相棒の好物
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「うげ…すげぇ人…」
島の中で一番賑やかな場所に向かうと、露店が立ち並び、人でごった返していた。
「恋歌」
その人ごみを見て、当たり前のように手を出してくるローの手に、自分の手を乗せ、ぎゅっと握り合う。
「こりゃあはぐれたら簡単には合流できねぇかもな
…ん?」
くい、っと服の裾を引かれた気がして振り向けば、恋歌が遠慮がちに裾を掴んでいた。
「(え、なにこれ、かわい…)」
『はぐれないように…いい?』
「うぇっ!?
いい、ってか、いいの?って感じなんだ、けど…」
ちらっ、とローを見れば眉間のしわが増えているが、小さな声で好きにしろと呟いた。
「早く行くぞ!!」
恋歌の肩に乗ったシリウスが、ぺしぺしと短い前足で恋歌の肩を叩いたので、シャチが慌てて先導して歩き始めた。
今回の買い出しはいつもの食糧調達と、お菓子の材料の買い出し。
そしていつも通り本屋に寄る予定。
「えー、っと買うもんはっと」
ペンギンに渡されたリストを確認しながら、シャチが食料や材料を買い、荷物はシャチとローが持ってくれている。
「こんな材料であんな美味い甘味が出来るんだな…」
シャチが買っている材料をまじまじと見ながら、きょろきょろと露店を見渡している。
「なぁ恋歌、あれはなんだ?」
『あれは…』
気になった物があると、恋歌にシリウスが聞くので、その声に反応した周りの男たちが、誰からその声が聞こえるのかと、視線を泳がせているのが見える。
「ちっ…」
『わっ…』
「は?」
その様子を見て小さく舌打ちしたローは、恋歌の腰を掴んで引き寄せ、肩に乗っているシリウスをシャチの肩に乗せた。
それと同時にシャチの裾から手を離させたので、シャチが残念そうな顔をしている。
「聞きてぇ事があるならシャチに聞け」
「…過保護なこったな」
そのシリウスの呟きは、ローにしか聞こえず、シリウスは大人しくシャチの肩に乗ったまま。
「(ったく、嫉妬心丸出しなのにどうしてお互い気づかないかね)」
肩に乗っているシリウスの頭を撫でながら、2人とはぐれないようにゆっくりと歩く。
『ロー…』
「ん?」
『手を繋ぐんじゃ、だめ?』
「…だめだ」
何度も腰に手を回されたことはあるが、今回は道行く女性たちにも見られている気がして周りの視線が気になる。
『(やっぱりローって…女の人に人気あるんだ…)』
妬みの視線が向けられていると気づいた恋歌だが、ローが離してくれない為、諦めてシャチの背中を追いかける。
「あのガキ、意外とモテるんだな」
「いや、キャプテンかっこいいじゃん
こう…少年と大人の狭間の色気というか、隠しきれないイケメンオーラとか感じるだろ!?」
「(こいつは何を言ってるんだ…)」
ローがいかにかっこいいかを力説するシャチに、どん引きしたシリウスだったが、ちらっと後ろを見ると、寄り添って歩いている2人が後ろを着いてきている。
「(まぁおれが、星の魔女が世界一美しいと思っているのと一緒か…)」
島の中で一番賑やかな場所に向かうと、露店が立ち並び、人でごった返していた。
「恋歌」
その人ごみを見て、当たり前のように手を出してくるローの手に、自分の手を乗せ、ぎゅっと握り合う。
「こりゃあはぐれたら簡単には合流できねぇかもな
…ん?」
くい、っと服の裾を引かれた気がして振り向けば、恋歌が遠慮がちに裾を掴んでいた。
「(え、なにこれ、かわい…)」
『はぐれないように…いい?』
「うぇっ!?
いい、ってか、いいの?って感じなんだ、けど…」
ちらっ、とローを見れば眉間のしわが増えているが、小さな声で好きにしろと呟いた。
「早く行くぞ!!」
恋歌の肩に乗ったシリウスが、ぺしぺしと短い前足で恋歌の肩を叩いたので、シャチが慌てて先導して歩き始めた。
今回の買い出しはいつもの食糧調達と、お菓子の材料の買い出し。
そしていつも通り本屋に寄る予定。
「えー、っと買うもんはっと」
ペンギンに渡されたリストを確認しながら、シャチが食料や材料を買い、荷物はシャチとローが持ってくれている。
「こんな材料であんな美味い甘味が出来るんだな…」
シャチが買っている材料をまじまじと見ながら、きょろきょろと露店を見渡している。
「なぁ恋歌、あれはなんだ?」
『あれは…』
気になった物があると、恋歌にシリウスが聞くので、その声に反応した周りの男たちが、誰からその声が聞こえるのかと、視線を泳がせているのが見える。
「ちっ…」
『わっ…』
「は?」
その様子を見て小さく舌打ちしたローは、恋歌の腰を掴んで引き寄せ、肩に乗っているシリウスをシャチの肩に乗せた。
それと同時にシャチの裾から手を離させたので、シャチが残念そうな顔をしている。
「聞きてぇ事があるならシャチに聞け」
「…過保護なこったな」
そのシリウスの呟きは、ローにしか聞こえず、シリウスは大人しくシャチの肩に乗ったまま。
「(ったく、嫉妬心丸出しなのにどうしてお互い気づかないかね)」
肩に乗っているシリウスの頭を撫でながら、2人とはぐれないようにゆっくりと歩く。
『ロー…』
「ん?」
『手を繋ぐんじゃ、だめ?』
「…だめだ」
何度も腰に手を回されたことはあるが、今回は道行く女性たちにも見られている気がして周りの視線が気になる。
『(やっぱりローって…女の人に人気あるんだ…)』
妬みの視線が向けられていると気づいた恋歌だが、ローが離してくれない為、諦めてシャチの背中を追いかける。
「あのガキ、意外とモテるんだな」
「いや、キャプテンかっこいいじゃん
こう…少年と大人の狭間の色気というか、隠しきれないイケメンオーラとか感じるだろ!?」
「(こいつは何を言ってるんだ…)」
ローがいかにかっこいいかを力説するシャチに、どん引きしたシリウスだったが、ちらっと後ろを見ると、寄り添って歩いている2人が後ろを着いてきている。
「(まぁおれが、星の魔女が世界一美しいと思っているのと一緒か…)」