1人で初めての上陸
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服屋を見つけ、目当てのものを買った恋歌は、ペンギンに頼まれたものを買うために、今度は市場へ。
『(頼まれたものは…お魚とお塩か)』
おそらく今日の夕飯になるのだろうと予想がつき、新鮮な魚を求めて魚屋へ向かう。
「いらっしゃい」
じー、っと魚を見つめ、この島のおすすめの魚などあれば聞こうと思い、かなり大荷物になった紙袋を片手に持ち、メモを書いていると、背中にどん、と誰かとぶつかった。
謝ろうと振り向くと、かなりがたいのいい男が上から見下ろすように恋歌を睨みつけていた。
「なんだこいつ」
ぐるぐると唸り始めるシリウスの頭を撫でて落ち着かせてやる。
「こんなところで大荷物でぼーっと突っ立てんじゃねぇよ」
≪ごめんなさい≫
大荷物で邪魔をしたかもしれないと思った恋歌は、謝罪の言葉を書いた紙を見せると、男の眉間にしわが寄った。
「しゃべれねぇくせに市場なんか来るな、ブスが」
「この…!「やめとけ」」
ブスとは何事だと、男に飛びかかろうとしたシリウスを止めたのは、ここにいるはずのないローだった。
「荷物貸せ」
恋歌が持っている荷物をひょい、と持ち、男を無視して真剣な顔で魚を選び始める。
「これとこれなら焼き魚にしたらどっちが美味い?」
「あー、それならこっちだね」
「ならこっちを5匹くれ」
「あいよ」
「無視してんじゃねぇよ!!」
最初から一緒にいたかのように普通に買い物をするローに唖然としていると、完全に無視されていた男が拳を振り上げた。
振り下ろす先はローの顔だが、拳が届くより先に鬼哭の柄が男の顎に綺麗に入った。
「行くぞ」
「ま、まいど」
脳震盪を起こした男は仰向けに倒れたまま動かないので、魚と一緒に売られていた塩も購入し、恋歌の手を引いて港へ足を向けた。
『(ど、どうしてローがここに…?)』
なにか個人的に買う物でもあったのだろうかと首を傾げるが、助けに来てくれた事に変わりはない為、いつものように優しく繋がれている手に力を入れる。
「怪我は」
人通りが少ない所で立ち止まり、怪我の心配をしてくれるが、特に何もされていないので、首を横に振る。
それにほっとしたように息をはいたローは、また恋歌の手を引いて歩き始めた。
『あ…』
「あ?」
だが、1歩目を踏み出した時、ぶち、と嫌な音が聞こえ、恋歌が慌てたようにコートの上から胸元をおさえた。
『(い、今の音って…)』
「どうした」
おさえているところが、紋章の近くの為なにかあったのかと視線を合わせるが、少し赤い顔で首を横に振る。
「…船に帰って診てやる
さっさと帰るぞ」
不調を隠しているわけではなさそうだが、紋章に何かあったのであればここでは診る事ができない。
『(ど、どうしよう…)』
胸元をおさえたまま俯いて歩く恋歌に、急に何があったのかと心配で、船に戻る足取りが早くなる。
「あれ、結局キャプテン一緒に帰ってきてんだけど」
「ほんとだ
何かあったって事かな」
「…なんか恋歌俯いてるな」
「胸元おさえてるな
魔法でも使ったか?」
「さぁ…でもそれなら回復してないのも変だよな」
甲板の上から2人が戻ってくる様子を見て、なにかあったのかと心配になった。
『(頼まれたものは…お魚とお塩か)』
おそらく今日の夕飯になるのだろうと予想がつき、新鮮な魚を求めて魚屋へ向かう。
「いらっしゃい」
じー、っと魚を見つめ、この島のおすすめの魚などあれば聞こうと思い、かなり大荷物になった紙袋を片手に持ち、メモを書いていると、背中にどん、と誰かとぶつかった。
謝ろうと振り向くと、かなりがたいのいい男が上から見下ろすように恋歌を睨みつけていた。
「なんだこいつ」
ぐるぐると唸り始めるシリウスの頭を撫でて落ち着かせてやる。
「こんなところで大荷物でぼーっと突っ立てんじゃねぇよ」
≪ごめんなさい≫
大荷物で邪魔をしたかもしれないと思った恋歌は、謝罪の言葉を書いた紙を見せると、男の眉間にしわが寄った。
「しゃべれねぇくせに市場なんか来るな、ブスが」
「この…!「やめとけ」」
ブスとは何事だと、男に飛びかかろうとしたシリウスを止めたのは、ここにいるはずのないローだった。
「荷物貸せ」
恋歌が持っている荷物をひょい、と持ち、男を無視して真剣な顔で魚を選び始める。
「これとこれなら焼き魚にしたらどっちが美味い?」
「あー、それならこっちだね」
「ならこっちを5匹くれ」
「あいよ」
「無視してんじゃねぇよ!!」
最初から一緒にいたかのように普通に買い物をするローに唖然としていると、完全に無視されていた男が拳を振り上げた。
振り下ろす先はローの顔だが、拳が届くより先に鬼哭の柄が男の顎に綺麗に入った。
「行くぞ」
「ま、まいど」
脳震盪を起こした男は仰向けに倒れたまま動かないので、魚と一緒に売られていた塩も購入し、恋歌の手を引いて港へ足を向けた。
『(ど、どうしてローがここに…?)』
なにか個人的に買う物でもあったのだろうかと首を傾げるが、助けに来てくれた事に変わりはない為、いつものように優しく繋がれている手に力を入れる。
「怪我は」
人通りが少ない所で立ち止まり、怪我の心配をしてくれるが、特に何もされていないので、首を横に振る。
それにほっとしたように息をはいたローは、また恋歌の手を引いて歩き始めた。
『あ…』
「あ?」
だが、1歩目を踏み出した時、ぶち、と嫌な音が聞こえ、恋歌が慌てたようにコートの上から胸元をおさえた。
『(い、今の音って…)』
「どうした」
おさえているところが、紋章の近くの為なにかあったのかと視線を合わせるが、少し赤い顔で首を横に振る。
「…船に帰って診てやる
さっさと帰るぞ」
不調を隠しているわけではなさそうだが、紋章に何かあったのであればここでは診る事ができない。
『(ど、どうしよう…)』
胸元をおさえたまま俯いて歩く恋歌に、急に何があったのかと心配で、船に戻る足取りが早くなる。
「あれ、結局キャプテン一緒に帰ってきてんだけど」
「ほんとだ
何かあったって事かな」
「…なんか恋歌俯いてるな」
「胸元おさえてるな
魔法でも使ったか?」
「さぁ…でもそれなら回復してないのも変だよな」
甲板の上から2人が戻ってくる様子を見て、なにかあったのかと心配になった。