生きる世界の違い
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船番のベポとシャチを置いて、3人で陸に足をつける。
「さて、おれは食糧調達とベポに頼まれたものを中心に買いに行きたいんだけど、2人はどうする?」
「おれは本屋と、切れかかってる薬品があるからそれを買いに行く」
「りょーかい
恋歌は?」
『わたしも、本屋さん、行きたい』
ペンギンは日用品、ローと恋歌は医療品と本屋に用事がある為、わかれて行動しようという事になった。
「行くぞ」
「…あ」
街に入る為ローが恋歌に手を差し出したが、その手をシリウスが噛み、繋がせまいと唸っている。
『シリウス
ダメだって』
「…ペンギン、今日は恋歌と一緒に行け
本屋にも連れて行ってやってくれ」
「え!?
ちょっ、キャプテン!!」
『あ…』
早々に諦めたローは、いつものようにシリウスをむりやり剥がし、1人ですたすたと街の中に入っていった。
ローを追い払えたことで満足しているのはシリウスだけで、恋歌はローの背中を寂しそうに見送った。
「ったく…
今日はおれで悪いけど、一緒に買い物行くか」
『ううん、ペンギンとお買い物、嬉しいよ』
はぐれないようにと手を差し出してくれるペンギンと手を繋ぎ、ごった返している街の中へ足を踏み入れた。
「(え、なにこれ…キャプテン、いつもこんなのに耐えてんの?)」
『(変な置物がある…)』
恋歌と手を繋ぎながら街の市場を歩いていると、突き刺さってくる男たちの視線。
その視線の原因である恋歌は、変な置物に視線を奪われ、つんつんと触っている。
シリウスは恋歌の肩の上に乗り、きょろきょろと自分なりに街の風景を見ている様子。
普通に食糧の買い出しをしているだけだというのに、様々な視線がペンギンに突き刺さる。
「な、なぁ恋歌?
キャプテンとはいつもずっと手繋いでんだよな
その時変な視線とか感じたりしないか?」
ペンギンの言葉に恋歌が横に首を振ったため、きょろ、と改めて周りを見渡す。
妬みの視線がペンギンに向けられ、恋歌には好意の視線と危険な視線が向けられている。
この島だけが特別ではないはずだと恋歌に聞いたが、おそらくローはいつもこういった視線から恋歌を守っている。
「(まじかよ…)
恋歌、悪いんだけどおれと2人の間は、その、声は出さないでくれると助かる」
『?』
今でも船の中以外であまり声を出す事はしないため、それについて困る事はない。
だが、冷や汗をかきながら頼んでくるペンギンに頷きで返すと、ほっとしたように肩の力を抜いた。
「(今日はおれが恋歌を守らねぇとだな)」
『(ペンギン、どうしたんだろう…)』
ぎゅっと握っている手に力が入り、恋歌もそれを握り返すと、なぜかペンギンの身体がびくっと震えた。
「(や、やっぱ可愛い…)
い、いや、行くぞ」
思わずきゅんとしてしまったペンギンは、誤魔化すように帽子をぐいっとさらに目深にかぶった。
「さて、おれは食糧調達とベポに頼まれたものを中心に買いに行きたいんだけど、2人はどうする?」
「おれは本屋と、切れかかってる薬品があるからそれを買いに行く」
「りょーかい
恋歌は?」
『わたしも、本屋さん、行きたい』
ペンギンは日用品、ローと恋歌は医療品と本屋に用事がある為、わかれて行動しようという事になった。
「行くぞ」
「…あ」
街に入る為ローが恋歌に手を差し出したが、その手をシリウスが噛み、繋がせまいと唸っている。
『シリウス
ダメだって』
「…ペンギン、今日は恋歌と一緒に行け
本屋にも連れて行ってやってくれ」
「え!?
ちょっ、キャプテン!!」
『あ…』
早々に諦めたローは、いつものようにシリウスをむりやり剥がし、1人ですたすたと街の中に入っていった。
ローを追い払えたことで満足しているのはシリウスだけで、恋歌はローの背中を寂しそうに見送った。
「ったく…
今日はおれで悪いけど、一緒に買い物行くか」
『ううん、ペンギンとお買い物、嬉しいよ』
はぐれないようにと手を差し出してくれるペンギンと手を繋ぎ、ごった返している街の中へ足を踏み入れた。
「(え、なにこれ…キャプテン、いつもこんなのに耐えてんの?)」
『(変な置物がある…)』
恋歌と手を繋ぎながら街の市場を歩いていると、突き刺さってくる男たちの視線。
その視線の原因である恋歌は、変な置物に視線を奪われ、つんつんと触っている。
シリウスは恋歌の肩の上に乗り、きょろきょろと自分なりに街の風景を見ている様子。
普通に食糧の買い出しをしているだけだというのに、様々な視線がペンギンに突き刺さる。
「な、なぁ恋歌?
キャプテンとはいつもずっと手繋いでんだよな
その時変な視線とか感じたりしないか?」
ペンギンの言葉に恋歌が横に首を振ったため、きょろ、と改めて周りを見渡す。
妬みの視線がペンギンに向けられ、恋歌には好意の視線と危険な視線が向けられている。
この島だけが特別ではないはずだと恋歌に聞いたが、おそらくローはいつもこういった視線から恋歌を守っている。
「(まじかよ…)
恋歌、悪いんだけどおれと2人の間は、その、声は出さないでくれると助かる」
『?』
今でも船の中以外であまり声を出す事はしないため、それについて困る事はない。
だが、冷や汗をかきながら頼んでくるペンギンに頷きで返すと、ほっとしたように肩の力を抜いた。
「(今日はおれが恋歌を守らねぇとだな)」
『(ペンギン、どうしたんだろう…)』
ぎゅっと握っている手に力が入り、恋歌もそれを握り返すと、なぜかペンギンの身体がびくっと震えた。
「(や、やっぱ可愛い…)
い、いや、行くぞ」
思わずきゅんとしてしまったペンギンは、誤魔化すように帽子をぐいっとさらに目深にかぶった。