刺青
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『(ほ、ほんとにこんなことでローが寝てくれるの?)』
ぎゅっと本とノートを抱き締めて、ローの部屋の扉の前で数分間立ち尽くしている恋歌は、シャチとペンギンに頼まれたことが、そんなにうまくいくのかと思いなかなかノックが出来ないでいる。
今日ローは夕飯時に少し食堂に顔を出して、おにぎりを一つ掴んで部屋に戻っただけ。
その様子を見て、シャチとペンギンに頼むと言われ、断る事が出来なかった。
いつもであれば数分間も部屋の前にいれば、ローの方から扉を開けてくれるが、今はそれにすら気づかないほど集中しているという事だろう。
『(…よし)』
このままここに立っているだけではだめだと、こんこん、と扉を叩いた。
ノックをしてからしばらくして、がちゃっと扉が開き、目の下の隈を濃くしたローが、少し驚いた顔をして恋歌を見降ろしている。
「どうした」
パジャマ姿で寝る準備はできている恋歌が、手に持っているのは魔法の本とノート。
すでに普段であれば寝ている時間。
そんな時間に自分の部屋を訪ねてくるとは、何かあったのではと心配になった。
『えっと、まだ、お勉強する?』
「…ああ」
『一緒に、していい?』
「おれの部屋でか?」
『うん
だめ?』
恋歌がたまに夜遅くまで勉強をしている事は知っている。
だが、いつも自分の部屋で勉強をしている為、今まで夜に一緒に勉強をしたことはない。
普段から恋歌は騒がしい方ではないが、勉強をしている時はさらに静かになる。
一緒の部屋で勉強をしても邪魔だと思う事はないので、入れと部屋の中に促した。
机に本とノートを置いてソファに座ると、ローも椅子に座って机に向かう。
『(わたしもしばらくは勉強しよう)』
今日の分のキリの良い所まではやってしまおうと本を開いた。
しばらく無言でお互いの勉強をし、ふとローが時間を確認すると、そろそろ恋歌は寝た方がいいのではと思い、恋歌に視線を向けると、真剣な顔で何かをノートに書いているところだった。
「恋歌」
声をかければすぐにノートから目を離した。
「そろそろ寝ろ
部屋に戻るのがめんどうならベッド使っていいぞ」
『ローは?』
「おれはもう少し起きてる」
やっぱり今日も寝ないのか、とため息をついた恋歌は、ぱたんと本を閉じて、ローの前に立って手を引いた。
『一緒に、寝よう?』
「…は?」
何を言ってるんだと、不思議そうな顔をしているローの手をぐいぐいと引くと、力では勝てるはずなのに、おとなしくベッドまで一緒に来てくれた。
ごそごそと布団の準備をしている恋歌に、そういう事かと理解したローは、先に寝転んだ恋歌の頭を撫でてやる。
「寝るまでここにいてやるから寝ろ
おれはもう少ししたら寝るから」
『…だめ、今』
ぐいぐいと手を引かれるローは、恋歌の誘惑に負けそうになっている。
ベッドに入った恋歌は、撫でられている事が気持ちよく、もう眠気が襲ってきているのか、うとうととし始めている。
これでは恋歌も寝ないなとため息をついたローは、恋歌の横に寝転んだ。
「ほら、これでいいんだろ
頭こっち乗せろ」
寝やすいように腕枕をしてやろうとしたが、違うと首を振られ、今度は下にさがれと服を引っ張られる。
何がしたいのかわからないが、少し下にずれてやると、ぎゅっと頭を抱えられた。
「…おい」
『おやすみ…』
パジャマの為日中のような下着をつけていない恋歌の胸に顔を埋めさせられ、柔らかい感触に一瞬身体が固まったが、すぐに寝始めた恋歌に、仕方ないかと背中に手を回して目を閉じた。
ぎゅっと本とノートを抱き締めて、ローの部屋の扉の前で数分間立ち尽くしている恋歌は、シャチとペンギンに頼まれたことが、そんなにうまくいくのかと思いなかなかノックが出来ないでいる。
今日ローは夕飯時に少し食堂に顔を出して、おにぎりを一つ掴んで部屋に戻っただけ。
その様子を見て、シャチとペンギンに頼むと言われ、断る事が出来なかった。
いつもであれば数分間も部屋の前にいれば、ローの方から扉を開けてくれるが、今はそれにすら気づかないほど集中しているという事だろう。
『(…よし)』
このままここに立っているだけではだめだと、こんこん、と扉を叩いた。
ノックをしてからしばらくして、がちゃっと扉が開き、目の下の隈を濃くしたローが、少し驚いた顔をして恋歌を見降ろしている。
「どうした」
パジャマ姿で寝る準備はできている恋歌が、手に持っているのは魔法の本とノート。
すでに普段であれば寝ている時間。
そんな時間に自分の部屋を訪ねてくるとは、何かあったのではと心配になった。
『えっと、まだ、お勉強する?』
「…ああ」
『一緒に、していい?』
「おれの部屋でか?」
『うん
だめ?』
恋歌がたまに夜遅くまで勉強をしている事は知っている。
だが、いつも自分の部屋で勉強をしている為、今まで夜に一緒に勉強をしたことはない。
普段から恋歌は騒がしい方ではないが、勉強をしている時はさらに静かになる。
一緒の部屋で勉強をしても邪魔だと思う事はないので、入れと部屋の中に促した。
机に本とノートを置いてソファに座ると、ローも椅子に座って机に向かう。
『(わたしもしばらくは勉強しよう)』
今日の分のキリの良い所まではやってしまおうと本を開いた。
しばらく無言でお互いの勉強をし、ふとローが時間を確認すると、そろそろ恋歌は寝た方がいいのではと思い、恋歌に視線を向けると、真剣な顔で何かをノートに書いているところだった。
「恋歌」
声をかければすぐにノートから目を離した。
「そろそろ寝ろ
部屋に戻るのがめんどうならベッド使っていいぞ」
『ローは?』
「おれはもう少し起きてる」
やっぱり今日も寝ないのか、とため息をついた恋歌は、ぱたんと本を閉じて、ローの前に立って手を引いた。
『一緒に、寝よう?』
「…は?」
何を言ってるんだと、不思議そうな顔をしているローの手をぐいぐいと引くと、力では勝てるはずなのに、おとなしくベッドまで一緒に来てくれた。
ごそごそと布団の準備をしている恋歌に、そういう事かと理解したローは、先に寝転んだ恋歌の頭を撫でてやる。
「寝るまでここにいてやるから寝ろ
おれはもう少ししたら寝るから」
『…だめ、今』
ぐいぐいと手を引かれるローは、恋歌の誘惑に負けそうになっている。
ベッドに入った恋歌は、撫でられている事が気持ちよく、もう眠気が襲ってきているのか、うとうととし始めている。
これでは恋歌も寝ないなとため息をついたローは、恋歌の横に寝転んだ。
「ほら、これでいいんだろ
頭こっち乗せろ」
寝やすいように腕枕をしてやろうとしたが、違うと首を振られ、今度は下にさがれと服を引っ張られる。
何がしたいのかわからないが、少し下にずれてやると、ぎゅっと頭を抱えられた。
「…おい」
『おやすみ…』
パジャマの為日中のような下着をつけていない恋歌の胸に顔を埋めさせられ、柔らかい感触に一瞬身体が固まったが、すぐに寝始めた恋歌に、仕方ないかと背中に手を回して目を閉じた。