1人で初めての上陸
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休憩時間にお菓子が出る事が日常になりしばらく経った頃、次の食糧調達の為に、新しい島に上陸する準備を進めていた。
『(よし、今日こそ…)』
前の島を出たときからずっと言いたいことがあったが、許してもらえたとしても、それを実行する勇気がなく、言い淀んでいた事がある。
ぺち、っと軽く頬を叩いて、許可をもらうために、部屋に籠っているローに会うため、ローの部屋の前まできた。
『(でも…言ったら、反対されるのかな…)』
今シリウスは潜水中の為、戦闘はないだろうと恋歌の傍にはいない。
1人でローの部屋の前で立ち尽くし、ノックをしようか悩んで手を上げたり下げたりを繰り返している。
やっぱりもう少し気持ちの整理をつけてから出直そうかと足を引いた直後、部屋の扉が開いた。
「さっきからそこでなにしてる」
『あ…えっと…話が、あって』
「?
まぁ入れ」
ずっと恋歌が扉の前に立っていることはわかっていたが、なぜ入ってこないのかとしびれを切らしたローの方から扉を開けた。
しかし、直接顔を見ても、言いにくそうに視線を彷徨わせている。
部屋の中に通して、ソファに腰掛けた恋歌は、手をもじもじと忙しなく動かしている。
「どうした」
勉強している手を止めて、横に座るローは、急かす事はしないが、急にどうしたのかと心配はしている。
『あ、のね…』
「ああ」
『今度…一人で島に、行きたいの』
「は?」
予想もしていなかった相談事に、思わず間抜けな声を出してしまった。
だが、わざわざ声を出して相談してきたという事は、これが真剣だと思わざるを得ない。
「理由は?」
『買いたいものが、あって…』
「買いたいもの?
おれたちの誰かが一緒じゃだめなのか?」
『う、ん…』
歯切れの悪い言葉に、理由も伝えられないのかと、少しいらっとし始めているローだが、なるべく優しくするためにもじもじしている手の上に自分の手を重ねた。
「心配なのはわかるよな?」
『うん
島じゃ声出さない、から』
「…」
魔女ということを知らなくても、注目を浴びてしまうとすれば、星の魔女特有の声。
一度声を出してしまえば、1人で歩いていれば声をかけられてしまうだろう。
ただ、声を出さなくともその容姿で、1人でいれば誰かに連れ去られてしまう可能性もある。
「まずは理由を言え
それに納得出来ねぇと許可は出せねぇな
欲しいものってのはなんだ」
1人で行きたい理由が気になるローは、恋歌が無意味にこんなお願いをしてこないとはわかっているので、どうしても理由が知りたい。
『え、っとね…』
すり、っと恋歌の手に置いている手で、掌を撫でるとびくっとしたように恋歌が肩を揺らした。
『し、たぎ、をっ…買いたい、の…』
「下着…?」
顔を真っ赤にして言われた言葉が、正常に処理できず一瞬部屋に静寂が流れた。
『だ、だめ…?』
「い、いや…」
『ど、どこ見てるの…』
無意識に恋歌の胸を見てしまい、その視線に気づいた恋歌が、ローの顔を押して視線を逸らさせた。
「なぁ…恋歌」
『!!』
顔を押された手を握り、するっと腰を撫でると赤くなった顔がローの方に向けられる。
『(よし、今日こそ…)』
前の島を出たときからずっと言いたいことがあったが、許してもらえたとしても、それを実行する勇気がなく、言い淀んでいた事がある。
ぺち、っと軽く頬を叩いて、許可をもらうために、部屋に籠っているローに会うため、ローの部屋の前まできた。
『(でも…言ったら、反対されるのかな…)』
今シリウスは潜水中の為、戦闘はないだろうと恋歌の傍にはいない。
1人でローの部屋の前で立ち尽くし、ノックをしようか悩んで手を上げたり下げたりを繰り返している。
やっぱりもう少し気持ちの整理をつけてから出直そうかと足を引いた直後、部屋の扉が開いた。
「さっきからそこでなにしてる」
『あ…えっと…話が、あって』
「?
まぁ入れ」
ずっと恋歌が扉の前に立っていることはわかっていたが、なぜ入ってこないのかとしびれを切らしたローの方から扉を開けた。
しかし、直接顔を見ても、言いにくそうに視線を彷徨わせている。
部屋の中に通して、ソファに腰掛けた恋歌は、手をもじもじと忙しなく動かしている。
「どうした」
勉強している手を止めて、横に座るローは、急かす事はしないが、急にどうしたのかと心配はしている。
『あ、のね…』
「ああ」
『今度…一人で島に、行きたいの』
「は?」
予想もしていなかった相談事に、思わず間抜けな声を出してしまった。
だが、わざわざ声を出して相談してきたという事は、これが真剣だと思わざるを得ない。
「理由は?」
『買いたいものが、あって…』
「買いたいもの?
おれたちの誰かが一緒じゃだめなのか?」
『う、ん…』
歯切れの悪い言葉に、理由も伝えられないのかと、少しいらっとし始めているローだが、なるべく優しくするためにもじもじしている手の上に自分の手を重ねた。
「心配なのはわかるよな?」
『うん
島じゃ声出さない、から』
「…」
魔女ということを知らなくても、注目を浴びてしまうとすれば、星の魔女特有の声。
一度声を出してしまえば、1人で歩いていれば声をかけられてしまうだろう。
ただ、声を出さなくともその容姿で、1人でいれば誰かに連れ去られてしまう可能性もある。
「まずは理由を言え
それに納得出来ねぇと許可は出せねぇな
欲しいものってのはなんだ」
1人で行きたい理由が気になるローは、恋歌が無意味にこんなお願いをしてこないとはわかっているので、どうしても理由が知りたい。
『え、っとね…』
すり、っと恋歌の手に置いている手で、掌を撫でるとびくっとしたように恋歌が肩を揺らした。
『し、たぎ、をっ…買いたい、の…』
「下着…?」
顔を真っ赤にして言われた言葉が、正常に処理できず一瞬部屋に静寂が流れた。
『だ、だめ…?』
「い、いや…」
『ど、どこ見てるの…』
無意識に恋歌の胸を見てしまい、その視線に気づいた恋歌が、ローの顔を押して視線を逸らさせた。
「なぁ…恋歌」
『!!』
顔を押された手を握り、するっと腰を撫でると赤くなった顔がローの方に向けられる。