弔いの島
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しばらくして水音が止み、がちゃりとシャワールームの扉が開く音がした。
『あ、あの…』
「ん?」
声をかけられたため、シャワールームの方へ視線を向けると、ローのパーカーを着て肩にタオルをかけた恋歌が、もじもじとしながら立っていた。
一応ズボンも渡したはずだったが、体格差があり過ぎて入らなかったらしく、手にズボンらしきものを持っており、パーカーの下は素足。
その姿に思わず椅子から落ちそうになったが、何とか体制をたてなおし、何が言いたいのかと言葉の続きを待ってやる。
言葉では言いにくい事なのか、何度か口を開いては閉じ、最終的に持っていたズボンをベッドに置いた。
≪下着がなくて…≫
「!!
そうだな
とってきてやる、どこにあるんだ」
替えの下着までローの部屋にあるわけもなく、そのことについては失念していたと、帽子を深くかぶって立ち上がった。
『ま、待って…!』
部屋から出て行こうとするローの腕を掴んで引き止めるが、ローは腕に恋歌が引っ付いた瞬間に固まった。
「(こ、こいつ…!下着つけてねぇ自覚ねぇのか!?)」
いつもより柔らかい感触と、上からでもちらちらと覗く白い脚に、無意識にごくりと喉が鳴る。
『わ、わたしが、行く』
「は?
そんな恰好で部屋から出すわけねぇだろ」
恋歌としてはローに部屋に入られるのは問題ないが、下着を直接触られるのは抵抗がある。
先ほどまで着ていた下着を着て出てもいいが、かなり汗をかいたため、まだ少し湿っている下着をお風呂上りに着るのにも抵抗があった。
だが、ローもこれに関しては譲ってくれず、結局最終的に負ける事になったのは恋歌だった。
「ほら」
『あ、ありがと…』
またぽいっと投げられた下着を受け取り、ばたばたと走ってシャワールームに戻り、下着をつけて戻ってきた。
「おれもシャワー行ってくる」
『あ…』
寝る為に部屋に戻ろうかと思っていたが、恋歌のつぶやきに気づかず、ローはすたすたとシャワーに行ってしまった。
ローがいない間に勝手に部屋に戻るのもどうかと思い、収納魔法から本を取り出して、ソファに座ってローが戻ってくるのを待つ事にした。
「何読んでんだ?」
『!!』
あまりにも集中し過ぎていた為、ローの気配に気づかず、横から声をかけられて驚いたように身体を揺らした。
がしがしと髪を拭きながら、恋歌の読んでいる本を横から覗きこんでくる。
『こ、れは、シリウスに言われて、使えるように、なって欲しいって、言われた魔法、なの』
「へぇ…あいつが…」
このことに関しては興味なさそうに返事し、読みかけの医学書に手を伸ばす。
「まだそれ読むんだろ?」
『うん』
「これかけとけ」
夜の勉強に付き合ってくれるという事なのか、近くにあったブランケットを膝にかけられ、持っていた医学書を開いて勉強を始めてしまった。
『(もう少しで終わるし、これが終わったら部屋に戻ろうっと)』
あともう少しでキリの良い所まで終わる為、恋歌も手元の本に視線を落とした。
『あ、あの…』
「ん?」
声をかけられたため、シャワールームの方へ視線を向けると、ローのパーカーを着て肩にタオルをかけた恋歌が、もじもじとしながら立っていた。
一応ズボンも渡したはずだったが、体格差があり過ぎて入らなかったらしく、手にズボンらしきものを持っており、パーカーの下は素足。
その姿に思わず椅子から落ちそうになったが、何とか体制をたてなおし、何が言いたいのかと言葉の続きを待ってやる。
言葉では言いにくい事なのか、何度か口を開いては閉じ、最終的に持っていたズボンをベッドに置いた。
≪下着がなくて…≫
「!!
そうだな
とってきてやる、どこにあるんだ」
替えの下着までローの部屋にあるわけもなく、そのことについては失念していたと、帽子を深くかぶって立ち上がった。
『ま、待って…!』
部屋から出て行こうとするローの腕を掴んで引き止めるが、ローは腕に恋歌が引っ付いた瞬間に固まった。
「(こ、こいつ…!下着つけてねぇ自覚ねぇのか!?)」
いつもより柔らかい感触と、上からでもちらちらと覗く白い脚に、無意識にごくりと喉が鳴る。
『わ、わたしが、行く』
「は?
そんな恰好で部屋から出すわけねぇだろ」
恋歌としてはローに部屋に入られるのは問題ないが、下着を直接触られるのは抵抗がある。
先ほどまで着ていた下着を着て出てもいいが、かなり汗をかいたため、まだ少し湿っている下着をお風呂上りに着るのにも抵抗があった。
だが、ローもこれに関しては譲ってくれず、結局最終的に負ける事になったのは恋歌だった。
「ほら」
『あ、ありがと…』
またぽいっと投げられた下着を受け取り、ばたばたと走ってシャワールームに戻り、下着をつけて戻ってきた。
「おれもシャワー行ってくる」
『あ…』
寝る為に部屋に戻ろうかと思っていたが、恋歌のつぶやきに気づかず、ローはすたすたとシャワーに行ってしまった。
ローがいない間に勝手に部屋に戻るのもどうかと思い、収納魔法から本を取り出して、ソファに座ってローが戻ってくるのを待つ事にした。
「何読んでんだ?」
『!!』
あまりにも集中し過ぎていた為、ローの気配に気づかず、横から声をかけられて驚いたように身体を揺らした。
がしがしと髪を拭きながら、恋歌の読んでいる本を横から覗きこんでくる。
『こ、れは、シリウスに言われて、使えるように、なって欲しいって、言われた魔法、なの』
「へぇ…あいつが…」
このことに関しては興味なさそうに返事し、読みかけの医学書に手を伸ばす。
「まだそれ読むんだろ?」
『うん』
「これかけとけ」
夜の勉強に付き合ってくれるという事なのか、近くにあったブランケットを膝にかけられ、持っていた医学書を開いて勉強を始めてしまった。
『(もう少しで終わるし、これが終わったら部屋に戻ろうっと)』
あともう少しでキリの良い所まで終わる為、恋歌も手元の本に視線を落とした。