生きる世界の違い
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シリウスが恋歌の刀になってから、子犬の姿で恋歌の傍にいる事がほとんど日常となり、腕に抱かれているか、膝の上で眠っているか、とことことその短い脚で恋歌の後ろを着いて回っている。
「あれはあれで癒しだな」
「ああ…可愛いもん同士の組み合わせはやばい」
顔をだらしなくにやけさせながら恋歌とシリウスが動いている様子を見ているシャチとペンギンは、最近の癒しが増えほっこりしている。
ただ一つ問題があるとすれば…
『おはよう』
「ああ、おは…ちっ」
恋歌とローか話そうとすると、決まってシリウスがローの手に噛みつくことだ。
朝のあいさつでさえ毎朝ローはシリウスに噛みつかれている。
ぷらーん、と手に噛みついてぶら下がっているシリウスを、ぺいっと恋歌の方に放り、自分の席に座る。
ペンギンがローの前に紅茶を置く様子をシリウスが横目で見ると、がうがうと恋歌に話しかけはじめた。
「なんであいつはあんなにえらそうなんだ
ただの人間の癖に」
『ローは、この船の、船長さんだから』
「それは何度も聞いた
恋歌があいつに着いていきたいってのも理解した
でもなー、なんかこう気にいらねぇんだよ!!」
ぺしぺし、と恋歌の胸をもふもふの前足で叩きながら唸っているが、周りは何を話しているのかはわからない。
この姿の時はシリウスが話しかけたいと思った相手にしか声が聞こえない。
触れていたとしてもシリウスが話をしたいと思う相手にしか声を聞くことはできないようになっている。
『仲良く、して、ほしい』
「……それはいくら恋歌の頼みでも無理だ」
抱えられている状態から抜け出し、すとん、と恋歌の膝に着地し、丸まって寝る体制をとる。
本体は刀である為、食べたり飲んだりという行為は必要ない。
恋歌が食事をとっている間は、膝の上にいるというのが定位置になってきた。
「そういえば今日次の島に着くんだけど、おれ欲しいものがあってさ、買い出しの時に買ってきてくれないか?」
「お、いいぜ」
ベポは次の島では船番の順番ではあるが、欲しいものがあるらしく、ペンギンにリストを渡している。
「恋歌は一緒に行く準備しておけよ」
『うん』
「お、なんだ!次の島に着くのか!!」
『そうだよ』
「おれも行くぞ!!」
あの島を出てから初めての島なので興味があるのか、尻尾をぶんぶん振りながら恋歌の膝の上で立ち上がった。
『う、うん』
子犬の姿でも刀の姿でも連れていくことはできる。
ただ、刀から子犬、子犬から刀になるには恋歌の魔力が必要になる。
そして子犬の姿から本来の大きさに戻るには、かなり恋歌の魔力を消費する為、今の恋歌の魔力量では一度もとに戻るだけで、およそ半分ほどの魔力がなくなってしまう。
その話をしたとき、ローから許可なく本来の大きさに戻る事を禁止され、恋歌にも緊急時以外は子犬か刀の姿でいて欲しいと言われてしまった。
シリウスは刀の姿より子犬の姿の方がローの邪魔が出来るので、鍛錬の時以外は子犬の姿になっている。
『ロー、シリウスも、行きたいって…』
「…お前の武器なんだ
好きにしろ」
『うん、ありがとう』
どんなに馬が合わないとしてもシリウスは恋歌の武器。
一緒にいる事で何かあった時に役に立つだろうと、着いてくることに関しては拒否をするつもりはない。
「だから!なんでこいつの許可が必要なんだ!!」
『船長さんだし…』
またがうがうと恋歌に文句を言っている雰囲気のシリウスだが、これが日常となりつつあるため誰も気に留めない。
「さ、飯食ったなら髪やるぞ」
『うん』
しゃきん、と櫛と髪ゴムを構えたシャチに、お願いしますと背中を向けると、手際よく髪を整えてくれる。
「毎回思うがこいつは器用だよな…」
大人しく恋歌の腕に抱かれながら、恋歌の髪を整えていくシャチの手際をじーっと見つめる。
「はいよ、今日はこんな感じにしてみたけどどう?」
『ありがとう、可愛い』
「へへ、そりゃ素材がいいからな」
今日は三つ編みハーフアップにしてくれ、プレジャータウンの男たちに貰った星の髪飾りをつけてやれば、完成だと肩を叩いてやる。
数時間後島が見えたと報告があり、恋歌、ロー、ペンギンの3人で上陸する。
「あれはあれで癒しだな」
「ああ…可愛いもん同士の組み合わせはやばい」
顔をだらしなくにやけさせながら恋歌とシリウスが動いている様子を見ているシャチとペンギンは、最近の癒しが増えほっこりしている。
ただ一つ問題があるとすれば…
『おはよう』
「ああ、おは…ちっ」
恋歌とローか話そうとすると、決まってシリウスがローの手に噛みつくことだ。
朝のあいさつでさえ毎朝ローはシリウスに噛みつかれている。
ぷらーん、と手に噛みついてぶら下がっているシリウスを、ぺいっと恋歌の方に放り、自分の席に座る。
ペンギンがローの前に紅茶を置く様子をシリウスが横目で見ると、がうがうと恋歌に話しかけはじめた。
「なんであいつはあんなにえらそうなんだ
ただの人間の癖に」
『ローは、この船の、船長さんだから』
「それは何度も聞いた
恋歌があいつに着いていきたいってのも理解した
でもなー、なんかこう気にいらねぇんだよ!!」
ぺしぺし、と恋歌の胸をもふもふの前足で叩きながら唸っているが、周りは何を話しているのかはわからない。
この姿の時はシリウスが話しかけたいと思った相手にしか声が聞こえない。
触れていたとしてもシリウスが話をしたいと思う相手にしか声を聞くことはできないようになっている。
『仲良く、して、ほしい』
「……それはいくら恋歌の頼みでも無理だ」
抱えられている状態から抜け出し、すとん、と恋歌の膝に着地し、丸まって寝る体制をとる。
本体は刀である為、食べたり飲んだりという行為は必要ない。
恋歌が食事をとっている間は、膝の上にいるというのが定位置になってきた。
「そういえば今日次の島に着くんだけど、おれ欲しいものがあってさ、買い出しの時に買ってきてくれないか?」
「お、いいぜ」
ベポは次の島では船番の順番ではあるが、欲しいものがあるらしく、ペンギンにリストを渡している。
「恋歌は一緒に行く準備しておけよ」
『うん』
「お、なんだ!次の島に着くのか!!」
『そうだよ』
「おれも行くぞ!!」
あの島を出てから初めての島なので興味があるのか、尻尾をぶんぶん振りながら恋歌の膝の上で立ち上がった。
『う、うん』
子犬の姿でも刀の姿でも連れていくことはできる。
ただ、刀から子犬、子犬から刀になるには恋歌の魔力が必要になる。
そして子犬の姿から本来の大きさに戻るには、かなり恋歌の魔力を消費する為、今の恋歌の魔力量では一度もとに戻るだけで、およそ半分ほどの魔力がなくなってしまう。
その話をしたとき、ローから許可なく本来の大きさに戻る事を禁止され、恋歌にも緊急時以外は子犬か刀の姿でいて欲しいと言われてしまった。
シリウスは刀の姿より子犬の姿の方がローの邪魔が出来るので、鍛錬の時以外は子犬の姿になっている。
『ロー、シリウスも、行きたいって…』
「…お前の武器なんだ
好きにしろ」
『うん、ありがとう』
どんなに馬が合わないとしてもシリウスは恋歌の武器。
一緒にいる事で何かあった時に役に立つだろうと、着いてくることに関しては拒否をするつもりはない。
「だから!なんでこいつの許可が必要なんだ!!」
『船長さんだし…』
またがうがうと恋歌に文句を言っている雰囲気のシリウスだが、これが日常となりつつあるため誰も気に留めない。
「さ、飯食ったなら髪やるぞ」
『うん』
しゃきん、と櫛と髪ゴムを構えたシャチに、お願いしますと背中を向けると、手際よく髪を整えてくれる。
「毎回思うがこいつは器用だよな…」
大人しく恋歌の腕に抱かれながら、恋歌の髪を整えていくシャチの手際をじーっと見つめる。
「はいよ、今日はこんな感じにしてみたけどどう?」
『ありがとう、可愛い』
「へへ、そりゃ素材がいいからな」
今日は三つ編みハーフアップにしてくれ、プレジャータウンの男たちに貰った星の髪飾りをつけてやれば、完成だと肩を叩いてやる。
数時間後島が見えたと報告があり、恋歌、ロー、ペンギンの3人で上陸する。