1人で初めての上陸
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今日買った魚が夕飯に出され、初めての1人で上陸した街はどうだったかと聞いてくる。
『ちょっと、怖かったけど…いろいろ見れて、楽しかった』
「そっかそっか
あの変装もいい感じだったしな」
恋歌が楽しかったのならよかったと笑ってくれる3人。
今日の不寝番である恋歌は夕飯を食べ終えると、シリウスと一緒に外へ出て行った。
「で、実際の所どうだったんだ?」
「シャチの変装のおかげで変な奴に絡まれることはなかったが…」
「え、なに
そこで黙られると怖いんだけど」
恋歌がいない場所で、尾行をしていたローに客観的に見てどうだったかを尋ねると、ローが難しい顔をしている。
「いやまぁ…そういう変装だったんだが…
男にぶつかった時に、”ブス”と言われていたのが引っかかった」
「「「はぁ!?」」」
ローの言葉に思わず立ち上がった3人は、信じられないと握りこぶしを作って震えている。
「恋歌を…」
「そんな酷い事を…言われたんだ…」
「てかさ…初対面の女の子にそんなこと言うか?普通…」
シャチの問いに首を振ったペンギンとベポは、息をはいて椅子に座りなおした。
「だが、当初の目的は果たせてる
実際街で恋歌に声をかける男はいなかった」
「「「はぁ…」」」
ナンパを防ぐ目的で美少女に見えないようにしたのだが、そう見えなくしたせいで暴言をはかれてしまったとなれば話は別。
「んー、でもなぁ…そんな女の子が傷つく言葉を言ってくる変装は止めた方がいいか…」
「いやでも、そうなると声をかけてくる男が増えるってことだろ?」
「おれは恋歌のあの格好も好きだけどな
別人みたいで」
「結局今日みたいな男はどこにだっている
恋歌本人が嫌がってねぇなら、おれはあの変装を続けてもいいんじゃねぇかと思う」
「キャプテンがそう言うなら…」
結局人の美醜の判断は人それぞれ。
素顔の恋歌を見ても、醜いと言う男だって世界中を探せばいる。
逆に変装した恋歌を絶世の美女だとほめたたえる男だっているはず。
そんな圧倒的に人数の少ない方に合わせるのではなく、しばらくは1人で街に行かせるときはあの変装をさせる事になった。
『今日は、楽しかったね』
「ん?まぁな」
不寝番で空を見上げながら、横でクッキーを貪っているシリウスに声をかける。
『1人でお買い物も、慣れなくちゃだね』
「荷物持ちとして誰かに着いてきてもらってもいいと思うがな」
『そんなの悪いよ』
「(この船の男たちだったら喜んでついてきそうだけどな)」
その言葉をクッキーごと飲み込んだシリウスは、ふと空を見上げる。
「何か見えてるのか?」
『ううん、明日は…雨が降りそうだなって、思っただけ』
ずっと空を見上げている恋歌に、星占いでもしているのかと思いきや、空は雲に覆われて星は見えない。
「そうか、それなら明日の鍛錬は魔法の練習だな」
『うん』
甲板での鍛錬が出来ない日は、各自医学の勉強や自主トレに時間を使っている。
明日は剣術の鍛錬がないので、恋歌は魔法の練習にあてることにした。
『またお買い物、行けたらいいな』
「安心しろ、その時はおれが着いて行ってやる」
『うん』
「(ま、過保護な誰かさんもついてくるかも知れねぇがな)」
次の日の朝に薄々恋歌の胸の違和感に気づいていたシャチとペンギンが、ちらちらと胸を見ている事に気づき、ローから拳骨を食らうのは数時間後の話。
『ちょっと、怖かったけど…いろいろ見れて、楽しかった』
「そっかそっか
あの変装もいい感じだったしな」
恋歌が楽しかったのならよかったと笑ってくれる3人。
今日の不寝番である恋歌は夕飯を食べ終えると、シリウスと一緒に外へ出て行った。
「で、実際の所どうだったんだ?」
「シャチの変装のおかげで変な奴に絡まれることはなかったが…」
「え、なに
そこで黙られると怖いんだけど」
恋歌がいない場所で、尾行をしていたローに客観的に見てどうだったかを尋ねると、ローが難しい顔をしている。
「いやまぁ…そういう変装だったんだが…
男にぶつかった時に、”ブス”と言われていたのが引っかかった」
「「「はぁ!?」」」
ローの言葉に思わず立ち上がった3人は、信じられないと握りこぶしを作って震えている。
「恋歌を…」
「そんな酷い事を…言われたんだ…」
「てかさ…初対面の女の子にそんなこと言うか?普通…」
シャチの問いに首を振ったペンギンとベポは、息をはいて椅子に座りなおした。
「だが、当初の目的は果たせてる
実際街で恋歌に声をかける男はいなかった」
「「「はぁ…」」」
ナンパを防ぐ目的で美少女に見えないようにしたのだが、そう見えなくしたせいで暴言をはかれてしまったとなれば話は別。
「んー、でもなぁ…そんな女の子が傷つく言葉を言ってくる変装は止めた方がいいか…」
「いやでも、そうなると声をかけてくる男が増えるってことだろ?」
「おれは恋歌のあの格好も好きだけどな
別人みたいで」
「結局今日みたいな男はどこにだっている
恋歌本人が嫌がってねぇなら、おれはあの変装を続けてもいいんじゃねぇかと思う」
「キャプテンがそう言うなら…」
結局人の美醜の判断は人それぞれ。
素顔の恋歌を見ても、醜いと言う男だって世界中を探せばいる。
逆に変装した恋歌を絶世の美女だとほめたたえる男だっているはず。
そんな圧倒的に人数の少ない方に合わせるのではなく、しばらくは1人で街に行かせるときはあの変装をさせる事になった。
『今日は、楽しかったね』
「ん?まぁな」
不寝番で空を見上げながら、横でクッキーを貪っているシリウスに声をかける。
『1人でお買い物も、慣れなくちゃだね』
「荷物持ちとして誰かに着いてきてもらってもいいと思うがな」
『そんなの悪いよ』
「(この船の男たちだったら喜んでついてきそうだけどな)」
その言葉をクッキーごと飲み込んだシリウスは、ふと空を見上げる。
「何か見えてるのか?」
『ううん、明日は…雨が降りそうだなって、思っただけ』
ずっと空を見上げている恋歌に、星占いでもしているのかと思いきや、空は雲に覆われて星は見えない。
「そうか、それなら明日の鍛錬は魔法の練習だな」
『うん』
甲板での鍛錬が出来ない日は、各自医学の勉強や自主トレに時間を使っている。
明日は剣術の鍛錬がないので、恋歌は魔法の練習にあてることにした。
『またお買い物、行けたらいいな』
「安心しろ、その時はおれが着いて行ってやる」
『うん』
「(ま、過保護な誰かさんもついてくるかも知れねぇがな)」
次の日の朝に薄々恋歌の胸の違和感に気づいていたシャチとペンギンが、ちらちらと胸を見ている事に気づき、ローから拳骨を食らうのは数時間後の話。