ペンギンの女難
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走って宿に戻ってきたペンギンは、扉の前で息を整えてから扉を開けた。
「……」
「あら、早かったわね」
「あ、ああ…」
扉を開けた瞬間、美人2人がベッドの上で待っているという状況に、一瞬めまいのような感覚がした。
「一応キャプテンには許可取ってきたから、今日はここにいていいぞ」
ぽん、と恋歌の頭に手を置いて撫でてやると、ほっとしたように息をはいた。
「じゃあもう寝ましょ!」
ぱん、と手を叩いて嬉しそうに笑うミーシャだったが、この部屋にあるのは質素なシングルのベッド一つのみ。
大人3人が眠れる場所はこの部屋にはない。
「別の部屋ないか聞いてくるか」
「あ、それなら心配は無用よ
わたしが部屋とってあるから!」
「は?」
行きましょ、と恋歌の手を引いて歩いていくミーシャに、慌てたようにペンギンがついていく。
ミーシャが連れてきたのは少し豪華な扉の部屋。
持っていた鍵で中に入れば、キングサイズのベッドが目の前に飛び込んできた。
「ここなら3人で寝られるでしょ」
にこにこと笑っているミーシャに、あっさりと頷く恋歌。
その様子にペンギンは先ほどより強い眩暈がした。
「おれはあっちの部屋で寝るから、ここは2人で使いな」
じゃ、とそそくさと出て行こうとすると、ぱしっと腕を掴まれた。
「ここは男がいないと使えないのよ
だからあなたにここから出ていく選択肢はない」
「げっ…」
その言葉でこの部屋がどういう用途で使われるのかもすべて理解したペンギンは、絶望したような表情になった。
だが、ここで恋歌だけを残して船に戻る事も、自分たちがとっている部屋に戻る事もできず、逃げ道がなくなったと気づいた。
「誰が真ん中にするー?」
はしゃぎながら恋歌とミーシャはベッドに寝転がり始め、ペンギンは一瞬フリーズしたが、やけくそ気味にどん、とベッドの縁に腰掛けた。
「おれは端で寝る
あとは好きにしろ」
「はーい」
帽子を脱いでそうそうに端っこに寝転がったペンギンは、何も考えないようにぎゅっと目を閉じた。
「(…今何時だ)」
まだ陽が昇る前に目を覚ましたが、ここが船の自分の部屋でないことに気づき、そういえば宿に泊まったんだったと寝起きで回らない頭で記憶を呼び起こす。
「(ん…?なんかあったか…)いっ!?」
『ん…』
胸のあたりに柔らかくてあたたかいものがあることに気づいて、視線を下ろすと恋歌が自分に抱き着いていた。
大きな声に眉間に皺を寄せた恋歌だったが、目が開くことはなくさらにぎゅっと抱き着いてきただけだった。
「(は?え?
お、おれの寝相が悪い!?)」
自分が無意識に恋歌の方に寄ってしまっていたのかと思ったが、自分がいる場所は寝る前とあまり変わっていない事にほっとした。
「……」
「あら、早かったわね」
「あ、ああ…」
扉を開けた瞬間、美人2人がベッドの上で待っているという状況に、一瞬めまいのような感覚がした。
「一応キャプテンには許可取ってきたから、今日はここにいていいぞ」
ぽん、と恋歌の頭に手を置いて撫でてやると、ほっとしたように息をはいた。
「じゃあもう寝ましょ!」
ぱん、と手を叩いて嬉しそうに笑うミーシャだったが、この部屋にあるのは質素なシングルのベッド一つのみ。
大人3人が眠れる場所はこの部屋にはない。
「別の部屋ないか聞いてくるか」
「あ、それなら心配は無用よ
わたしが部屋とってあるから!」
「は?」
行きましょ、と恋歌の手を引いて歩いていくミーシャに、慌てたようにペンギンがついていく。
ミーシャが連れてきたのは少し豪華な扉の部屋。
持っていた鍵で中に入れば、キングサイズのベッドが目の前に飛び込んできた。
「ここなら3人で寝られるでしょ」
にこにこと笑っているミーシャに、あっさりと頷く恋歌。
その様子にペンギンは先ほどより強い眩暈がした。
「おれはあっちの部屋で寝るから、ここは2人で使いな」
じゃ、とそそくさと出て行こうとすると、ぱしっと腕を掴まれた。
「ここは男がいないと使えないのよ
だからあなたにここから出ていく選択肢はない」
「げっ…」
その言葉でこの部屋がどういう用途で使われるのかもすべて理解したペンギンは、絶望したような表情になった。
だが、ここで恋歌だけを残して船に戻る事も、自分たちがとっている部屋に戻る事もできず、逃げ道がなくなったと気づいた。
「誰が真ん中にするー?」
はしゃぎながら恋歌とミーシャはベッドに寝転がり始め、ペンギンは一瞬フリーズしたが、やけくそ気味にどん、とベッドの縁に腰掛けた。
「おれは端で寝る
あとは好きにしろ」
「はーい」
帽子を脱いでそうそうに端っこに寝転がったペンギンは、何も考えないようにぎゅっと目を閉じた。
「(…今何時だ)」
まだ陽が昇る前に目を覚ましたが、ここが船の自分の部屋でないことに気づき、そういえば宿に泊まったんだったと寝起きで回らない頭で記憶を呼び起こす。
「(ん…?なんかあったか…)いっ!?」
『ん…』
胸のあたりに柔らかくてあたたかいものがあることに気づいて、視線を下ろすと恋歌が自分に抱き着いていた。
大きな声に眉間に皺を寄せた恋歌だったが、目が開くことはなくさらにぎゅっと抱き着いてきただけだった。
「(は?え?
お、おれの寝相が悪い!?)」
自分が無意識に恋歌の方に寄ってしまっていたのかと思ったが、自分がいる場所は寝る前とあまり変わっていない事にほっとした。