生きる世界の違い
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本屋から出たローと恋歌は、途中でペンギンと合流し、3人で船に戻る。
「おかえりー!!」
船に戻れば、ベポが嬉しそうに駆け寄ってくる。
『ただいま』
ガルチューをしてくるベポと抱き合っていると、挟まれたシリウスがもぞもぞと動いた事に気づいた。
「あ!ごめんね!
潰しちゃってた…」
小さなシリウスに気づかず、力を入れてしまっていたとおろおろしているが、シリウスは視線を泳がせて船に戻ってきたとわかり、ぴょん、と恋歌の腕から降りた。
とぼとぼとどこかに歩いていくシリウスに声をかける事が出来ず、ひとまず船から降りる事はないだろうと、そっとしておくことにした。
「シリウス…なにかあったのか?」
「んー…まぁ自分がいた時代との差についていけてないってとこだろうな」
自分から恋歌の元を離れることが珍しいなとペンギンに聞くと、お願いしていた買い物の荷物を渡されながら答えが返ってきた。
「ん?てかお前ら…」
じー、っと戻ってきた3人を見て、シャチの眉間にしわが寄る。
「戦った?」
「ああ…ちょ、っとな…」
恋歌のことを頼むとローに頼まれたペンギンは、目を離した一瞬の隙に恋歌が絡まれた事に責任を感じており、ぽりぽりと頬をかきながら目線を逸らす。
「別に大したことじゃねぇよ
ちょっと絡まれただけだ」
「へぇ、まぁ3人とも怪我がないならよかった」
言いにくそうにしているペンギンに助け舟を出したのはローで、船内に戻る前に”気にするな”とでも伝えるように背中を軽くぽん、と叩いた。
「恋歌」
『?』
ローの手に励まされたペンギンは、ぐっと唇を噛んで、恋歌の肩をつかんだ。
「おれは…キャプテンのように守ってやれねぇけど…また一緒に買い物行ってくれる、か?」
恋歌の顔色を窺うようにおそるおそる聞くと、なぜそんなことを言われているのかわからない恋歌は、不思議そうな顔で首を傾げている。
『ローとお買い物も、楽しいけど、ペンギンとも楽しかった
わたし、またペンギンと、お買い物行きたい』
ペンギンとの買い物はローとは違い、相槌を返せないのにずっと楽しい話をしてくれていた。
ローはずっと恋歌の事を気にして、優しくしてくれるが、あまり自分から話をするタイプではない。
それがいつもとは違い楽しかったので、恋歌は笑顔で肩に置かれている手に自分の手を添えた。
「ああ…おれも楽しかったよ
(悪いな…声も出させてやれない情けない男で…)」
男たちの視線から守る事に必死で、声を出すことすらさせてやれなかった。
恋歌は気にしていないようだが、次こそはローからも安心して任される男になりたいと心の中で思った。
おそらく、心配で別れた後からずっとついてきていただろうローが、今度は安心して恋歌を任せてもらえるようにと。
「おかえりー!!」
船に戻れば、ベポが嬉しそうに駆け寄ってくる。
『ただいま』
ガルチューをしてくるベポと抱き合っていると、挟まれたシリウスがもぞもぞと動いた事に気づいた。
「あ!ごめんね!
潰しちゃってた…」
小さなシリウスに気づかず、力を入れてしまっていたとおろおろしているが、シリウスは視線を泳がせて船に戻ってきたとわかり、ぴょん、と恋歌の腕から降りた。
とぼとぼとどこかに歩いていくシリウスに声をかける事が出来ず、ひとまず船から降りる事はないだろうと、そっとしておくことにした。
「シリウス…なにかあったのか?」
「んー…まぁ自分がいた時代との差についていけてないってとこだろうな」
自分から恋歌の元を離れることが珍しいなとペンギンに聞くと、お願いしていた買い物の荷物を渡されながら答えが返ってきた。
「ん?てかお前ら…」
じー、っと戻ってきた3人を見て、シャチの眉間にしわが寄る。
「戦った?」
「ああ…ちょ、っとな…」
恋歌のことを頼むとローに頼まれたペンギンは、目を離した一瞬の隙に恋歌が絡まれた事に責任を感じており、ぽりぽりと頬をかきながら目線を逸らす。
「別に大したことじゃねぇよ
ちょっと絡まれただけだ」
「へぇ、まぁ3人とも怪我がないならよかった」
言いにくそうにしているペンギンに助け舟を出したのはローで、船内に戻る前に”気にするな”とでも伝えるように背中を軽くぽん、と叩いた。
「恋歌」
『?』
ローの手に励まされたペンギンは、ぐっと唇を噛んで、恋歌の肩をつかんだ。
「おれは…キャプテンのように守ってやれねぇけど…また一緒に買い物行ってくれる、か?」
恋歌の顔色を窺うようにおそるおそる聞くと、なぜそんなことを言われているのかわからない恋歌は、不思議そうな顔で首を傾げている。
『ローとお買い物も、楽しいけど、ペンギンとも楽しかった
わたし、またペンギンと、お買い物行きたい』
ペンギンとの買い物はローとは違い、相槌を返せないのにずっと楽しい話をしてくれていた。
ローはずっと恋歌の事を気にして、優しくしてくれるが、あまり自分から話をするタイプではない。
それがいつもとは違い楽しかったので、恋歌は笑顔で肩に置かれている手に自分の手を添えた。
「ああ…おれも楽しかったよ
(悪いな…声も出させてやれない情けない男で…)」
男たちの視線から守る事に必死で、声を出すことすらさせてやれなかった。
恋歌は気にしていないようだが、次こそはローからも安心して任される男になりたいと心の中で思った。
おそらく、心配で別れた後からずっとついてきていただろうローが、今度は安心して恋歌を任せてもらえるようにと。