お揃い
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どこかに消えた老人が戻ってくるまで、ぼーっと立っていると、ずりずりと木箱と椅子をひっぱり出してきたので、それを出すのを手伝い、ちょこん、と座った老人がじっと恋歌を見つめながら、一冊の本を取り出した。
「星の輝きと見間違わんばかりの美しい銀髪に、夜空をそのまま切り取ったかのような黒い瞳
美しい容姿…星の魔女…で、間違いないか?」
「お、このじいさんわかってんな」
『はい
わたしは、ハートの海賊団の、星の魔女で、恋歌と言います』
「星を魅了する声…!!これが!!」
シリウスが星の魔女への評価に満足そうに尻尾を振り、恋歌が老人の質問に声を出して応えると、その声に驚いたように目を見開いた。
「まさか生きてるうちに本物の星の魔女に会えるとは…!!」
「はい、じゃあ感動してるとこ悪いけど、こっから本題な」
ぱん、と手を叩いてずっと話し続けそうな老人の声を遮り、恋歌にも黙ってろと口元に人差し指をあてる。
「じいさん、残念だけどこの子はあんたに頼みがあってここに来た
それを聞いてもらえないなら星の魔女の声を聞かせるつもりも、星の魔女のことも教える気はない」
そのペンギンの言葉にぱたん、と本を閉じた老人はため息をついた。
「…わかっとる
星の魔女の頼みであれば何でも聞いてやるわい」
老人の言葉にぱぁっと顔を明るくさせた恋歌とペンギンは、両手でハイタッチをして喜びを体現していると、老人からうるさいと怒られた。
「で?頼みというのはなんじゃ」
「えっとな、----------」
ペンギンが老人への頼みごとを話し終えると、何だそんな事かと老人は肩の力を抜いた。
「星の魔女がこんなところまで来るような用事なんぞ、たいそうな物かと思ったがそんなことで良いのか」
「…おれたちにとっちゃ”そんなこと”じゃないんだよな
だから、頼んだ」
『お願いします』
ぺこりと頭を下げると、とん、と椅子から降りた老人はかつかつと杖を鳴らして、恋歌に着いて来いと言った。
「じゃあおれは向こうに戻るな
帰る時…1人じゃダメだろうけど、来れなかったらごめんな」
『大丈夫だよ
2人も、頑張って』
「おう!」
恋歌の方も無事に教えてもらえるという事で、ペンギンは急いでシャチの所に戻っていった。
「…じゃあまずはそこに座れ
わしのを見て覚えろ」
『はい』
その日の夜、遅い時間に戻ってきた3人は夕飯の時間に間に合わなかった。
「ね、ねぇ3人とも…今日は何をしてきたんだ?」
「ん?もう少ししたらわかるよ」
「そうそう
しばらくちょっと遅いのが続くかも知れねぇけど…心配はいらねぇよ」
「そっか…」
ベポが用意してくれた遅めの夕食を摂っている3人に、これ以上聞けないと落ち込んでしまったベポ。
そんな顔をしてほしいわけじゃないと、恋歌が頭を撫でてやるが、いつものような元気はない。
『ベポ、今日一緒に、寝よう』
「え!!いいのか!?」
『うん、久しぶりだね』
「お、おれ部屋片付けてくる!!」
急な恋歌のお誘いにばたばたと急いで食堂から出て行ったベポを、シャチとペンギンは笑って見送る。
「ちなみに恋歌の方はどれぐらいかかる?」
『…早くて、2週間』
「え、はや」
ちらっと黙って腕を組んでいるローに視線を向けると、はぁ、とため息をつかれた。
「別に急ぐ航海でもねぇが、あまり長い時間かけると隠し切れねぇぞ」
「だよな…」
この島に長期間滞在することはローに許可をもらっているため、そこは問題ないのだが、ベポにいつまで隠し通せるかが問題。
「別に言っちまえばいいのによ」
「こういうのはサプライズの方が嬉しいもんなんだよ」
「そういうもんか?」
「星の輝きと見間違わんばかりの美しい銀髪に、夜空をそのまま切り取ったかのような黒い瞳
美しい容姿…星の魔女…で、間違いないか?」
「お、このじいさんわかってんな」
『はい
わたしは、ハートの海賊団の、星の魔女で、恋歌と言います』
「星を魅了する声…!!これが!!」
シリウスが星の魔女への評価に満足そうに尻尾を振り、恋歌が老人の質問に声を出して応えると、その声に驚いたように目を見開いた。
「まさか生きてるうちに本物の星の魔女に会えるとは…!!」
「はい、じゃあ感動してるとこ悪いけど、こっから本題な」
ぱん、と手を叩いてずっと話し続けそうな老人の声を遮り、恋歌にも黙ってろと口元に人差し指をあてる。
「じいさん、残念だけどこの子はあんたに頼みがあってここに来た
それを聞いてもらえないなら星の魔女の声を聞かせるつもりも、星の魔女のことも教える気はない」
そのペンギンの言葉にぱたん、と本を閉じた老人はため息をついた。
「…わかっとる
星の魔女の頼みであれば何でも聞いてやるわい」
老人の言葉にぱぁっと顔を明るくさせた恋歌とペンギンは、両手でハイタッチをして喜びを体現していると、老人からうるさいと怒られた。
「で?頼みというのはなんじゃ」
「えっとな、----------」
ペンギンが老人への頼みごとを話し終えると、何だそんな事かと老人は肩の力を抜いた。
「星の魔女がこんなところまで来るような用事なんぞ、たいそうな物かと思ったがそんなことで良いのか」
「…おれたちにとっちゃ”そんなこと”じゃないんだよな
だから、頼んだ」
『お願いします』
ぺこりと頭を下げると、とん、と椅子から降りた老人はかつかつと杖を鳴らして、恋歌に着いて来いと言った。
「じゃあおれは向こうに戻るな
帰る時…1人じゃダメだろうけど、来れなかったらごめんな」
『大丈夫だよ
2人も、頑張って』
「おう!」
恋歌の方も無事に教えてもらえるという事で、ペンギンは急いでシャチの所に戻っていった。
「…じゃあまずはそこに座れ
わしのを見て覚えろ」
『はい』
その日の夜、遅い時間に戻ってきた3人は夕飯の時間に間に合わなかった。
「ね、ねぇ3人とも…今日は何をしてきたんだ?」
「ん?もう少ししたらわかるよ」
「そうそう
しばらくちょっと遅いのが続くかも知れねぇけど…心配はいらねぇよ」
「そっか…」
ベポが用意してくれた遅めの夕食を摂っている3人に、これ以上聞けないと落ち込んでしまったベポ。
そんな顔をしてほしいわけじゃないと、恋歌が頭を撫でてやるが、いつものような元気はない。
『ベポ、今日一緒に、寝よう』
「え!!いいのか!?」
『うん、久しぶりだね』
「お、おれ部屋片付けてくる!!」
急な恋歌のお誘いにばたばたと急いで食堂から出て行ったベポを、シャチとペンギンは笑って見送る。
「ちなみに恋歌の方はどれぐらいかかる?」
『…早くて、2週間』
「え、はや」
ちらっと黙って腕を組んでいるローに視線を向けると、はぁ、とため息をつかれた。
「別に急ぐ航海でもねぇが、あまり長い時間かけると隠し切れねぇぞ」
「だよな…」
この島に長期間滞在することはローに許可をもらっているため、そこは問題ないのだが、ベポにいつまで隠し通せるかが問題。
「別に言っちまえばいいのによ」
「こういうのはサプライズの方が嬉しいもんなんだよ」
「そういうもんか?」