ペンギンの女難
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ミーシャがシリウスにめろめろになっている間に、ペンギンが風呂に行き、部屋には恋歌とミーシャ、撫で繰り回されてぐったりしているシリウスだけになったので、部屋の中は静寂に包まれる。
「ねぇ…今日ってやっぱり船に帰っちゃうの?」
撫でられ疲れたシリウスが、膝の上ですやすやと眠っている背中を撫でていると、少し硬い声でミーシャが尋ねてきたので、それに頷いて返事をすると、”そっか”と小さくつぶやいた。
それきり話が続かなかったので、念のためと持たされていた紙とペンを取り出し、文字を書いてミーシャの前に出す。
≪どうして?≫
「…わたしね、今、逃げてるの」
≪誰から?≫
「昨日も今日も声をかけてきてた男がいたでしょ?
あいつはこの島の元締め、っていうのかな…
わたしの所属してる店の用心棒みたいなものでね
今までそこの社長さんは、わたしたちの仕事に理解があって、用心棒の人たちも良い人ばかりだった
でも、最近高齢だった社長さんが亡くなって…孫だっていう男が社長になったの
そしたらね…今までいた用心棒の人たちも辞めさせられて、新しい用心棒っていう、乱暴なだけの男が派遣されて、みんなへのあたりもきつくなって…
その日仕事がないなら、用心棒たちの相手をしろって…言われてるの」
ぎゅっと拳を握りしめたミーシャに、どう返事をしようかとペンを迷わせていると、がちゃりと扉が開く音がした。
「で、おれたちなら取り敢えずは大丈夫だろうって目を付けたわけだ」
がしがしとタオルで頭をかきながら戻ってきたペンギンは、話を聞いていたらしく、あちー、と手で顔を扇ぎながらベッドに腰掛けた。
その衝撃でベッドに座って話していた恋歌とミーシャの身体が少し揺れる。
「悪いけどそれはそっちの都合でおれたちは関係ない
おれたちは海賊で、正義の味方じゃないんでな」
「そんなこと…わかってるわよ
でも、こうやってお話してくれるぐらいはいいじゃない
一緒に寝ましょうよ!」
『(わっ)』
「あ!こら!!」
ぱっと暗い表情を明るい笑顔に切り替えたミーシャは、がばっと横の恋歌に抱き着き、支えきれなかった恋歌が、ペンギンに圧し掛かってしまった。
「重いっての!」
「あら、こんな美女2人相手になんてひどい事言うのかしら」
「(こ、これはまずい…)」
申し訳なさそうな顔をしながらも、ミーシャを退けられない恋歌は、自分がペンギンの胸板に自分の胸を押し付けている事に気づいていない。
ふにゃりと柔らかい感触と、お風呂上りのいい匂いに、無意識に握られた服、”ごめんね”と口ぱくで伝えてくる時の上目遣いに、ペンギンは慌てて恋歌から視線を逸らした。
「(恋歌は妹、恋歌は妹、恋歌は妹…)」
「(あら…?)」
呪文のように頭の中で唱え、邪念を振り払おうとするが、健全な男であるペンギンの身体は、少しずつ熱くなってきている。
「だーっ!!!!」
本格的にやばいと感じたペンギンは、恋歌の肩を掴んで、ミーシャごと身体を起こして自分から離れさせた。
「ねぇ…今日ってやっぱり船に帰っちゃうの?」
撫でられ疲れたシリウスが、膝の上ですやすやと眠っている背中を撫でていると、少し硬い声でミーシャが尋ねてきたので、それに頷いて返事をすると、”そっか”と小さくつぶやいた。
それきり話が続かなかったので、念のためと持たされていた紙とペンを取り出し、文字を書いてミーシャの前に出す。
≪どうして?≫
「…わたしね、今、逃げてるの」
≪誰から?≫
「昨日も今日も声をかけてきてた男がいたでしょ?
あいつはこの島の元締め、っていうのかな…
わたしの所属してる店の用心棒みたいなものでね
今までそこの社長さんは、わたしたちの仕事に理解があって、用心棒の人たちも良い人ばかりだった
でも、最近高齢だった社長さんが亡くなって…孫だっていう男が社長になったの
そしたらね…今までいた用心棒の人たちも辞めさせられて、新しい用心棒っていう、乱暴なだけの男が派遣されて、みんなへのあたりもきつくなって…
その日仕事がないなら、用心棒たちの相手をしろって…言われてるの」
ぎゅっと拳を握りしめたミーシャに、どう返事をしようかとペンを迷わせていると、がちゃりと扉が開く音がした。
「で、おれたちなら取り敢えずは大丈夫だろうって目を付けたわけだ」
がしがしとタオルで頭をかきながら戻ってきたペンギンは、話を聞いていたらしく、あちー、と手で顔を扇ぎながらベッドに腰掛けた。
その衝撃でベッドに座って話していた恋歌とミーシャの身体が少し揺れる。
「悪いけどそれはそっちの都合でおれたちは関係ない
おれたちは海賊で、正義の味方じゃないんでな」
「そんなこと…わかってるわよ
でも、こうやってお話してくれるぐらいはいいじゃない
一緒に寝ましょうよ!」
『(わっ)』
「あ!こら!!」
ぱっと暗い表情を明るい笑顔に切り替えたミーシャは、がばっと横の恋歌に抱き着き、支えきれなかった恋歌が、ペンギンに圧し掛かってしまった。
「重いっての!」
「あら、こんな美女2人相手になんてひどい事言うのかしら」
「(こ、これはまずい…)」
申し訳なさそうな顔をしながらも、ミーシャを退けられない恋歌は、自分がペンギンの胸板に自分の胸を押し付けている事に気づいていない。
ふにゃりと柔らかい感触と、お風呂上りのいい匂いに、無意識に握られた服、”ごめんね”と口ぱくで伝えてくる時の上目遣いに、ペンギンは慌てて恋歌から視線を逸らした。
「(恋歌は妹、恋歌は妹、恋歌は妹…)」
「(あら…?)」
呪文のように頭の中で唱え、邪念を振り払おうとするが、健全な男であるペンギンの身体は、少しずつ熱くなってきている。
「だーっ!!!!」
本格的にやばいと感じたペンギンは、恋歌の肩を掴んで、ミーシャごと身体を起こして自分から離れさせた。