相棒の好物
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次の日、勉強の休憩時間を使って、シリウスと約束したケーキを、恋歌とペンギンで作りはじめた。
「この段階でいい匂いするなぁ」
「だねぇ」
まだ材料を混ぜているだけではあるが、あまり甘いものが得意ではないローの為に、紅茶のケーキも作っている為、すでに食堂にはいい匂いが充満している。
『シリウス、危ないよ』
いい匂いがする未知の食べ物にそわそわしているシリウスは、恋歌の足元をうろうろしており、小さいのであまりうろうろされると危ないと注意するが、ちょこん、と座り込んでしまい離れる気配はない。
「主人の言う事ぐらい聞け」
「むっ」
恋歌の言う事をきかないシリウスの首根っこを掴み、ぽいっとベポの方に投げた。
「ガキ!おれをぞんざいに扱うな!!」
がうがうとローに対して吠えているが、ベポに抱えられている為、何食わぬ顔で自分の席に座るローの元に行くことができない。
「恋歌、躾はちゃんとしろ
それか刀に戻しとけ」
席に座って医学書を開くローは、シリウスの声に無反応。
それが気に入らないシリウスが、ローが反応するまで吠え続けるという悪循環が起こっている。
『シリウス、ケーキできるまで、刀に戻しちゃうよ?』
「ぐっ…」
さすがにずっと吠え続けるのはダメだと思った恋歌に再度注意され、ようやく口を閉じた。
((あの声で怒られるのもいいな…))
普段まったく怒らない恋歌に怒られる事態が起こる事は嫌だが、星の魔女の綺麗な声で怒られるというのもいいなと、シャチとペンギンは瞬時に視線で会話をした。
『ペンギン、次は?』
「ん?あ、ああ、えっとな…」
2人で並んで台所に立つ後ろ姿を見ながら、他の3人は黙々と勉強を続けて、ケーキの完成を待つ事にした。
「あいよ!お待ち!!」
「「おお!!」」
居酒屋のような掛け声でペンギンが机の上に3つ皿を置いた。
フルーツタルト、苺ケーキ、紅茶シフォンケーキの3種類。
「「美味しそう!!」」
きらきらした目でケーキを見ているシャチとベポは、早く食べたいとうずうずし始めた。
『どれ食べる?』
「…一番甘くねぇやつ」
『わかった』
切り分けてくれているペンギンに、紅茶のシフォンケーキを小皿に分けてもらい、ローの前に置いた。
「おれどれにしようかなー!!」
「おれ苺!!」
「あいよ」
『シリウスは?』
今回はシリウスの要望でケーキを作ったので、ベポの腕の中で固まっているシリウスに、どれが食べたいのかと聞くと、困ったように視線を向けてきた。
「ど、どれがいいのか…わからん…」
『じゃあ、はい、口開けて』
おそらくどれもおいしそうに見える為、どれを食べればいいのかわかっていないのだろうと、シリウスの前に苺のケーキを少しフォークにとって出すと、おそるおそるそれを口に入れた。
「!!
な、なんだこれ!!」
「お、その顔は美味いって顔だな?」
初めてケーキを買ってきた時の恋歌とベポの表情と全く同じだったため、ペンギンは嬉しそうに笑って、シリウス用に小皿に3種類ともケーキを切り分けて前に置いた。
「おれも全部!」
「あ!ずりぃ!おれも!!」
「はいはい」
今日作ったケーキは全員に好評のようで、無言でケーキを食べ続けているローは、自分で切り分けておかわりをしていた。
シリウスは小さな尻尾をふりふりさせながら、ケーキにがっついている。
「はい、恋歌の分な」
『ありがとう』
恋歌の分も小皿に取り分けてくれ、甘いケーキに合うようにコーヒーを淹れ、全員で勉強の休憩タイム。
「この段階でいい匂いするなぁ」
「だねぇ」
まだ材料を混ぜているだけではあるが、あまり甘いものが得意ではないローの為に、紅茶のケーキも作っている為、すでに食堂にはいい匂いが充満している。
『シリウス、危ないよ』
いい匂いがする未知の食べ物にそわそわしているシリウスは、恋歌の足元をうろうろしており、小さいのであまりうろうろされると危ないと注意するが、ちょこん、と座り込んでしまい離れる気配はない。
「主人の言う事ぐらい聞け」
「むっ」
恋歌の言う事をきかないシリウスの首根っこを掴み、ぽいっとベポの方に投げた。
「ガキ!おれをぞんざいに扱うな!!」
がうがうとローに対して吠えているが、ベポに抱えられている為、何食わぬ顔で自分の席に座るローの元に行くことができない。
「恋歌、躾はちゃんとしろ
それか刀に戻しとけ」
席に座って医学書を開くローは、シリウスの声に無反応。
それが気に入らないシリウスが、ローが反応するまで吠え続けるという悪循環が起こっている。
『シリウス、ケーキできるまで、刀に戻しちゃうよ?』
「ぐっ…」
さすがにずっと吠え続けるのはダメだと思った恋歌に再度注意され、ようやく口を閉じた。
((あの声で怒られるのもいいな…))
普段まったく怒らない恋歌に怒られる事態が起こる事は嫌だが、星の魔女の綺麗な声で怒られるというのもいいなと、シャチとペンギンは瞬時に視線で会話をした。
『ペンギン、次は?』
「ん?あ、ああ、えっとな…」
2人で並んで台所に立つ後ろ姿を見ながら、他の3人は黙々と勉強を続けて、ケーキの完成を待つ事にした。
「あいよ!お待ち!!」
「「おお!!」」
居酒屋のような掛け声でペンギンが机の上に3つ皿を置いた。
フルーツタルト、苺ケーキ、紅茶シフォンケーキの3種類。
「「美味しそう!!」」
きらきらした目でケーキを見ているシャチとベポは、早く食べたいとうずうずし始めた。
『どれ食べる?』
「…一番甘くねぇやつ」
『わかった』
切り分けてくれているペンギンに、紅茶のシフォンケーキを小皿に分けてもらい、ローの前に置いた。
「おれどれにしようかなー!!」
「おれ苺!!」
「あいよ」
『シリウスは?』
今回はシリウスの要望でケーキを作ったので、ベポの腕の中で固まっているシリウスに、どれが食べたいのかと聞くと、困ったように視線を向けてきた。
「ど、どれがいいのか…わからん…」
『じゃあ、はい、口開けて』
おそらくどれもおいしそうに見える為、どれを食べればいいのかわかっていないのだろうと、シリウスの前に苺のケーキを少しフォークにとって出すと、おそるおそるそれを口に入れた。
「!!
な、なんだこれ!!」
「お、その顔は美味いって顔だな?」
初めてケーキを買ってきた時の恋歌とベポの表情と全く同じだったため、ペンギンは嬉しそうに笑って、シリウス用に小皿に3種類ともケーキを切り分けて前に置いた。
「おれも全部!」
「あ!ずりぃ!おれも!!」
「はいはい」
今日作ったケーキは全員に好評のようで、無言でケーキを食べ続けているローは、自分で切り分けておかわりをしていた。
シリウスは小さな尻尾をふりふりさせながら、ケーキにがっついている。
「はい、恋歌の分な」
『ありがとう』
恋歌の分も小皿に取り分けてくれ、甘いケーキに合うようにコーヒーを淹れ、全員で勉強の休憩タイム。