お揃い
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≪ここ?≫
「みたいだな」
ローから恋歌を一人にするなと言われている為、地図を持ちながら二つ目の目的地にやってきた。
シャチはさきほどの男のところに残り、ペンギンだけが恋歌を送り届けに来た。
街から少し離れた森を抜けると今にも崩れそうな木造の建物がある。
貰った地図によればここで間違いないと、今度は恋歌が扉を叩く。
≪誰もいないのかな?≫
「んー…人の気配はするんだけど…」
ごんごん、と今度はペンギンが先ほどより強めに扉を叩くと、中からごと、と何かが動いた音がした。
「うるさい
今わしは忙しい、なんじゃ」
「え、ちっさ…
あ、ごめん」
ばんっ、と勢いよく扉を開けたのは先ほどの男とは対照的に、ペンギンの膝ぐらいまでの身長。
地面に着きそうなほどの長い白髪の髭を蓄え、杖をついてぷるぷると震えている。
ペンギンが老人を見たときに失言をしたため、恋歌に袖をくい、と引かれたため素直に謝ったが、そんなことは気にしていないようで、じろじろとペンギンと恋歌を見る。
「…よそ者か」
「あ、ああ
おれたち海賊なんだ」
「海賊…?
ここにはお前らが喜ぶモンなどなにもないぞ」
「おれたちはあんたに用があるんだ
で、あんた結構な偏屈じいさんらしいな」
「…島の連中にでも聞いたか
わかっとるなら帰れ
わしは自分が興味のない事には一切見向きもせん」
聞いていた通りの情報ににやっと笑ったペンギンは、恋歌の腕を引いて老人の前に出した。
「この子はきっとあんたの興味を引くぜ」
「…ほぅ」
自信満々なペンギンの様子にぴく、と反応した老人は足から頭までじっくりと見た。
「見たところ…普通の小娘じゃが…」
「見た目でわかるもんかな?」
博識という事を聞いているので、見た目で魔女という事がわかるかと、ペンギンが恋歌の帽子と眼鏡を取った。
「!!」
帽子に隠されていた腰まである長い銀髪と、ビン底眼鏡で見えなかった夜空を切り取ったような黒い瞳が現れ、老人は息を飲み、杖を落した。
「ま、まさか…本物の…」
「お、その反応は知ってるってことでいいのか?」
わなわなと震えている老人は徐々に近づいてきているが、老人から遠ざけるように恋歌の腕を引いた。
「で?話ぐらいは聞いてもらえそうか?」
「…はぁ、こんな未知のモノを目の前にして、わしが追い返せるわけなかろう
入れ」
『(未知のモノ…?)』
「よっしゃ!」
勝った、とガッツポーズをしているペンギンは恋歌の背中を押して、老人の後に続いて家の中に入った。
「こりゃ…すげぇな…」
建物の中に入れば、壁がすべて本棚になっており、1つの隙間もなく本が並べられている。
地下に続く階段もあり、その地下に続く階段の壁でさえ本が詰まっている。
「みたいだな」
ローから恋歌を一人にするなと言われている為、地図を持ちながら二つ目の目的地にやってきた。
シャチはさきほどの男のところに残り、ペンギンだけが恋歌を送り届けに来た。
街から少し離れた森を抜けると今にも崩れそうな木造の建物がある。
貰った地図によればここで間違いないと、今度は恋歌が扉を叩く。
≪誰もいないのかな?≫
「んー…人の気配はするんだけど…」
ごんごん、と今度はペンギンが先ほどより強めに扉を叩くと、中からごと、と何かが動いた音がした。
「うるさい
今わしは忙しい、なんじゃ」
「え、ちっさ…
あ、ごめん」
ばんっ、と勢いよく扉を開けたのは先ほどの男とは対照的に、ペンギンの膝ぐらいまでの身長。
地面に着きそうなほどの長い白髪の髭を蓄え、杖をついてぷるぷると震えている。
ペンギンが老人を見たときに失言をしたため、恋歌に袖をくい、と引かれたため素直に謝ったが、そんなことは気にしていないようで、じろじろとペンギンと恋歌を見る。
「…よそ者か」
「あ、ああ
おれたち海賊なんだ」
「海賊…?
ここにはお前らが喜ぶモンなどなにもないぞ」
「おれたちはあんたに用があるんだ
で、あんた結構な偏屈じいさんらしいな」
「…島の連中にでも聞いたか
わかっとるなら帰れ
わしは自分が興味のない事には一切見向きもせん」
聞いていた通りの情報ににやっと笑ったペンギンは、恋歌の腕を引いて老人の前に出した。
「この子はきっとあんたの興味を引くぜ」
「…ほぅ」
自信満々なペンギンの様子にぴく、と反応した老人は足から頭までじっくりと見た。
「見たところ…普通の小娘じゃが…」
「見た目でわかるもんかな?」
博識という事を聞いているので、見た目で魔女という事がわかるかと、ペンギンが恋歌の帽子と眼鏡を取った。
「!!」
帽子に隠されていた腰まである長い銀髪と、ビン底眼鏡で見えなかった夜空を切り取ったような黒い瞳が現れ、老人は息を飲み、杖を落した。
「ま、まさか…本物の…」
「お、その反応は知ってるってことでいいのか?」
わなわなと震えている老人は徐々に近づいてきているが、老人から遠ざけるように恋歌の腕を引いた。
「で?話ぐらいは聞いてもらえそうか?」
「…はぁ、こんな未知のモノを目の前にして、わしが追い返せるわけなかろう
入れ」
『(未知のモノ…?)』
「よっしゃ!」
勝った、とガッツポーズをしているペンギンは恋歌の背中を押して、老人の後に続いて家の中に入った。
「こりゃ…すげぇな…」
建物の中に入れば、壁がすべて本棚になっており、1つの隙間もなく本が並べられている。
地下に続く階段もあり、その地下に続く階段の壁でさえ本が詰まっている。