刺青
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恋歌が1人で島を歩いた日から数ヶ月。
いつも通り潜水をしており、穏やかな海流の為、自室で勉強をしているロー以外の4人は、食堂で勉強をしている。
ベポは暑さにやられて、汗をかきながら机に突っ伏しているので、勉強はできていないが。
「さて、休憩するか」
「さんせー」
勉強を始めてから数時間、息抜きにとペンギンが冷たいお茶と、恋歌がシリウスのお菓子のストックで置いているクッキーを皿に入れて出した。
「休憩か」
『うん』
クッキーが机に置かれた事に気づいたシリウスが、恋歌の膝の上から机の上に飛び移り、ちょこんとおすわりした。
「これキャプテンに持って行ってくれるか」
『わかった』
お盆に乗ったお茶とロー専用に作った甘さ控えめのクッキーを渡された恋歌は、それを持って食堂から出ていく。
ローの部屋の前にたどり着き、こんこんと扉を叩いたが、中から返事はない。
集中しているときは返事がないのをわかっている為、そっと扉を開けると机に向かっているローの背中が見える。
さすがに部屋の中に人の気配がしたので反応したローは、恋歌が来ているとわかり、恋歌の持っているお盆からお茶だけを無言で受け取って口をつける。
いつもより隈が濃くなっているローに何か小言でも言おうかと思ったが、ローがじっと自分の肩を見ている事に気づき、首を傾げると服の上から肩をなぞられた。
「傷…見てもいいか」
『傷?』
ローがなぞっている場所にあるのは、スワロー島で銃で撃たれた時についた銃創のある場所。
見せるぐらいならと、お盆を机に置いて、ローに背を向けてシャツのボタンを外すし、肩の傷を見えるように服をずらした。
「…」
無言でそれを見つめ、指で何度か撫でるように触られ、くすぐったい気もするが、動けば怒られそうなためぐっと耐えている。
「…悪いな
もういいぞ」
『うん』
服を着ていいと言われたためシャツをきちんと着直すと、ローは難しい顔で紙に何かを書いている。
『ここにクッキー、置いておくから、食べてね』
「ああ」
手を伸ばせば届く距離にクッキーの皿を置いて、邪魔をしてはいけないと比較的静かに部屋を出た。
「キャプテン受け取ってくれたか?」
お盆だけを持って帰ってきた恋歌にそう聞けば、頷きが返ってきた。
「最近食も細いし、自分で作った栄養剤で足りるとか言われるし…」
いくらローの好物を作っても、一度何かに集中してしまうと食べてくれない事が少し増えた。
かろうじて恋歌からの差し入れは食べてくれる為、最近は恋歌に差し入れを持って行ってもらっている。
さくさくとクッキーを食べながらため息をつくペンギンは、何を作ればローが食べてくれるのかと、空いた時間は魚料理のレシピを見ていたりする。
「んー…あんま寝てもねぇみたいだしな
そんなにがっつりしたもんは食べられねぇんじゃねぇか?」
「だよな…」
自分の体調管理はしていると、あまり聞く耳も持ってくれない。
『(ペンギンのご飯美味しいのにな…)』
上手く作れるようになってきた自作のクッキーをかじりながら、なにか手はないかと考えるがローも頑固。
寝不足ということもあるので、そちらだけでも解消できないかと思い、魔法でも使おうかと思ったが、それは後で怒られそうだとやめた。
「まぁ…正直寝不足の解消については、考えがあるんだけど…」
「ああ、おれもだ」
ちらっ、とクッキーを食べながら本を読んでいる恋歌に視線を向けると、それに気づいた恋歌がどうかしたかと視線を向ける。
いつも通り潜水をしており、穏やかな海流の為、自室で勉強をしているロー以外の4人は、食堂で勉強をしている。
ベポは暑さにやられて、汗をかきながら机に突っ伏しているので、勉強はできていないが。
「さて、休憩するか」
「さんせー」
勉強を始めてから数時間、息抜きにとペンギンが冷たいお茶と、恋歌がシリウスのお菓子のストックで置いているクッキーを皿に入れて出した。
「休憩か」
『うん』
クッキーが机に置かれた事に気づいたシリウスが、恋歌の膝の上から机の上に飛び移り、ちょこんとおすわりした。
「これキャプテンに持って行ってくれるか」
『わかった』
お盆に乗ったお茶とロー専用に作った甘さ控えめのクッキーを渡された恋歌は、それを持って食堂から出ていく。
ローの部屋の前にたどり着き、こんこんと扉を叩いたが、中から返事はない。
集中しているときは返事がないのをわかっている為、そっと扉を開けると机に向かっているローの背中が見える。
さすがに部屋の中に人の気配がしたので反応したローは、恋歌が来ているとわかり、恋歌の持っているお盆からお茶だけを無言で受け取って口をつける。
いつもより隈が濃くなっているローに何か小言でも言おうかと思ったが、ローがじっと自分の肩を見ている事に気づき、首を傾げると服の上から肩をなぞられた。
「傷…見てもいいか」
『傷?』
ローがなぞっている場所にあるのは、スワロー島で銃で撃たれた時についた銃創のある場所。
見せるぐらいならと、お盆を机に置いて、ローに背を向けてシャツのボタンを外すし、肩の傷を見えるように服をずらした。
「…」
無言でそれを見つめ、指で何度か撫でるように触られ、くすぐったい気もするが、動けば怒られそうなためぐっと耐えている。
「…悪いな
もういいぞ」
『うん』
服を着ていいと言われたためシャツをきちんと着直すと、ローは難しい顔で紙に何かを書いている。
『ここにクッキー、置いておくから、食べてね』
「ああ」
手を伸ばせば届く距離にクッキーの皿を置いて、邪魔をしてはいけないと比較的静かに部屋を出た。
「キャプテン受け取ってくれたか?」
お盆だけを持って帰ってきた恋歌にそう聞けば、頷きが返ってきた。
「最近食も細いし、自分で作った栄養剤で足りるとか言われるし…」
いくらローの好物を作っても、一度何かに集中してしまうと食べてくれない事が少し増えた。
かろうじて恋歌からの差し入れは食べてくれる為、最近は恋歌に差し入れを持って行ってもらっている。
さくさくとクッキーを食べながらため息をつくペンギンは、何を作ればローが食べてくれるのかと、空いた時間は魚料理のレシピを見ていたりする。
「んー…あんま寝てもねぇみたいだしな
そんなにがっつりしたもんは食べられねぇんじゃねぇか?」
「だよな…」
自分の体調管理はしていると、あまり聞く耳も持ってくれない。
『(ペンギンのご飯美味しいのにな…)』
上手く作れるようになってきた自作のクッキーをかじりながら、なにか手はないかと考えるがローも頑固。
寝不足ということもあるので、そちらだけでも解消できないかと思い、魔法でも使おうかと思ったが、それは後で怒られそうだとやめた。
「まぁ…正直寝不足の解消については、考えがあるんだけど…」
「ああ、おれもだ」
ちらっ、とクッキーを食べながら本を読んでいる恋歌に視線を向けると、それに気づいた恋歌がどうかしたかと視線を向ける。