刺青
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そしてローはその次の日も、次の日も、早い時間に船を出て、遅い時間に戻ってきた。
何をしているのかは教えてはくれず、いつもはぐらかされるだけ。
「どう思うよ」
「んー…女でもできたとか?」
恋歌とベポが風呂に行っている間に、2人に聞かせられない話をしてしまおうと、食堂で難しい顔をしながら最近のローの行動について話をしている。
「恋歌がいるのに他の女に手ぇ出すか?」
「それは恋歌に手を出せないからってのであるかもだろ?
あれだけ大事にしてんだ
恋歌にできない事を他の女で、とかさ」
「まぁそれは…あるかもしんねぇけどさ…」
あまり考えたくない事だが、恋歌を大事にし過ぎているが故に、恋歌にできないストレスを発散しに行っているのではと考えている。
どんなに大人びて冷静であろうと、ローもまだ17歳の男。
そういう欲もあるだろうとは思うが、恋歌とベポに心配をかけるような抜け出し方はやめて欲しいとは思う。
「よし、強硬手段だな」
「おう」
明日も出ていくようであれば、作戦を実行しようと頷き合った。
次の日の朝も、軽く朝食を食べ終えたローは、一足早く船から出て行った。
「「……」」
目線だけで合図をして頷き合ったペンギンとシャチは、それぞれまだ朝食を食べている恋歌とベポの頭に手を置いた。
「今日おれたちも出かけてくるから、2人で留守番できるか?」
「それはいいけど…2人はどこに行くんだ?」
「ちょっと欲しいものがあってな」
「ふーん…気を付けてね」
あまり追求してこないベポと、軽く手を振っている恋歌に見送られ、ペンギンとシャチも船から出た。
「こんなこと言うのもなんだけど、おれら信用されすぎじゃね?」
あっさりと見送ってくれた恋歌とベポに、苦笑いしながら地面に足をつけると、気配を殺して視界に入っているローの背中を追いかける。
「その素直さがあの2人のいいとこだろ
こういうのはおれたちが担当でいい」
「だな」
万が一ローがそういう店に行っていたり、女と会っていた場合、あの2人に見せるわけにはいかない。
恋歌が悲しむ様子が容易に想像できる。
ベポも恋歌が悲しむとローの事を怒るだろう。
そうなる前に解決できることなら解決しようと、ローの後ろを着いていく事にしたのだ。
「…なんか、思ってたところと違う雰囲気だな」
「…ああ」
ローの後ろをついていけばたどり着いたのは、ガラの悪い者たちが集う路地裏のような場所。
こんなところに来れば恋歌など一発で攫われてしまうだろうと、連れてこなくてよかったと心の底から思った。
しばらく路地裏を歩いてローが入った建物は看板も何もなく、今にも崩れてしまいそうな佇まいの建物。
「なんだここ…」
「さぁ…」
もしこの中でローが逢引をしていたらどうしようと、最後の最後で扉を開けることが躊躇われる。
お互いに扉を開けろと肘で殴り合っていると、勢いよく建物の中から扉が開けられた。
「…お前ら、なにやってんだ」
「「え、へへへへ」」
呆れたようにため息をついているローは、頭をかいているペンギンとシャチを建物の中に入れと促した。
何をしているのかは教えてはくれず、いつもはぐらかされるだけ。
「どう思うよ」
「んー…女でもできたとか?」
恋歌とベポが風呂に行っている間に、2人に聞かせられない話をしてしまおうと、食堂で難しい顔をしながら最近のローの行動について話をしている。
「恋歌がいるのに他の女に手ぇ出すか?」
「それは恋歌に手を出せないからってのであるかもだろ?
あれだけ大事にしてんだ
恋歌にできない事を他の女で、とかさ」
「まぁそれは…あるかもしんねぇけどさ…」
あまり考えたくない事だが、恋歌を大事にし過ぎているが故に、恋歌にできないストレスを発散しに行っているのではと考えている。
どんなに大人びて冷静であろうと、ローもまだ17歳の男。
そういう欲もあるだろうとは思うが、恋歌とベポに心配をかけるような抜け出し方はやめて欲しいとは思う。
「よし、強硬手段だな」
「おう」
明日も出ていくようであれば、作戦を実行しようと頷き合った。
次の日の朝も、軽く朝食を食べ終えたローは、一足早く船から出て行った。
「「……」」
目線だけで合図をして頷き合ったペンギンとシャチは、それぞれまだ朝食を食べている恋歌とベポの頭に手を置いた。
「今日おれたちも出かけてくるから、2人で留守番できるか?」
「それはいいけど…2人はどこに行くんだ?」
「ちょっと欲しいものがあってな」
「ふーん…気を付けてね」
あまり追求してこないベポと、軽く手を振っている恋歌に見送られ、ペンギンとシャチも船から出た。
「こんなこと言うのもなんだけど、おれら信用されすぎじゃね?」
あっさりと見送ってくれた恋歌とベポに、苦笑いしながら地面に足をつけると、気配を殺して視界に入っているローの背中を追いかける。
「その素直さがあの2人のいいとこだろ
こういうのはおれたちが担当でいい」
「だな」
万が一ローがそういう店に行っていたり、女と会っていた場合、あの2人に見せるわけにはいかない。
恋歌が悲しむ様子が容易に想像できる。
ベポも恋歌が悲しむとローの事を怒るだろう。
そうなる前に解決できることなら解決しようと、ローの後ろを着いていく事にしたのだ。
「…なんか、思ってたところと違う雰囲気だな」
「…ああ」
ローの後ろをついていけばたどり着いたのは、ガラの悪い者たちが集う路地裏のような場所。
こんなところに来れば恋歌など一発で攫われてしまうだろうと、連れてこなくてよかったと心の底から思った。
しばらく路地裏を歩いてローが入った建物は看板も何もなく、今にも崩れてしまいそうな佇まいの建物。
「なんだここ…」
「さぁ…」
もしこの中でローが逢引をしていたらどうしようと、最後の最後で扉を開けることが躊躇われる。
お互いに扉を開けろと肘で殴り合っていると、勢いよく建物の中から扉が開けられた。
「…お前ら、なにやってんだ」
「「え、へへへへ」」
呆れたようにため息をついているローは、頭をかいているペンギンとシャチを建物の中に入れと促した。