刺青
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
シャチに変装の準備の手伝いをしてもらい、恋歌とローは手を繋いで、今日は島の賑やかな方へ歩いていく。
『なに買うの?』
「あのじいさんが使ってるのと同じ機材がこの島にあるってんで、買えるなら買っておきたいと思ってな」
『(なるほど…あの刺青いれる機材を買いに行くんだね)』
ローの欲しいものが何かわかり、自分が連れてこられた理由もわかったので、ローに連れられるまま賑やかな道を歩く。
「あ、恋歌!
あれなんだ!!」
突然肩に乗っているシリウスにむに、と頬を押され、シリウスの視線の先を見れば、子ども達がわたあめを食べているところだった。
『わたあめだね
食べた事、ないけど、甘くて、美味しいらしいよ』
「そうなのか!」
ぶんぶん、と尻尾を振っているシリウスは、わたあめがほしいと顔に書いているが、以前ローに一度注意されてから口ではほとんど甘いものが欲しいと言わなくなった。
『ロー、いい?』
「…ベポにも買ってやれ」
一応ローに確認すると、渋々許可が下り、わたあめを買ってやった。
『わたしもいいの?』
「ああ、食ったことねぇんだろ」
恋歌とシリウス、ベポにと3つも買ってくれたローにお礼を言って、こそっと空間にわたあめをしまった。
『船に帰ってから、食べようね』
「おう!」
新しいお菓子を買ってもらえて嬉しそうなシリウスの頭を撫でている恋歌の姿に、きゅん、と心臓が変な音をたてたローは、恋歌が変装をしていなければ、やばかったと心臓に手を当てた。
シャチが提案してくれた変装は、町の人間にだけではなく、ローにも効果があり、綺麗な瞳を見ない事で、何とか理性を保てていると気づいた。
「行くぞ」
『あ、うん』
ローが傍にいるときは普通に声を出して話すため、ちらちらと街の男たちの視線が向けられるが、恋歌が変装をしていることもあり、変装をしていない時よりは威嚇する数は少ない。
くい、っと繋いでいる手を引けば、恋歌は慌てたようについてくる。
老人に貰った地図を見ながら賑やかな市場を抜け、島の外れまで行くと、建物が1軒だけぽつんと建っていた。
その建物の後ろに機械で作られたような施設があり、ごうんごうんと機械の駆動音が聞こえる。
「ここか…」
木造の建物で、扉とノックすると、しばらくすると、ゆっくりと扉が開かれた。
「誰だ」
建物の中から出てきたのは、ふっくらとした老人。
つなぎを着て汚れている老人は、ローと恋歌を上から下までじっくりと見た。
「ここのじいさんに紹介を受けて来た
この店で使ってる機材と同じものを買いたい」
ぴらっと一枚の紙を渡すと、それを見て”入れ”と促してきた。
建物の中はいろんな機材で埋め尽くされ、機材に触らないようにじーっと何に使う物なのかと見つめる。
「あいつと同じものか…
用意できんこともないが、今はちょっと間が悪かったな」
「どういうことだ」
「わしはひとつのモノを作りはじめたら、それが完成するまで次のモノを作らん主義でな
今作ってるモノが出来上がるまでその機材は作らん」
「……」
何だその理屈は、と言いたくなったが、作ってもらえないのも困るので、はぁとため息をついた。
「その今作ってるもんはいつ出来上がる」
「これが行き詰まっとってな
いつ完成するかはわしにもわからん」
ロー「はぁ?」
思わず間抜けな声を出してしまったが、老人は本気の様で、”急いでいるなら帰れ”と言ってきた。
『なに買うの?』
「あのじいさんが使ってるのと同じ機材がこの島にあるってんで、買えるなら買っておきたいと思ってな」
『(なるほど…あの刺青いれる機材を買いに行くんだね)』
ローの欲しいものが何かわかり、自分が連れてこられた理由もわかったので、ローに連れられるまま賑やかな道を歩く。
「あ、恋歌!
あれなんだ!!」
突然肩に乗っているシリウスにむに、と頬を押され、シリウスの視線の先を見れば、子ども達がわたあめを食べているところだった。
『わたあめだね
食べた事、ないけど、甘くて、美味しいらしいよ』
「そうなのか!」
ぶんぶん、と尻尾を振っているシリウスは、わたあめがほしいと顔に書いているが、以前ローに一度注意されてから口ではほとんど甘いものが欲しいと言わなくなった。
『ロー、いい?』
「…ベポにも買ってやれ」
一応ローに確認すると、渋々許可が下り、わたあめを買ってやった。
『わたしもいいの?』
「ああ、食ったことねぇんだろ」
恋歌とシリウス、ベポにと3つも買ってくれたローにお礼を言って、こそっと空間にわたあめをしまった。
『船に帰ってから、食べようね』
「おう!」
新しいお菓子を買ってもらえて嬉しそうなシリウスの頭を撫でている恋歌の姿に、きゅん、と心臓が変な音をたてたローは、恋歌が変装をしていなければ、やばかったと心臓に手を当てた。
シャチが提案してくれた変装は、町の人間にだけではなく、ローにも効果があり、綺麗な瞳を見ない事で、何とか理性を保てていると気づいた。
「行くぞ」
『あ、うん』
ローが傍にいるときは普通に声を出して話すため、ちらちらと街の男たちの視線が向けられるが、恋歌が変装をしていることもあり、変装をしていない時よりは威嚇する数は少ない。
くい、っと繋いでいる手を引けば、恋歌は慌てたようについてくる。
老人に貰った地図を見ながら賑やかな市場を抜け、島の外れまで行くと、建物が1軒だけぽつんと建っていた。
その建物の後ろに機械で作られたような施設があり、ごうんごうんと機械の駆動音が聞こえる。
「ここか…」
木造の建物で、扉とノックすると、しばらくすると、ゆっくりと扉が開かれた。
「誰だ」
建物の中から出てきたのは、ふっくらとした老人。
つなぎを着て汚れている老人は、ローと恋歌を上から下までじっくりと見た。
「ここのじいさんに紹介を受けて来た
この店で使ってる機材と同じものを買いたい」
ぴらっと一枚の紙を渡すと、それを見て”入れ”と促してきた。
建物の中はいろんな機材で埋め尽くされ、機材に触らないようにじーっと何に使う物なのかと見つめる。
「あいつと同じものか…
用意できんこともないが、今はちょっと間が悪かったな」
「どういうことだ」
「わしはひとつのモノを作りはじめたら、それが完成するまで次のモノを作らん主義でな
今作ってるモノが出来上がるまでその機材は作らん」
「……」
何だその理屈は、と言いたくなったが、作ってもらえないのも困るので、はぁとため息をついた。
「その今作ってるもんはいつ出来上がる」
「これが行き詰まっとってな
いつ完成するかはわしにもわからん」
ロー「はぁ?」
思わず間抜けな声を出してしまったが、老人は本気の様で、”急いでいるなら帰れ”と言ってきた。