出会いから出航まで
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リビングに戻ると、ちょうどペンギンが戻ってきたところだった。
「あ、ローさん!これでいいか!?」
なぜこうも全員いつもより声が大きいのかと思ったが、恋歌を心配しての事なので、これについても何も言わず、ペンギンがとってきた薬草を受け取る。
「ああ、俺はこいつを調合する
これを飲ませるのにも軽くなにか腹に入れた方がいいから、なにか作れるか?」
「おう!
あれ?ベポは?」
料理が得意なペンギンが袖をまくって気合いを入れているが、ここにベポがいない事に気づいて何をしているのか気になった。
「あいつは今恋歌の身体を拭かせて、着替えを手伝わせてる」
「え…な、なんでベポ…?」
「仕方ねぇだろ
恋歌の身体を拭いてやったり、着替えなんか俺たちに手伝えるわけがねぇ」
「そういうことならベポは適任か」
シャチとペンギンが来る前ではあるが、二人でお風呂も入っていたし、いつもの5人の中では、ベポが適任であることは明白だった。
ごりごりと薬草を調合し始めたローは、少し心配なのかちらちらと恋歌の部屋の方を見ている。
「まぁ、あいつなら大丈夫だろ」
「そうだな、やるときはやるやつだ」
心配したところで手伝えない3人は、今自分に出来る事をやることにした。
「おい、どうだ」
薬草も調合し終わり、ペンギン特製のおかゆも完成した。
恋歌の部屋の扉をノックすると、ひょこっとベポが顔をだした。
「ちゃんとできたか?」
「な、なんとか…」
自信のなさそうなベポに一瞬不安になったが、そっと部屋に入れば服を着替えさせられた恋歌が、ベッドの上で静かに眠っていた。
「上出来だ
やればできるじゃねぇか」
「へへ…」
褒められた事が嬉しいのか、照れたように頭をかいている。
「けど寝ちまったか
飯と薬は後だな」
「これぐらいならいつでもあたため直せるし、恋歌が起きてる時でいいよ」
「そうだな、先に氷嚢だな」
「あ、じゃあ俺作ってくるよ」
「俺も手伝う」
出来れば先に薬を飲んでほしかったが、今眠っているところを起こすのもあまり良くないかと思い、もう一度目が覚めるまで待つ事にした。
「恋歌…大丈夫だよな?」
「ああ、ただの風邪だ
すぐに治る」
「そっか…よかった…
他に俺にできることはない?」
「また汗をかいたら着替えを手伝ってやれ」
「う、うん
それはいいんだけどさ、おれ、着替えを手伝ってる途中に気になった頃があって…」
「どうした?」
「恋歌の身体って魔女の証っていう模様があるって話したろ」
「ああ」
一緒に風呂に入った時にベポが見て、それをローに伝えたら恥ずかしそうにしていた記憶がある。
「それ…なんか薄くなってる気がしたんだ…」
「は?」
「始めて見たときはもっと…色が濃かった…と思う…」
「…悪いな」
眠っている恋歌に小声で謝り、ボタンを外して紋章を確認する。
恋歌に教えてもらった通り、心臓のあたりに魔法を使う時と同じ魔方陣が描かれている。
「うん、やっぱりちょっとだけ薄い…」
「(体調が悪いのと関係があるのか…?)」
通常の濃さを見ていないので、これが薄いのかどうかもわからないが、ベポが嘘を言う理由もない。
魔女特有の不調であればローには知識がない。
「(こうなる前に魔女の事をちゃんと聞いとくんだったな)」
通常の風邪の治療で大丈夫なのかと、急に不安になったが、聞ける相手もいない。
「恋歌、治るよな…?
これ…薄くなっているの…病気じゃないよな…?」
「…絶対治す
お前は心配するな」
医者として出来る事を精一杯すると決めたローは、氷嚢を持ってきたシャチとペンギン、そして心配で動かなかったベポを、うつるといけないからと部屋から追い出した。
「あ、ローさん!これでいいか!?」
なぜこうも全員いつもより声が大きいのかと思ったが、恋歌を心配しての事なので、これについても何も言わず、ペンギンがとってきた薬草を受け取る。
「ああ、俺はこいつを調合する
これを飲ませるのにも軽くなにか腹に入れた方がいいから、なにか作れるか?」
「おう!
あれ?ベポは?」
料理が得意なペンギンが袖をまくって気合いを入れているが、ここにベポがいない事に気づいて何をしているのか気になった。
「あいつは今恋歌の身体を拭かせて、着替えを手伝わせてる」
「え…な、なんでベポ…?」
「仕方ねぇだろ
恋歌の身体を拭いてやったり、着替えなんか俺たちに手伝えるわけがねぇ」
「そういうことならベポは適任か」
シャチとペンギンが来る前ではあるが、二人でお風呂も入っていたし、いつもの5人の中では、ベポが適任であることは明白だった。
ごりごりと薬草を調合し始めたローは、少し心配なのかちらちらと恋歌の部屋の方を見ている。
「まぁ、あいつなら大丈夫だろ」
「そうだな、やるときはやるやつだ」
心配したところで手伝えない3人は、今自分に出来る事をやることにした。
「おい、どうだ」
薬草も調合し終わり、ペンギン特製のおかゆも完成した。
恋歌の部屋の扉をノックすると、ひょこっとベポが顔をだした。
「ちゃんとできたか?」
「な、なんとか…」
自信のなさそうなベポに一瞬不安になったが、そっと部屋に入れば服を着替えさせられた恋歌が、ベッドの上で静かに眠っていた。
「上出来だ
やればできるじゃねぇか」
「へへ…」
褒められた事が嬉しいのか、照れたように頭をかいている。
「けど寝ちまったか
飯と薬は後だな」
「これぐらいならいつでもあたため直せるし、恋歌が起きてる時でいいよ」
「そうだな、先に氷嚢だな」
「あ、じゃあ俺作ってくるよ」
「俺も手伝う」
出来れば先に薬を飲んでほしかったが、今眠っているところを起こすのもあまり良くないかと思い、もう一度目が覚めるまで待つ事にした。
「恋歌…大丈夫だよな?」
「ああ、ただの風邪だ
すぐに治る」
「そっか…よかった…
他に俺にできることはない?」
「また汗をかいたら着替えを手伝ってやれ」
「う、うん
それはいいんだけどさ、おれ、着替えを手伝ってる途中に気になった頃があって…」
「どうした?」
「恋歌の身体って魔女の証っていう模様があるって話したろ」
「ああ」
一緒に風呂に入った時にベポが見て、それをローに伝えたら恥ずかしそうにしていた記憶がある。
「それ…なんか薄くなってる気がしたんだ…」
「は?」
「始めて見たときはもっと…色が濃かった…と思う…」
「…悪いな」
眠っている恋歌に小声で謝り、ボタンを外して紋章を確認する。
恋歌に教えてもらった通り、心臓のあたりに魔法を使う時と同じ魔方陣が描かれている。
「うん、やっぱりちょっとだけ薄い…」
「(体調が悪いのと関係があるのか…?)」
通常の濃さを見ていないので、これが薄いのかどうかもわからないが、ベポが嘘を言う理由もない。
魔女特有の不調であればローには知識がない。
「(こうなる前に魔女の事をちゃんと聞いとくんだったな)」
通常の風邪の治療で大丈夫なのかと、急に不安になったが、聞ける相手もいない。
「恋歌、治るよな…?
これ…薄くなっているの…病気じゃないよな…?」
「…絶対治す
お前は心配するな」
医者として出来る事を精一杯すると決めたローは、氷嚢を持ってきたシャチとペンギン、そして心配で動かなかったベポを、うつるといけないからと部屋から追い出した。