弔いの島
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「ん?」
お互いに勉強をしている時は無言になる性格の為、部屋の中にしばらく本を捲る音しか聞こえなかったが、それが恋歌から聞こえなくなり、勉強が終わったのかと顔を覗き込むと、目を閉じて寝息を立てている。
「ったく、しょうがねぇな…」
ぱたん、と持っていた医学書を閉じ、恋歌が持っている本を手から抜いて机の上に置いてやり、なるべく振動を与えないように横抱きにして抱えた。
『ん…』
ブランケットが落ちたため、足が寒いのか温もりを求めるようにローに擦り寄る。
「こら、ちゃんと布団に入れてやるから離せ」
ベッドに恋歌を下ろしてやるが、強く服を握られている事に気づいて、剥がそうとするが、剥がそうとするとさらに縋りついてくる。
「はぁ…」
仕方ないとため息をついたローは、まだ寝るつもりはなかったが、自分ももぞもぞと布団の中に潜りこんだ。
腕枕をして寝やすいように体勢を整え、恋歌を抱き込むようにしてローも目を閉じた。
『ん…ん?』
「起きたか」
次の日の朝、恋歌が目を覚ませば、目の前には呆れた顔をしているローが既に目を覚ましていた。
『おは、よう?』
「ああ、おはよう」
ベッドに入った記憶がない恋歌は、不思議そうな顔をしながら身体を起こすと、ローも身体を起こしてベッドから立ち上がった。
ロー「着替え、あんのか?」
『あ、ううん…
部屋に戻る…
ごめんね』
おそらく勉強中に寝落ちしてしまったのだろうとわかり、申し訳なさそうに部屋から出て行こうとするが、ローに手を掴まれて引き止められた。
「何度も言わせるな
そんな恰好で出るんじゃねぇ」
『あ…うん…』
どうすればいいかとおろおろしていると、”おれが取ってくる”とローが部屋から出て行ってしまった。
『(わたしが寝ちゃった所為だよね…)』
何度も自分の部屋まで必要な物を取りに行ってくれているローに申し訳ないとは思ったが、怒っているような雰囲気ではないので、おとなしく部屋でローの帰りを待つことにした。
ローに持ってきてもらった普段着に着替え、食堂に行けば、既に他3人は揃っており、朝の挨拶を交わす。
「あ、そうだ
恋歌、そいつのこと忘れてたろ」
『あ…』
シャチに指さされた先には、異様な雰囲気を纏ったシリウスが壁に立てかけられている。
本気で忘れていたとおそるおそる手を触れると、頭の中に大きな声が響いてきた。
「恋歌!!お前ってやつは!!
おれの存在を忘れるとは何事だ!!」
あまりにも大きな声が頭に響くので、若干ふらつくと、ぽすん、と背中を誰かが支えてくれた。
「大丈夫?」
『うん、ありがとう』
もふもふした感触にベポだとわかり、お礼を言うとひょい、と恋歌を抱き上げ、自分の横に椅子に座らせた。
『ごめんなさい…』
忘れてしまった事は事実なので、弁解する事も出来ず、素直に謝れば、シリウスの声は静かになり、小さいため息のようなものが聞こえた。
『(刀ってどうやってため息ついてるんだろう…)』
「まぁいい
そんなことよりおれが頼んだ魔法はできそうか?」
『え、っと…もうちょっと、かかりそうで…』
「そうか
できるようになれば教えてくれ」
『わ、わかった』
この会話はシリウスの声が周りに聞こえていない為、何を話しているのかはわからないが、ペンギンが全員分の朝食を準備し終え、シリウスから手を離せとローに注意されたため、一度手を離して朝食に手を合わせた。
お互いに勉強をしている時は無言になる性格の為、部屋の中にしばらく本を捲る音しか聞こえなかったが、それが恋歌から聞こえなくなり、勉強が終わったのかと顔を覗き込むと、目を閉じて寝息を立てている。
「ったく、しょうがねぇな…」
ぱたん、と持っていた医学書を閉じ、恋歌が持っている本を手から抜いて机の上に置いてやり、なるべく振動を与えないように横抱きにして抱えた。
『ん…』
ブランケットが落ちたため、足が寒いのか温もりを求めるようにローに擦り寄る。
「こら、ちゃんと布団に入れてやるから離せ」
ベッドに恋歌を下ろしてやるが、強く服を握られている事に気づいて、剥がそうとするが、剥がそうとするとさらに縋りついてくる。
「はぁ…」
仕方ないとため息をついたローは、まだ寝るつもりはなかったが、自分ももぞもぞと布団の中に潜りこんだ。
腕枕をして寝やすいように体勢を整え、恋歌を抱き込むようにしてローも目を閉じた。
『ん…ん?』
「起きたか」
次の日の朝、恋歌が目を覚ませば、目の前には呆れた顔をしているローが既に目を覚ましていた。
『おは、よう?』
「ああ、おはよう」
ベッドに入った記憶がない恋歌は、不思議そうな顔をしながら身体を起こすと、ローも身体を起こしてベッドから立ち上がった。
ロー「着替え、あんのか?」
『あ、ううん…
部屋に戻る…
ごめんね』
おそらく勉強中に寝落ちしてしまったのだろうとわかり、申し訳なさそうに部屋から出て行こうとするが、ローに手を掴まれて引き止められた。
「何度も言わせるな
そんな恰好で出るんじゃねぇ」
『あ…うん…』
どうすればいいかとおろおろしていると、”おれが取ってくる”とローが部屋から出て行ってしまった。
『(わたしが寝ちゃった所為だよね…)』
何度も自分の部屋まで必要な物を取りに行ってくれているローに申し訳ないとは思ったが、怒っているような雰囲気ではないので、おとなしく部屋でローの帰りを待つことにした。
ローに持ってきてもらった普段着に着替え、食堂に行けば、既に他3人は揃っており、朝の挨拶を交わす。
「あ、そうだ
恋歌、そいつのこと忘れてたろ」
『あ…』
シャチに指さされた先には、異様な雰囲気を纏ったシリウスが壁に立てかけられている。
本気で忘れていたとおそるおそる手を触れると、頭の中に大きな声が響いてきた。
「恋歌!!お前ってやつは!!
おれの存在を忘れるとは何事だ!!」
あまりにも大きな声が頭に響くので、若干ふらつくと、ぽすん、と背中を誰かが支えてくれた。
「大丈夫?」
『うん、ありがとう』
もふもふした感触にベポだとわかり、お礼を言うとひょい、と恋歌を抱き上げ、自分の横に椅子に座らせた。
『ごめんなさい…』
忘れてしまった事は事実なので、弁解する事も出来ず、素直に謝れば、シリウスの声は静かになり、小さいため息のようなものが聞こえた。
『(刀ってどうやってため息ついてるんだろう…)』
「まぁいい
そんなことよりおれが頼んだ魔法はできそうか?」
『え、っと…もうちょっと、かかりそうで…』
「そうか
できるようになれば教えてくれ」
『わ、わかった』
この会話はシリウスの声が周りに聞こえていない為、何を話しているのかはわからないが、ペンギンが全員分の朝食を準備し終え、シリウスから手を離せとローに注意されたため、一度手を離して朝食に手を合わせた。