ペンギンの女難
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部屋に戻ってすぐペンギンが風呂に入り、交代の為にすぐに船に戻った。
「そういえばさっきの女の人なんだったんだ?」
ローとシャチが上陸している間、明日のメンテナンスの準備をしながら、先ほど絡まれていた女の事を聞くと、ペンギンの眉間に皺が寄った。
「んー、お前らを待ってた時に部屋の外から怒鳴り声が聞こえてな
何かあったのかって廊下を覗いたら、あの女が男に部屋に連れ込まれそうになってて…
まぁ…そういう職業で、男は客だったみたいなんだけど、どうも無理やりだったぽくてな、髪を引っ張られてたから取り敢えず助けたんだ」
「ふーん」
ペンギンの話によると、男はペンギンに簡単に倒され、捨て台詞をはいて立ち去って行ったらしい。
そして女に感謝されたペンギンは、夜のお誘いを受けていた。
『綺麗な人、だったよね』
「…まぁそうだけどさ」
海賊になってもうすぐ2年。
恋歌もこういう職業があるという事も、ローやペンギン、シャチに声をかけてくる女の人は、こういう職業の人が多いとすでに理解はしている。
ローは完全にすべて断っているが、偶にペンギンとシャチは誘いに乗っている事も知っており、恋歌もそういう事について偏見はない。
この時代で生きていくために綺麗な容姿を武器に戦っている女性もいるという事も、それが処世術であるという事も海賊になっていろんな島を見て学んだこと。
『ベポもいるし、行ってきても、いいよ?』
「いや、いいんだ
ありがとな」
恋歌に言われると余計に誘いに乗りにくいものがあるが、それは本人には言えない。
ふーん、と気のない返事をした恋歌は、久しぶりの浮上なので星を見てくると食堂を出ていき、ベポもそれについて行ったので、いきなりぽつんと1人になった。
「(惜しいことしたとは思うけどさ…
わかってないなー)」
たしかに誘ってきた女はいつもであれば喜んで誘いに乗るレベルの美女だった。
だが、いつもそういった誘いに乗るのは、恋歌とベポの傍にローがいるときだけ。
今回のような状況であれば、今後も誘いに乗ることはないだろう。
「(お兄ちゃんだからな、おれは)」
最年少組を置いて自分の欲を優先するほど落ちていないと自嘲気味に笑い、朝食の仕込みでもするかと立ち上がった。
「お、明日の朝飯は鮭か」
しばらくして戻ってきたシャチがペンギンの手元を覗き込んで嬉しそうな声を上げた。
「キャプテンは?」
「恋歌とベポが外にいたから一緒に星見てるよ」
「ああ、そういうこと」
一緒に食堂に入ってこなかったことを疑問に思いシャチに聞けば、その返答に納得し仕込みを続ける。
自分の分の飲み物を用意して席に座ったシャチは、そういえばさ、といつもの調子で話しかけた。
「ペンギンお前、どっかの美女助けたのか?」
「……なんで知ってる」
「いや、キャプテンが風呂入ってる時に美女が訪ねてきてな
おれの顔見て不思議そうな顔されたんだ
ここにペンギン帽かぶった男と銀髪の女の子がさっきまでいなかったかってな」
「へ、へぇ…」
内心ドキドキとしながらその話を聞いているペンギンは、無意味に手を動かしているため、先ほどまで順調に進んでいた仕込みが進まない。
こん、とシャチがコップを机に置いた小さな音にびくっ、と反応しシャチが小さく笑う気配がした。
「で?いつから恋歌と付き合ってるって?」
どこか呆れたような声音だが、一番知ってほしくなかった事を知られてしまったとうっ、と言葉に詰まった。
「そういえばさっきの女の人なんだったんだ?」
ローとシャチが上陸している間、明日のメンテナンスの準備をしながら、先ほど絡まれていた女の事を聞くと、ペンギンの眉間に皺が寄った。
「んー、お前らを待ってた時に部屋の外から怒鳴り声が聞こえてな
何かあったのかって廊下を覗いたら、あの女が男に部屋に連れ込まれそうになってて…
まぁ…そういう職業で、男は客だったみたいなんだけど、どうも無理やりだったぽくてな、髪を引っ張られてたから取り敢えず助けたんだ」
「ふーん」
ペンギンの話によると、男はペンギンに簡単に倒され、捨て台詞をはいて立ち去って行ったらしい。
そして女に感謝されたペンギンは、夜のお誘いを受けていた。
『綺麗な人、だったよね』
「…まぁそうだけどさ」
海賊になってもうすぐ2年。
恋歌もこういう職業があるという事も、ローやペンギン、シャチに声をかけてくる女の人は、こういう職業の人が多いとすでに理解はしている。
ローは完全にすべて断っているが、偶にペンギンとシャチは誘いに乗っている事も知っており、恋歌もそういう事について偏見はない。
この時代で生きていくために綺麗な容姿を武器に戦っている女性もいるという事も、それが処世術であるという事も海賊になっていろんな島を見て学んだこと。
『ベポもいるし、行ってきても、いいよ?』
「いや、いいんだ
ありがとな」
恋歌に言われると余計に誘いに乗りにくいものがあるが、それは本人には言えない。
ふーん、と気のない返事をした恋歌は、久しぶりの浮上なので星を見てくると食堂を出ていき、ベポもそれについて行ったので、いきなりぽつんと1人になった。
「(惜しいことしたとは思うけどさ…
わかってないなー)」
たしかに誘ってきた女はいつもであれば喜んで誘いに乗るレベルの美女だった。
だが、いつもそういった誘いに乗るのは、恋歌とベポの傍にローがいるときだけ。
今回のような状況であれば、今後も誘いに乗ることはないだろう。
「(お兄ちゃんだからな、おれは)」
最年少組を置いて自分の欲を優先するほど落ちていないと自嘲気味に笑い、朝食の仕込みでもするかと立ち上がった。
「お、明日の朝飯は鮭か」
しばらくして戻ってきたシャチがペンギンの手元を覗き込んで嬉しそうな声を上げた。
「キャプテンは?」
「恋歌とベポが外にいたから一緒に星見てるよ」
「ああ、そういうこと」
一緒に食堂に入ってこなかったことを疑問に思いシャチに聞けば、その返答に納得し仕込みを続ける。
自分の分の飲み物を用意して席に座ったシャチは、そういえばさ、といつもの調子で話しかけた。
「ペンギンお前、どっかの美女助けたのか?」
「……なんで知ってる」
「いや、キャプテンが風呂入ってる時に美女が訪ねてきてな
おれの顔見て不思議そうな顔されたんだ
ここにペンギン帽かぶった男と銀髪の女の子がさっきまでいなかったかってな」
「へ、へぇ…」
内心ドキドキとしながらその話を聞いているペンギンは、無意味に手を動かしているため、先ほどまで順調に進んでいた仕込みが進まない。
こん、とシャチがコップを机に置いた小さな音にびくっ、と反応しシャチが小さく笑う気配がした。
「で?いつから恋歌と付き合ってるって?」
どこか呆れたような声音だが、一番知ってほしくなかった事を知られてしまったとうっ、と言葉に詰まった。