指名手配
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『お邪魔します…』
「おう」
夜に勉強道具を持ってローの部屋に行けば、既にローは机に向かっていた。
ソファの前の机を今日も使っていいのかと、医学書を横に積み上げようとすると、ローがソファに座ってきた。
『こっちで、勉強するの?』
「いや、今日はおれに恋歌が教えてくれ」
『え?』
まぁ座れ、と手を引いてソファに座らされた恋歌は、どういう意味かと首を傾げる。
「いつも通りだ
おれが知らない事、恋歌が勉強してる事、魔法の事、星の事、なんでもいい」
『わか、った』
くいっと顎を掴まれて至近距離で話してくるため、近すぎる距離に顔に熱が集まってくるのがわかった。
「今は何の勉強してんだ?」
『これは…占いに使う時の、星の並びを、見てて…』
「ああ」
腰に手を回して密着してくるローにどきどきと鼓動が早くなるが、勉強の邪魔をしないようにはしてくれている。
真剣な顔で聞いてくれているので、ローには読めない本の内容を翻訳していく。
勉強を始めてから数時間後、恋歌が今日やろうと思っていた範囲まで終わり、今日は終わりだと告げると、”ちょっと待ってろ”と言い部屋から出て行った。
数分後に戻ってきたローは、手にカップを一つだけ持っている。
「熱いから気をつけろ」
『ありがとう』
温かい飲み物を淹れてきてくれたらしく、もらった飲み物を一口飲めば、ほんのりと甘い味がした。
「美味いか?」
『うん、美味しい
これ、なに?』
こんな飲み物あっただろうかと首を傾げると、カップをひったくられてローもそれを一口飲んだ。
「もうちょい甘い方が好きか」
『そうだね』
たしかに少し薄いなとは思っていると、机の引き出しから小さな袋に入った粉を取り出してソファに座った。
それをカップの中に淹れると、もう一度カップを渡される。
『あ、甘くなった』
「そうか」
表情を見てそれでちょうどいい甘さだったのだとわかったローは、隣に座る恋歌の頭を撫でてやる。
『もしかして…ローが、作ってくれたの?』
「ああ
喉にいい成分が入ってる
恋歌は喉も大事にしねぇとだしな」
星の魔法を使う時の声を出すためには喉のケアが必要になるだろうと、ローが恋歌用に作ってくれた飲み物らしい。
『ありがとう…ほんとに、美味しいよ』
「今日はたくさん喋ってもらったからな」
こくこく、とすべて飲み干し、身体も温かくなった。
『ごちそうさま』
「できる限り毎日飲め」
『うん、ありがとう』
ひょい、と空になったカップをローに奪われ、こん、と机の上に置かれた。
髪を撫でていた手を少し下げ、肩をぐいっと引き寄せた。
「おう」
夜に勉強道具を持ってローの部屋に行けば、既にローは机に向かっていた。
ソファの前の机を今日も使っていいのかと、医学書を横に積み上げようとすると、ローがソファに座ってきた。
『こっちで、勉強するの?』
「いや、今日はおれに恋歌が教えてくれ」
『え?』
まぁ座れ、と手を引いてソファに座らされた恋歌は、どういう意味かと首を傾げる。
「いつも通りだ
おれが知らない事、恋歌が勉強してる事、魔法の事、星の事、なんでもいい」
『わか、った』
くいっと顎を掴まれて至近距離で話してくるため、近すぎる距離に顔に熱が集まってくるのがわかった。
「今は何の勉強してんだ?」
『これは…占いに使う時の、星の並びを、見てて…』
「ああ」
腰に手を回して密着してくるローにどきどきと鼓動が早くなるが、勉強の邪魔をしないようにはしてくれている。
真剣な顔で聞いてくれているので、ローには読めない本の内容を翻訳していく。
勉強を始めてから数時間後、恋歌が今日やろうと思っていた範囲まで終わり、今日は終わりだと告げると、”ちょっと待ってろ”と言い部屋から出て行った。
数分後に戻ってきたローは、手にカップを一つだけ持っている。
「熱いから気をつけろ」
『ありがとう』
温かい飲み物を淹れてきてくれたらしく、もらった飲み物を一口飲めば、ほんのりと甘い味がした。
「美味いか?」
『うん、美味しい
これ、なに?』
こんな飲み物あっただろうかと首を傾げると、カップをひったくられてローもそれを一口飲んだ。
「もうちょい甘い方が好きか」
『そうだね』
たしかに少し薄いなとは思っていると、机の引き出しから小さな袋に入った粉を取り出してソファに座った。
それをカップの中に淹れると、もう一度カップを渡される。
『あ、甘くなった』
「そうか」
表情を見てそれでちょうどいい甘さだったのだとわかったローは、隣に座る恋歌の頭を撫でてやる。
『もしかして…ローが、作ってくれたの?』
「ああ
喉にいい成分が入ってる
恋歌は喉も大事にしねぇとだしな」
星の魔法を使う時の声を出すためには喉のケアが必要になるだろうと、ローが恋歌用に作ってくれた飲み物らしい。
『ありがとう…ほんとに、美味しいよ』
「今日はたくさん喋ってもらったからな」
こくこく、とすべて飲み干し、身体も温かくなった。
『ごちそうさま』
「できる限り毎日飲め」
『うん、ありがとう』
ひょい、と空になったカップをローに奪われ、こん、と机の上に置かれた。
髪を撫でていた手を少し下げ、肩をぐいっと引き寄せた。