ペンギンの女難
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『(さっきの声…たしか…)』
「おい恋歌、急にどうしたってんだ」
急に刀に戻されたシリウスは、恋歌に問うが返事は返ってこず、だんだんと男女の言い争う声が近づいてきている事に気づいた。
「だから!あんたの事は昨日断ったでしょ!!」
「あの程度でおれが諦めると思うなよ
大人しくしてりゃ悪いようにはしねぇ」
「あんたみたいな女を見下す男に抱かれるなんて、仕事でもお断りよ!」
『(やっぱり…昨日の女の人の声…)』
聞こえてきた声は昨日ペンギンを誘っていた女の声。
「あ?なんだこいつ…」
「え?誰?」
掴まれている手を振り払おうとしているが、女の3倍ぐらいありそうな腕をした男の力に勝てないのか、振り払えていないため掴まれていない反対の手を恋歌が掴んだ。
いきなり現れた恋歌に2人がきょとんとした顔をしているが、腕を引いてくる恋歌に、女は自分を助けようとしてくれている事に気づいた。
「邪魔すんな!」
「きゃっ、」
恋歌に殴りかかるために女から手を離した男は、ぐわっと大きく拳を振り上げてきたため、刀を抜くために柄に手をかけた。
「【シャンブルズ】」
『(あ…)』
一瞬で薄い膜に覆われた後、目の前の男が消え、後ろで何かが壊れる音がした。
「ったく、なにやってんだ」
「は…?」
男が殴ったのは近くにあった樽で、それは破壊されたが、自分が急に移動したことや、目の前から恋歌と女も消えた事に驚いている。
ローが呆れたようにため息をつきながら壁にもたれており、恋歌はそれを見てほっとしたように息をはいた。
「面倒事に首を突っ込むな」
「な、んだお前ら!!」
すたすたと歩いてきて、恋歌の頭にぽん、と手を乗せているローに、男が殴りかかろうとしたが、まだ”ROOM”は解かれておらず、鬼哭を抜いたローによってばらばらにされた。
「恋歌、帰るぞ」
「恋歌…?」
あっさり男を倒した事に驚いて固まっていたが、恋歌の名前を聞いて、連れて行かれる前に女が恋歌の手を掴んだ。
「離せ」
「え…あ、あんた、昨日の子、よね?
なんでこんなもの…」
「お、おい!」
ぎろっとローに睨まれたことで委縮した女だったが、昨日ペンギン帽をかぶっていた男の横にいた女だと確かめるように帽子と眼鏡を取れば、ローの焦った声が路地裏に響いた。
「てめぇ…何しやがる」
「え?そんなに怒る事?」
恋歌を背に隠して取られた帽子と眼鏡を女から取り返し、さらに強く睨むが女はなぜそこまで睨んでくるのかわかっておらず、首を傾げるだけ。
「まぁいいわ
昨日はその子の彼氏に助けてもらったのよ
だから改めてお礼をと思ってね」
「は…?
か、れし?」
意味がわからないという顔で、後ろにいる恋歌の顔を見れば、気にするなと手を振っている。
「おい恋歌、急にどうしたってんだ」
急に刀に戻されたシリウスは、恋歌に問うが返事は返ってこず、だんだんと男女の言い争う声が近づいてきている事に気づいた。
「だから!あんたの事は昨日断ったでしょ!!」
「あの程度でおれが諦めると思うなよ
大人しくしてりゃ悪いようにはしねぇ」
「あんたみたいな女を見下す男に抱かれるなんて、仕事でもお断りよ!」
『(やっぱり…昨日の女の人の声…)』
聞こえてきた声は昨日ペンギンを誘っていた女の声。
「あ?なんだこいつ…」
「え?誰?」
掴まれている手を振り払おうとしているが、女の3倍ぐらいありそうな腕をした男の力に勝てないのか、振り払えていないため掴まれていない反対の手を恋歌が掴んだ。
いきなり現れた恋歌に2人がきょとんとした顔をしているが、腕を引いてくる恋歌に、女は自分を助けようとしてくれている事に気づいた。
「邪魔すんな!」
「きゃっ、」
恋歌に殴りかかるために女から手を離した男は、ぐわっと大きく拳を振り上げてきたため、刀を抜くために柄に手をかけた。
「【シャンブルズ】」
『(あ…)』
一瞬で薄い膜に覆われた後、目の前の男が消え、後ろで何かが壊れる音がした。
「ったく、なにやってんだ」
「は…?」
男が殴ったのは近くにあった樽で、それは破壊されたが、自分が急に移動したことや、目の前から恋歌と女も消えた事に驚いている。
ローが呆れたようにため息をつきながら壁にもたれており、恋歌はそれを見てほっとしたように息をはいた。
「面倒事に首を突っ込むな」
「な、んだお前ら!!」
すたすたと歩いてきて、恋歌の頭にぽん、と手を乗せているローに、男が殴りかかろうとしたが、まだ”ROOM”は解かれておらず、鬼哭を抜いたローによってばらばらにされた。
「恋歌、帰るぞ」
「恋歌…?」
あっさり男を倒した事に驚いて固まっていたが、恋歌の名前を聞いて、連れて行かれる前に女が恋歌の手を掴んだ。
「離せ」
「え…あ、あんた、昨日の子、よね?
なんでこんなもの…」
「お、おい!」
ぎろっとローに睨まれたことで委縮した女だったが、昨日ペンギン帽をかぶっていた男の横にいた女だと確かめるように帽子と眼鏡を取れば、ローの焦った声が路地裏に響いた。
「てめぇ…何しやがる」
「え?そんなに怒る事?」
恋歌を背に隠して取られた帽子と眼鏡を女から取り返し、さらに強く睨むが女はなぜそこまで睨んでくるのかわかっておらず、首を傾げるだけ。
「まぁいいわ
昨日はその子の彼氏に助けてもらったのよ
だから改めてお礼をと思ってね」
「は…?
か、れし?」
意味がわからないという顔で、後ろにいる恋歌の顔を見れば、気にするなと手を振っている。