刺青
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次の日、早朝と言われる時間に目が覚めたローは、腕の中で眠っている恋歌を見降ろし、小さくため息をついた。
「(ったく…無防備すぎだろ)」
キャミソールの肩紐がずれ落ち、胸元ももう少しで見えそうなところまで乱れている。
肩紐を直して、気持ちよさそうに寝ている恋歌の頭を撫でてやると、さらさらとした髪が指の間をとおっていく。
「(そろそろ…認めるしかねぇか)」
恋歌が大事だと思うこの気持ちが、恋愛感情の”愛”だと、もう認めざるを得ないところまできた。
だが、それはどろどろとした感情で、綺麗な感情とは程遠い。
ただ”愛してる”というわけではなく、自分以外の男に星を魅了する声も、美しく育ったその容姿も聞かせたくも見せたくもない。
まだ15歳の恋歌は、これからもっと綺麗になるとわかっている。
そうなれば他の男も、星の魔女の希少性を理解している者たちも放ってはおかないだろう。
この船に、自分の部屋に閉じ込めておくことができたらどんなにいいだろうと、考えてしまった事は何度もある。
島でどんな女に声をかけられようと、身体が反応したことはなかったが、恋歌には簡単に反応する。
「(おれみたいな男に好かれたのが、恋歌にとっていい運命なのか、悪い運命なのか)」
ちゅ、と頭にキスをしてやり、近くのぬいぐるみと自分を入れ替えて、椅子に座って医学書を開いた。
いつも恋歌が起きる時間になり、むくりと起き上がった恋歌は、眠い目を擦りながら抱きしめているのが、昔ローにあげた安眠グッズの白クマのぬいぐるみであることに首を傾げている。
「起きたか」
『あ、おはよう』
「ああ、おはよう」
恋歌が起きたことに気づいたローはベッドの縁に座り、ちゅ、と恋歌の頬にキスをしてやる。
『え…?』
「ん?」
ぽかん、とした顔をしている恋歌は、されたことに気づいてぶわっと顔を赤くする。
「(今更この程度で照れるのか…)」
照れた顔を隠すように白クマのぬいぐるみに顔を埋めている恋歌に、ふっと笑って頭を撫でてやり、服を渡してやる。
『あり、がとう』
そういえば自分はキャミソール一枚だったと、いそいそとパーカーを着ると、ぬいぐるみを枕元に戻し、ベッドから立ち上がった。
『着替えてくる』
「ああ」
ばたん、と恋歌が部屋から出て行ったあと、自分も着替えるかとクローゼットから服を取り出す。
「(まぁゆっくり意識してもらうか
時間はある)」
長い時間一緒にいる為、まずは男として意識してもらう所からだと、努力することを決めた。
「あ、キャプテンおはよう!」
「…ああ」
食堂に行けばすでに全員が揃っており、ペンギンの作る朝ごはんのいい匂いが食欲を刺激する。
「今日も島に行くのか?」
「ああ、欲しい機材がある」
「へぇ…おれたちもついて行った方がいいか?」
「…いや、精密機械だ
恋歌に頼むつもりでいる」
「アイアイ」
ローがいつも欲しいと言う機材は医療用のモノが多く、すでに船内にも精密機械はたくさんある。
だが、基本的に重たいものが多いので、精密機械を購入するときは恋歌が荷物持ちに呼ばれることがほとんど。
「恋歌、今日も島に行く
欲しい機材があるから運ぶの手伝ってくれ」
『わかった』
「シャチ、恋歌の変装任せた」
「アイアイ」
「(ったく…無防備すぎだろ)」
キャミソールの肩紐がずれ落ち、胸元ももう少しで見えそうなところまで乱れている。
肩紐を直して、気持ちよさそうに寝ている恋歌の頭を撫でてやると、さらさらとした髪が指の間をとおっていく。
「(そろそろ…認めるしかねぇか)」
恋歌が大事だと思うこの気持ちが、恋愛感情の”愛”だと、もう認めざるを得ないところまできた。
だが、それはどろどろとした感情で、綺麗な感情とは程遠い。
ただ”愛してる”というわけではなく、自分以外の男に星を魅了する声も、美しく育ったその容姿も聞かせたくも見せたくもない。
まだ15歳の恋歌は、これからもっと綺麗になるとわかっている。
そうなれば他の男も、星の魔女の希少性を理解している者たちも放ってはおかないだろう。
この船に、自分の部屋に閉じ込めておくことができたらどんなにいいだろうと、考えてしまった事は何度もある。
島でどんな女に声をかけられようと、身体が反応したことはなかったが、恋歌には簡単に反応する。
「(おれみたいな男に好かれたのが、恋歌にとっていい運命なのか、悪い運命なのか)」
ちゅ、と頭にキスをしてやり、近くのぬいぐるみと自分を入れ替えて、椅子に座って医学書を開いた。
いつも恋歌が起きる時間になり、むくりと起き上がった恋歌は、眠い目を擦りながら抱きしめているのが、昔ローにあげた安眠グッズの白クマのぬいぐるみであることに首を傾げている。
「起きたか」
『あ、おはよう』
「ああ、おはよう」
恋歌が起きたことに気づいたローはベッドの縁に座り、ちゅ、と恋歌の頬にキスをしてやる。
『え…?』
「ん?」
ぽかん、とした顔をしている恋歌は、されたことに気づいてぶわっと顔を赤くする。
「(今更この程度で照れるのか…)」
照れた顔を隠すように白クマのぬいぐるみに顔を埋めている恋歌に、ふっと笑って頭を撫でてやり、服を渡してやる。
『あり、がとう』
そういえば自分はキャミソール一枚だったと、いそいそとパーカーを着ると、ぬいぐるみを枕元に戻し、ベッドから立ち上がった。
『着替えてくる』
「ああ」
ばたん、と恋歌が部屋から出て行ったあと、自分も着替えるかとクローゼットから服を取り出す。
「(まぁゆっくり意識してもらうか
時間はある)」
長い時間一緒にいる為、まずは男として意識してもらう所からだと、努力することを決めた。
「あ、キャプテンおはよう!」
「…ああ」
食堂に行けばすでに全員が揃っており、ペンギンの作る朝ごはんのいい匂いが食欲を刺激する。
「今日も島に行くのか?」
「ああ、欲しい機材がある」
「へぇ…おれたちもついて行った方がいいか?」
「…いや、精密機械だ
恋歌に頼むつもりでいる」
「アイアイ」
ローがいつも欲しいと言う機材は医療用のモノが多く、すでに船内にも精密機械はたくさんある。
だが、基本的に重たいものが多いので、精密機械を購入するときは恋歌が荷物持ちに呼ばれることがほとんど。
「恋歌、今日も島に行く
欲しい機材があるから運ぶの手伝ってくれ」
『わかった』
「シャチ、恋歌の変装任せた」
「アイアイ」