1人で初めての上陸
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一通り採寸を終え、店員が恋歌のサイズに合った下着を数着持ってきてくれた。
「サイズがわかればご自身で好きなデザインを選んでくださいね」
それに頷けば、一度つけてみてくださいとカーテンが閉められる。
『(こういうのは…買わないだろうな…)』
店員から渡されたのは、恋歌では到底選ばない派手なデザインのもの。
シリウスは長い時間待たされているから暇なのか、試着室の床にごろん、と寝転んでいる。
『(な、なんか恥ずかしい…)』
ちゃんとしたサイズの下着をつけると、今まで潰されていた胸が正しい形に戻り、急に胸が大きくなったような気がした。
魔女の紋章がある為、店員に見られるわけにはいかず、サイズがぴったりな事だけを確認し、元の下着をつけて試着室から出る。
「いかがでしたか?」
≪このサイズで別のデザインを探します≫
試着室の中で書いていたメモを見せると、店員はにっこり笑った。
「ではこちらにどうぞ」
恋歌のサイズの下着が並んでいる場所に案内され、控えめな下着ばかりを手に取る恋歌に、店員がとんとん、と肩を叩いてきた。
「お客様、せっかくスタイルが良いんですから、思い切ってこういうのはいかがですか?」
こういうの、と見せられたのは真っ赤な下着。
慌てたように首を何度も横に振る恋歌に、店員は残念そうな顔をする。
「殿方はたまにこういうギャップの下着をつけている姿に弱いんですよ
いざという時の為に持っていてもいいと思います」
≪いざという時とは…?≫
「…備えあれば憂いなし!ということです」
少しずれた返答をされた恋歌は、少し見渡してある下着が目につき、それを手に取る。
「あら、それは最近入荷した商品ですね
可愛らしいので人気ありますよ」
恋歌が持っている下着は、黒ベースで左胸に大きな赤いハートが一つ書かれているもの。
『(ハートの海賊団みたい…)』
海賊旗と同じ色であるそれは目に留まり、1つ違うものを買うとすればこれがいいと思い、店員に渡した。
「これも購入されます?」
その言葉に頷けば、他に持っていた自分好みの下着も一緒にカゴに入れてくれた。
「あと、もしよろしければこんなのはいかがですか?」
『(これは…可愛い)』
胸元がレースになっているキャミソールが色とりどりで並べられ、手触りもさらさらとして気持ちがいい。
「就寝される際に着用される方が多いですよ
下着をつけて寝られる方も多いですが、それは胸が崩れてしまうのでおすすめできません
こちらは胸にカップが入っておりますので、お手持ちのパジャマの下に着て頂けます」
『(そ、そうなんだ)』
胸が崩れることなど気にしたことがなかった恋歌だが、キャミソールは可愛いのでそのまま数枚購入する事にした。
「どれかつけていかれますか?」
採寸したときにかなり小さい下着をつけていると気づいた店員が気を遣ってくれた為、購入したばかりの下着を試着室でつけさせてもらった。
『(あ、あれ?)』
胸は新しい下着で楽にはなったが、新しい下着にしたことで新たな問題が発生した。
『(ど、どうしよう…)』
困った事になったと固まっているが、いつまでも試着室にいるわけにはいかない。
「お客様?どうかされました?」
外から店員に声をかけられた為、コートを羽織り、前をきっちり止めて試着室から出た。
≪ありがとうございました≫
最後にお礼のメモを見せて店を出ると、シリウスが恋歌の足元で尻尾を振っていたので、抱き上げて肩に置いた。
「もう戻るのか?」
≪服屋さんにも寄っていい?≫
「おれは別にかまわない」
本当は下着を買ったらペンギンに頼まれた買い物をして船に戻るつもりではあったが、先に行かなければいけない行先が出来たため、服屋を探すためにまた町を歩き始めた。
「サイズがわかればご自身で好きなデザインを選んでくださいね」
それに頷けば、一度つけてみてくださいとカーテンが閉められる。
『(こういうのは…買わないだろうな…)』
店員から渡されたのは、恋歌では到底選ばない派手なデザインのもの。
シリウスは長い時間待たされているから暇なのか、試着室の床にごろん、と寝転んでいる。
『(な、なんか恥ずかしい…)』
ちゃんとしたサイズの下着をつけると、今まで潰されていた胸が正しい形に戻り、急に胸が大きくなったような気がした。
魔女の紋章がある為、店員に見られるわけにはいかず、サイズがぴったりな事だけを確認し、元の下着をつけて試着室から出る。
「いかがでしたか?」
≪このサイズで別のデザインを探します≫
試着室の中で書いていたメモを見せると、店員はにっこり笑った。
「ではこちらにどうぞ」
恋歌のサイズの下着が並んでいる場所に案内され、控えめな下着ばかりを手に取る恋歌に、店員がとんとん、と肩を叩いてきた。
「お客様、せっかくスタイルが良いんですから、思い切ってこういうのはいかがですか?」
こういうの、と見せられたのは真っ赤な下着。
慌てたように首を何度も横に振る恋歌に、店員は残念そうな顔をする。
「殿方はたまにこういうギャップの下着をつけている姿に弱いんですよ
いざという時の為に持っていてもいいと思います」
≪いざという時とは…?≫
「…備えあれば憂いなし!ということです」
少しずれた返答をされた恋歌は、少し見渡してある下着が目につき、それを手に取る。
「あら、それは最近入荷した商品ですね
可愛らしいので人気ありますよ」
恋歌が持っている下着は、黒ベースで左胸に大きな赤いハートが一つ書かれているもの。
『(ハートの海賊団みたい…)』
海賊旗と同じ色であるそれは目に留まり、1つ違うものを買うとすればこれがいいと思い、店員に渡した。
「これも購入されます?」
その言葉に頷けば、他に持っていた自分好みの下着も一緒にカゴに入れてくれた。
「あと、もしよろしければこんなのはいかがですか?」
『(これは…可愛い)』
胸元がレースになっているキャミソールが色とりどりで並べられ、手触りもさらさらとして気持ちがいい。
「就寝される際に着用される方が多いですよ
下着をつけて寝られる方も多いですが、それは胸が崩れてしまうのでおすすめできません
こちらは胸にカップが入っておりますので、お手持ちのパジャマの下に着て頂けます」
『(そ、そうなんだ)』
胸が崩れることなど気にしたことがなかった恋歌だが、キャミソールは可愛いのでそのまま数枚購入する事にした。
「どれかつけていかれますか?」
採寸したときにかなり小さい下着をつけていると気づいた店員が気を遣ってくれた為、購入したばかりの下着を試着室でつけさせてもらった。
『(あ、あれ?)』
胸は新しい下着で楽にはなったが、新しい下着にしたことで新たな問題が発生した。
『(ど、どうしよう…)』
困った事になったと固まっているが、いつまでも試着室にいるわけにはいかない。
「お客様?どうかされました?」
外から店員に声をかけられた為、コートを羽織り、前をきっちり止めて試着室から出た。
≪ありがとうございました≫
最後にお礼のメモを見せて店を出ると、シリウスが恋歌の足元で尻尾を振っていたので、抱き上げて肩に置いた。
「もう戻るのか?」
≪服屋さんにも寄っていい?≫
「おれは別にかまわない」
本当は下着を買ったらペンギンに頼まれた買い物をして船に戻るつもりではあったが、先に行かなければいけない行先が出来たため、服屋を探すためにまた町を歩き始めた。