お揃い
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『どうしたの?』
いつもと違う様子にもう一度どうかしたのかと聞いたが、今度は返事もない。
抱き着いたまま離れないローに、困ったと思っていると、肩に乗っていた頭が動いて、すん、と首筋に鼻の先をつけて、嗅がれている気配がした。
『な、なにか、匂いする?』
「…ああ」
『!!』
変な匂いでもするのかと離れようとしたが、離れる前に首筋に唇を寄せられ、軽く吸われた。
反射的にびくっ、と身体が震え、慌てて首筋をおさえた。
「(もっと強く吸わねぇとだめか)」
『え、あ…なに…?』
「いい匂いがしたからな、美味いのかと思った」
『お、美味しく、ないよ…』
「んなことねぇよ」
真っ赤な顔をしている恋歌を見て満足したローは、恋歌を離して頭をぽん、と撫でてやる。
「今日の夜、飯食べたら勉強するつもりか?」
『うん、すこしだけ、やってから、寝ようと思ってる』
「ここでやれ」
『?
わかった』
ローの勉強の邪魔になるのではとは思ったが、本人からの誘いであればいいのだろうと、頷いて返した。
夕飯後、風呂も入った後にこんこん、とローの部屋の扉がノックされた。
その音の少し後にひょこ、と恋歌が顔を出した。
『お邪魔します』
「そこ座っていい
邪魔なもんがあればどけてくれ」
『うん』
そこ、と指差されたいつものソファに腰掛け、少し散らかっている机の上の本を横に積み上げてスペースをつくった。
本とノートを広げて勉強を始めたのを見て、ローも自分の勉強に集中する為に机に向き直った。
『ロー』
2人が勉強を始めて数時間後。
横から聞こえてきた声に驚いたように視線を向けると、恋歌もそれに驚いたような顔をした。
「あ、いや、驚いただけだ
どうした?」
集中しすぎて気づかなかったようで、何でもないと首を振ると、もう部屋に戻って寝ると声をかけに来たらしい。
「もうこんな時間か」
かなり遅い時間という事に気づいて、ローも本を閉じた。
「おれも寝る」
『うん、それがいいよ』
いつも徹夜をするローなので寝ると言ってくれた事に嬉しそうに頷くと、椅子から立ち上ったローに、くい、と手を引かれた。
「お前もここで寝て行け」
『え?でも…』
手を引かれて連れて行かれる場所はベッド。
まぁいいかとベッドに横になれば、後からローも横になって布団をかけてくれる。
『ねぇ』
「ん?」
『手、貸して』
「手?」
恋歌の腰に手を回そうとしていたが、それより先に手を貸してほしいと言われたので、恋歌の目の前に手を差し出してやると、それを握りしめてふふっ、と嬉しそうに笑った。
いつもと違う様子にもう一度どうかしたのかと聞いたが、今度は返事もない。
抱き着いたまま離れないローに、困ったと思っていると、肩に乗っていた頭が動いて、すん、と首筋に鼻の先をつけて、嗅がれている気配がした。
『な、なにか、匂いする?』
「…ああ」
『!!』
変な匂いでもするのかと離れようとしたが、離れる前に首筋に唇を寄せられ、軽く吸われた。
反射的にびくっ、と身体が震え、慌てて首筋をおさえた。
「(もっと強く吸わねぇとだめか)」
『え、あ…なに…?』
「いい匂いがしたからな、美味いのかと思った」
『お、美味しく、ないよ…』
「んなことねぇよ」
真っ赤な顔をしている恋歌を見て満足したローは、恋歌を離して頭をぽん、と撫でてやる。
「今日の夜、飯食べたら勉強するつもりか?」
『うん、すこしだけ、やってから、寝ようと思ってる』
「ここでやれ」
『?
わかった』
ローの勉強の邪魔になるのではとは思ったが、本人からの誘いであればいいのだろうと、頷いて返した。
夕飯後、風呂も入った後にこんこん、とローの部屋の扉がノックされた。
その音の少し後にひょこ、と恋歌が顔を出した。
『お邪魔します』
「そこ座っていい
邪魔なもんがあればどけてくれ」
『うん』
そこ、と指差されたいつものソファに腰掛け、少し散らかっている机の上の本を横に積み上げてスペースをつくった。
本とノートを広げて勉強を始めたのを見て、ローも自分の勉強に集中する為に机に向き直った。
『ロー』
2人が勉強を始めて数時間後。
横から聞こえてきた声に驚いたように視線を向けると、恋歌もそれに驚いたような顔をした。
「あ、いや、驚いただけだ
どうした?」
集中しすぎて気づかなかったようで、何でもないと首を振ると、もう部屋に戻って寝ると声をかけに来たらしい。
「もうこんな時間か」
かなり遅い時間という事に気づいて、ローも本を閉じた。
「おれも寝る」
『うん、それがいいよ』
いつも徹夜をするローなので寝ると言ってくれた事に嬉しそうに頷くと、椅子から立ち上ったローに、くい、と手を引かれた。
「お前もここで寝て行け」
『え?でも…』
手を引かれて連れて行かれる場所はベッド。
まぁいいかとベッドに横になれば、後からローも横になって布団をかけてくれる。
『ねぇ』
「ん?」
『手、貸して』
「手?」
恋歌の腰に手を回そうとしていたが、それより先に手を貸してほしいと言われたので、恋歌の目の前に手を差し出してやると、それを握りしめてふふっ、と嬉しそうに笑った。