と救急箱を閉じたローは部屋から出ようと立ち上がると、くん、と下から引っ張られる感覚に視線を落とした。
「ベポ、女たち連れて娼館に戻ってろ」
「え、う、うん」
そっと恋歌を受け取ったベポは、不満そうな顔をしているが、ローの視線は既にルーフに向いている。
「恋歌…無事…じゃない、わよね…」
ミーシャも誰かの服を着せられており、床にミーシャの着ていた服と同じ色の布きれが少し落ちているのを見て、恋歌も悲しそうな顔をした。
『ミーシャ…ごめんね…
守れなかった…』
「違うの…!わたしが…恋歌を止めていれば…!」
「その話は後だ
ここの後始末はおれたちに任せて行け」
「アイアイ、キャプテン
その子、おれの背中に乗せてくれるか」
「え、あ、ええ…」
まだ眠っているアンナをベポの背に乗せ、4人で娼館に戻るために部屋から出た。
娼館に戻ってぼろぼろの3人を見て、すぐに個室とベッドを用意してくれ、恋歌もベッドに押し込められた。
「疲れたろ
おれがいるから寝ていいぞ」
『ありがとう』
ふわふわの手で頭を撫でてくれるベポの手と、着ている服からいつものローの匂いがする為、それに安心して目を閉じた。
「…!」
『ロー…』
恋歌が目を閉じてから数時間後、足に感じる違和感で意識が浮上し、先ほどの事が思い出され、飛び起きて魔法を発動させようと魔方陣を出したところで、自分に触っていたのがローだと気づいた。
ピンセットを持っているローは、恋歌の足の傷を消毒しようと触れていたのだが、ここまで警戒した起き方をされるとは思っていなかった。
「悪い、寝てたから勝手に触った」
『あ、ううん
治療、してくれてたのに、ごめんなさい…』
どくどくと鳴る心臓を落ち着かせ、足を布団から出せば、消毒液で傷を消毒され、包帯を巻きなおしてくれた。
足首を固定していた包帯も一度解かれ、湿布を貼って外れないようにもう一度包帯を巻く。
『ありがとう』
「着替えもここにある
いつまでもそんな恰好じゃ嫌だろ」
畳まれたいつもの服を渡され、ローもちゃんと服を着ているところを見ると、一度誰かが船に戻ったのだろう。
だが、せっかく持ってきてくれたが、今は着替える気にならず、渡された服を枕元に置いた。
『この服、借りてても、いい?』
「恋歌がそれでいいならいい」
ぱたん、と救急箱を閉じたローは部屋から出ようと立ち上がると、くん、と下から引っ張られる感覚に視線を落とした。