お揃い
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賑やかな町を3人で歩いていき、島の住人達にも聞いてたどり着いたのは今回の最初の目的地。
「こ、ここだよな」
「あ、ああ…」
「普通の家だな」
≪そうだね≫
ペンギンとシャチがごくりと喉を鳴らし、後ろにいる恋歌にも目配せをして頷いたのを確認し、ペンギンが目の前の建物の扉を叩いた。
「……」
「「……」」
ぎぃ、と無言で扉を開けたのは、ローよりも背の高い髭面の男。
ペンギンとシャチは上から睨まれているような気がして、冷や汗をかいて男を見上げたまま固まっている。
「…なにか用か」
口を開かない客人に先にしびれを切らしたのは男の方で、固まっている3人をゆっくり見渡して、最後に一番前にいるペンギンに視線を合わせて声をかけた。
「あ、あの…おれたちあんたに頼みたいことがあって…」
「…だからなにか用かと聞いている」
「えっと…おれたちに――――――――」
たじたじになりながら男に言いたいことを伝えると、一生懸命に伝える姿に嘘はないとわかったのか、しばらく無言になった後建物の中に通してくれた。
「まぁ座れ」
椅子を人数分出してくれた男にぺこりと頭を下げて机を囲むように座る。
「話はわかった
だが、おれの技術はそんな一朝一夕に身に着くものじゃない
教えるからには中途半端なことはさせない
それでもいいんだな?」
「おれたちは覚悟の上だ
でも、そんなに時間もかけてられねぇ」
「待たせてる奴がいる
だからこの仕事に誇りを持ってるあんたには失礼な言い方かもしれねぇが、最短で頼む」
がばっと頭を下げる2人につられるように慌てて恋歌も頭を下げる。
「…わかった
3人ともか?」
「あ、いや、この子は別のところに用事があるんだ」
ここに来てから一度も声を出していない恋歌をじろっと見る男に、ペンギンが否定の言葉を告げると、眉間にしわが寄った。
「別のところ?」
「あんたこの人知らないか?」
シャチが島の人からもらった紙を男に見せると、じっとそれを見つめた後、首を振りながらため息をついた。
「こいつはやめておけ」
「え、なんで?」
「こいつは偏屈なんだ
興味をそそられる人間しか相手にしない」
「興味…ってのは、例えばどんなのだ?」
「見た事のないモノ…だな
あいつは自分の知識に自信を持っていて知らない事はないと思ってるからな」
「へぇ…」
「まぁそれは…」
むしろ適任じゃないかとは思うが、本人がどうするか。
ちらっと恋歌に視線を向ければ、口が弧を描いた。
「こ、ここだよな」
「あ、ああ…」
「普通の家だな」
≪そうだね≫
ペンギンとシャチがごくりと喉を鳴らし、後ろにいる恋歌にも目配せをして頷いたのを確認し、ペンギンが目の前の建物の扉を叩いた。
「……」
「「……」」
ぎぃ、と無言で扉を開けたのは、ローよりも背の高い髭面の男。
ペンギンとシャチは上から睨まれているような気がして、冷や汗をかいて男を見上げたまま固まっている。
「…なにか用か」
口を開かない客人に先にしびれを切らしたのは男の方で、固まっている3人をゆっくり見渡して、最後に一番前にいるペンギンに視線を合わせて声をかけた。
「あ、あの…おれたちあんたに頼みたいことがあって…」
「…だからなにか用かと聞いている」
「えっと…おれたちに――――――――」
たじたじになりながら男に言いたいことを伝えると、一生懸命に伝える姿に嘘はないとわかったのか、しばらく無言になった後建物の中に通してくれた。
「まぁ座れ」
椅子を人数分出してくれた男にぺこりと頭を下げて机を囲むように座る。
「話はわかった
だが、おれの技術はそんな一朝一夕に身に着くものじゃない
教えるからには中途半端なことはさせない
それでもいいんだな?」
「おれたちは覚悟の上だ
でも、そんなに時間もかけてられねぇ」
「待たせてる奴がいる
だからこの仕事に誇りを持ってるあんたには失礼な言い方かもしれねぇが、最短で頼む」
がばっと頭を下げる2人につられるように慌てて恋歌も頭を下げる。
「…わかった
3人ともか?」
「あ、いや、この子は別のところに用事があるんだ」
ここに来てから一度も声を出していない恋歌をじろっと見る男に、ペンギンが否定の言葉を告げると、眉間にしわが寄った。
「別のところ?」
「あんたこの人知らないか?」
シャチが島の人からもらった紙を男に見せると、じっとそれを見つめた後、首を振りながらため息をついた。
「こいつはやめておけ」
「え、なんで?」
「こいつは偏屈なんだ
興味をそそられる人間しか相手にしない」
「興味…ってのは、例えばどんなのだ?」
「見た事のないモノ…だな
あいつは自分の知識に自信を持っていて知らない事はないと思ってるからな」
「へぇ…」
「まぁそれは…」
むしろ適任じゃないかとは思うが、本人がどうするか。
ちらっと恋歌に視線を向ければ、口が弧を描いた。