ペンギンの女難
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その音が建物全体を揺らすほどの衝撃だったため、ぴく、とルーフの手が止まった。
「なんだ…?」
何度か衝撃が響き、一瞬しん、と静寂が訪れた後、扉が吹っ飛んだ。
「は…?」
扉が吹っ飛んだのはエンティがぼこぼこにされて、吹っ飛ばされたから。
この一家で一番の手練れであるエンティが気絶している事に驚き、誰がこんなことをしたのかと恐る恐る扉があった場所に視線を向ける。
「…てめぇ、その女の上からすぐに退け」
『ロー…』
扉があった場所から部屋の中に入ってきたのはロー。
後ろには他の3人がばたばたと動き回っているのが見える。
「だ、誰だ貴様!!」
「聞こえなかったか
今すぐ退けって言ってんだよ」
怒りを抑えた表情で、既に鬼哭を抜いているローは、ルーフが1秒待っても退かない為、”ROOM”を展開してルーフの首と胴体を斬り離した。
「…は?」
ころん、とベッドの上に自分の首が転がり、次の瞬間には胴体はベッドの外に蹴り飛ばされていた。
「恋歌、悪い、遅くなった」
『ううん、来てくれるって、わかってたから』
びりびりに引き裂かれた服、太腿から流れる血、細い手首に似合わない手錠。
まずは手錠を外してやろうと、鬼哭で壊してやり、自分が着ていたパーカーを脱いで着せてやった。
『ローが、寒いでしょ?』
「着てろ
足も診てやる」
そっと足に触れてやれば、痛いのか恋歌の眉間に皺が寄った。
「船に戻ったらちゃんと処置してやる
今はこれで我慢しろ」
びりびりとベッドのシーツを引き裂いて、簡易的な包帯を作って止血をするために傷の上に巻いていく。
「「「恋歌!!」」」
『みんな…』
隣の部屋でのことが終わったのか、我先にと入口から同時に3人が入ってこようとしたため、みちっと詰まっている。
「お前ら、そこの男逃げねぇようにしとけ」
首と胴体が離れているのに生きているという事実に困惑しているルーフは、先ほどから一歩も動いていない。
ローの指示に返事をした3人は部屋の中に入り、恋歌がローのパーカーを着て、足にけがをしているのを見て、ぶちっと何かが切れた音が聞こえた。
「捕まえるだけか?」
「…いや、気絶する手前までならいい」
「「「アイアイ」」」
可愛い返事とは対照的に海賊らしい顔をした3人は、恋歌に見せないように重いルーフの身体を引きずって部屋の外に出た。
「他に怪我は?」
『足首が…痛い』
刺されていた足とは反対の足を見れば、確かに足首が少し赤くなっていた。
痛くないように触診をして包帯の残りで足首を固定してやる。
「痛くねぇか?」
『うん、ありがとう』
「…掴まれ」
両足を怪我している恋歌の膝裏と背中に手を回し、ふわりと抱え上げると、ぎゅっと抱き着いてきた。
少し震えていることには気づいていたが、今は他にやらなければいけない事があると、ぽん、と背中を一度叩いてやり、部屋の外に出た。
「なんだ…?」
何度か衝撃が響き、一瞬しん、と静寂が訪れた後、扉が吹っ飛んだ。
「は…?」
扉が吹っ飛んだのはエンティがぼこぼこにされて、吹っ飛ばされたから。
この一家で一番の手練れであるエンティが気絶している事に驚き、誰がこんなことをしたのかと恐る恐る扉があった場所に視線を向ける。
「…てめぇ、その女の上からすぐに退け」
『ロー…』
扉があった場所から部屋の中に入ってきたのはロー。
後ろには他の3人がばたばたと動き回っているのが見える。
「だ、誰だ貴様!!」
「聞こえなかったか
今すぐ退けって言ってんだよ」
怒りを抑えた表情で、既に鬼哭を抜いているローは、ルーフが1秒待っても退かない為、”ROOM”を展開してルーフの首と胴体を斬り離した。
「…は?」
ころん、とベッドの上に自分の首が転がり、次の瞬間には胴体はベッドの外に蹴り飛ばされていた。
「恋歌、悪い、遅くなった」
『ううん、来てくれるって、わかってたから』
びりびりに引き裂かれた服、太腿から流れる血、細い手首に似合わない手錠。
まずは手錠を外してやろうと、鬼哭で壊してやり、自分が着ていたパーカーを脱いで着せてやった。
『ローが、寒いでしょ?』
「着てろ
足も診てやる」
そっと足に触れてやれば、痛いのか恋歌の眉間に皺が寄った。
「船に戻ったらちゃんと処置してやる
今はこれで我慢しろ」
びりびりとベッドのシーツを引き裂いて、簡易的な包帯を作って止血をするために傷の上に巻いていく。
「「「恋歌!!」」」
『みんな…』
隣の部屋でのことが終わったのか、我先にと入口から同時に3人が入ってこようとしたため、みちっと詰まっている。
「お前ら、そこの男逃げねぇようにしとけ」
首と胴体が離れているのに生きているという事実に困惑しているルーフは、先ほどから一歩も動いていない。
ローの指示に返事をした3人は部屋の中に入り、恋歌がローのパーカーを着て、足にけがをしているのを見て、ぶちっと何かが切れた音が聞こえた。
「捕まえるだけか?」
「…いや、気絶する手前までならいい」
「「「アイアイ」」」
可愛い返事とは対照的に海賊らしい顔をした3人は、恋歌に見せないように重いルーフの身体を引きずって部屋の外に出た。
「他に怪我は?」
『足首が…痛い』
刺されていた足とは反対の足を見れば、確かに足首が少し赤くなっていた。
痛くないように触診をして包帯の残りで足首を固定してやる。
「痛くねぇか?」
『うん、ありがとう』
「…掴まれ」
両足を怪我している恋歌の膝裏と背中に手を回し、ふわりと抱え上げると、ぎゅっと抱き着いてきた。
少し震えていることには気づいていたが、今は他にやらなければいけない事があると、ぽん、と背中を一度叩いてやり、部屋の外に出た。