刺青
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夕飯後に風呂に行こうとする恋歌とベポだったが、風呂に行く前にローが恋歌の部屋に着いてきた。
「半袖のTシャツ持ってたろ
今日はパーカーの下にそれを着ろ」
『わかった
中には、いつもの、着てもいい?』
「ああ」
「(細けぇ男だな…)」
ごそごそと風呂に行く準備をしている恋歌の背中を見ながら、ちゃんとTシャツを持った事を確認し、風呂に送り出した。
「…おいクソガキ」
「…なんだ、駄犬」
「お前…あまり独占欲が強すぎると、恋歌に嫌われるぞ」
下から呆れたような顔を向けてくるシリウスに、はっ、と笑ったローは食堂へ戻る為に踵を返した。
「この程度であいつがおれを嫌う訳ねぇだろ」
「……」
なぜそんなに自信満々なんだとふぅ、と息をはいて、恋歌が待っているであろう風呂場に向かった。
「わぁー、かっこいい!」
風呂場では、ベポの羨ましそうな声が響いている。
恋歌は湯船に浸かる事は出来ないので、湯船に入っている腕をベポに見やすいように、シリウスを湯船の近くで洗う。
「触っちゃだめなんだよな?」
『うん、まだだめって』
「じゃあ大丈夫になったら触らせてくれよな」
『いいよ』
もう炎症は治まってきているが、ローから触ってもいいと言われていない為、触ってはいけないということなのだろう。
『(せっかくのお揃いが、ぐちゃぐちゃになったら嫌だもんね)』
「おれもそういうの入れられたらかっこいいのになー」
「おれたちには無理だ」
「だよね」
人間の肌とは違うベポとシリウスは刺青を入れる事は出来ない。
入れられたとしても毛で埋もれてしまうはず。
羨ましいね、と話しているベポとシリウスを見て、何かを考えるように恋歌の手が止まる。
「?
どうした」
『ううん、目閉じて』
桶を持ってお湯を頭からかけてやると、ぷるぷると身体を震わせて水気を飛ばす。
「そういえばわたあめとやらは明日か?」
「え、わたあめ?」
『そうだね、ご飯のあとに、食べるお菓子じゃ、ないから』
ローに買ってもらったわたあめの存在を忘れていたわけではないが、夕飯の後に食べるお菓子ではないので、明日の楽しみにとっておこうと思っていた。
「ちぇっ、楽しみにしてたんだけどな」
『明日だね
ベポのも、ローが、買ってくれたよ』
「え、ほんと!?」
わーい、と両手を挙げてベポが喜び、ちょうど湯船から立ち上がったので、そのまま風呂からあがった。
シリウスをバスタオルで拭いた後に、ローに言われた通りキャミソールの上からTシャツを着て、パーカーを羽織った。
「半袖のTシャツ持ってたろ
今日はパーカーの下にそれを着ろ」
『わかった
中には、いつもの、着てもいい?』
「ああ」
「(細けぇ男だな…)」
ごそごそと風呂に行く準備をしている恋歌の背中を見ながら、ちゃんとTシャツを持った事を確認し、風呂に送り出した。
「…おいクソガキ」
「…なんだ、駄犬」
「お前…あまり独占欲が強すぎると、恋歌に嫌われるぞ」
下から呆れたような顔を向けてくるシリウスに、はっ、と笑ったローは食堂へ戻る為に踵を返した。
「この程度であいつがおれを嫌う訳ねぇだろ」
「……」
なぜそんなに自信満々なんだとふぅ、と息をはいて、恋歌が待っているであろう風呂場に向かった。
「わぁー、かっこいい!」
風呂場では、ベポの羨ましそうな声が響いている。
恋歌は湯船に浸かる事は出来ないので、湯船に入っている腕をベポに見やすいように、シリウスを湯船の近くで洗う。
「触っちゃだめなんだよな?」
『うん、まだだめって』
「じゃあ大丈夫になったら触らせてくれよな」
『いいよ』
もう炎症は治まってきているが、ローから触ってもいいと言われていない為、触ってはいけないということなのだろう。
『(せっかくのお揃いが、ぐちゃぐちゃになったら嫌だもんね)』
「おれもそういうの入れられたらかっこいいのになー」
「おれたちには無理だ」
「だよね」
人間の肌とは違うベポとシリウスは刺青を入れる事は出来ない。
入れられたとしても毛で埋もれてしまうはず。
羨ましいね、と話しているベポとシリウスを見て、何かを考えるように恋歌の手が止まる。
「?
どうした」
『ううん、目閉じて』
桶を持ってお湯を頭からかけてやると、ぷるぷると身体を震わせて水気を飛ばす。
「そういえばわたあめとやらは明日か?」
「え、わたあめ?」
『そうだね、ご飯のあとに、食べるお菓子じゃ、ないから』
ローに買ってもらったわたあめの存在を忘れていたわけではないが、夕飯の後に食べるお菓子ではないので、明日の楽しみにとっておこうと思っていた。
「ちぇっ、楽しみにしてたんだけどな」
『明日だね
ベポのも、ローが、買ってくれたよ』
「え、ほんと!?」
わーい、と両手を挙げてベポが喜び、ちょうど湯船から立ち上がったので、そのまま風呂からあがった。
シリウスをバスタオルで拭いた後に、ローに言われた通りキャミソールの上からTシャツを着て、パーカーを羽織った。