ペンギンの女難
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今までとは纏う雰囲気の違う男の威圧感に圧されるようにじり、と少し後退すれば、頭の中に声が響いた。
「恋歌!しっかりしろ!」
『う、うん』
「やばい雰囲気だがいつも通り戦えば勝てる
集中しろ」
『…はい』
自分の後ろにはミーシャがいる事、倒す事よりも逃げる事を第一優先にする事を意識し、引きずられている女にちらっと視線を向ける。
『(でもあの人に攻撃が当たったら…)』
何ながらずっと謝り続けている女が気になり、自分から攻撃をする事が出来ない。
「恋歌…」
『?』
後ろから服の裾を引かれ、ちらっと視線を向けると、顔から血の気の引いた顔で、がたがたと震えている。
「あ、の子…話してた、わたしの、友達…」
『(変な指示を出されるって言ってた子か…)』
友人の変わり果てた姿に、怯えたように震えているミーシャを安心させるように、服を掴まれている手を握った。
『あの子も、助ける』
「恋歌…ごめんなさい…ごめんなさい…」
何に対しての謝罪なのかはわからないが、男に捕まっているのがミーシャの友人となれば見捨てて逃げることなどできない。
「おい、エンティ
さっさと星の魔女をおれの前に連れて来い」
「主のご命令とあれば」
「うっ…」
どさ、と女の髪を離して床に降ろすと、ルーフから手錠を投げ渡された。
「ほんとにこんなもんが効くのが怪しいもんですがね」
『!!』
「ま、試してみますか」
一瞬で目の前まで来て短剣を突き出された恋歌は、咄嗟に刀で弾いて距離をとる。
「へぇ…意外とすばしっこい…」
『(しまった…
ミーシャが…)』
エンティから距離をとってしまった為、ミーシャから離れてしまい、今はミーシャの目の前にエンティが立っている。
「あれ、こんなところで売上頭のあんたが油売ってていいのかよ」
「え、あ…ご、めん、なさ…」
怯えている為動けないミーシャに手を伸ばそうとした瞬間、恋歌がエンティの顔の横に魔方陣を発動させる。
「お、っと…!」
箒の柄を顔に当てるつもりで召喚させたが、紙一重で躱され、その後に腕を狙って斬りかかったが、それすらも躱された。
「恋歌、ひとまず周りの事は気にするな
この状況はまずい
逃げる事だけを考えろ」
『で、でも…』
「クソガキたちと合流しろ
この狭い空間じゃ分が悪すぎる」
『う、ん…』
シリウスの言う事は正しいとわかっているが、今二人を抱えて逃げる力は恋歌にはない。
『(ここに来ればローたちのお手伝いが出来るかと思ったけど…間違いだった)』
大人しく娼館で待っていればよかったと後悔しているが、星の魔女とばれている上に、相手はおそらく自分より格上。
『ミーシャ、箒に掴まって』
「へ?」
先ほど召喚した箒をミーシャの前に浮かせ、掴まるように言うが、腰が抜けているのか箒に乗る事も掴まる事も出来ていない。
「恋歌!しっかりしろ!」
『う、うん』
「やばい雰囲気だがいつも通り戦えば勝てる
集中しろ」
『…はい』
自分の後ろにはミーシャがいる事、倒す事よりも逃げる事を第一優先にする事を意識し、引きずられている女にちらっと視線を向ける。
『(でもあの人に攻撃が当たったら…)』
何ながらずっと謝り続けている女が気になり、自分から攻撃をする事が出来ない。
「恋歌…」
『?』
後ろから服の裾を引かれ、ちらっと視線を向けると、顔から血の気の引いた顔で、がたがたと震えている。
「あ、の子…話してた、わたしの、友達…」
『(変な指示を出されるって言ってた子か…)』
友人の変わり果てた姿に、怯えたように震えているミーシャを安心させるように、服を掴まれている手を握った。
『あの子も、助ける』
「恋歌…ごめんなさい…ごめんなさい…」
何に対しての謝罪なのかはわからないが、男に捕まっているのがミーシャの友人となれば見捨てて逃げることなどできない。
「おい、エンティ
さっさと星の魔女をおれの前に連れて来い」
「主のご命令とあれば」
「うっ…」
どさ、と女の髪を離して床に降ろすと、ルーフから手錠を投げ渡された。
「ほんとにこんなもんが効くのが怪しいもんですがね」
『!!』
「ま、試してみますか」
一瞬で目の前まで来て短剣を突き出された恋歌は、咄嗟に刀で弾いて距離をとる。
「へぇ…意外とすばしっこい…」
『(しまった…
ミーシャが…)』
エンティから距離をとってしまった為、ミーシャから離れてしまい、今はミーシャの目の前にエンティが立っている。
「あれ、こんなところで売上頭のあんたが油売ってていいのかよ」
「え、あ…ご、めん、なさ…」
怯えている為動けないミーシャに手を伸ばそうとした瞬間、恋歌がエンティの顔の横に魔方陣を発動させる。
「お、っと…!」
箒の柄を顔に当てるつもりで召喚させたが、紙一重で躱され、その後に腕を狙って斬りかかったが、それすらも躱された。
「恋歌、ひとまず周りの事は気にするな
この状況はまずい
逃げる事だけを考えろ」
『で、でも…』
「クソガキたちと合流しろ
この狭い空間じゃ分が悪すぎる」
『う、ん…』
シリウスの言う事は正しいとわかっているが、今二人を抱えて逃げる力は恋歌にはない。
『(ここに来ればローたちのお手伝いが出来るかと思ったけど…間違いだった)』
大人しく娼館で待っていればよかったと後悔しているが、星の魔女とばれている上に、相手はおそらく自分より格上。
『ミーシャ、箒に掴まって』
「へ?」
先ほど召喚した箒をミーシャの前に浮かせ、掴まるように言うが、腰が抜けているのか箒に乗る事も掴まる事も出来ていない。