弔いの島
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そして夜。
夕食後に全員で甲板に出ると、空には雲が少しかかっていたが、恋歌の魔法があれば、簡単にはらえる雲の量。
『みんな、ここにいて』
4人を船内に入る扉の前に残し、恋歌は小走りで甲板の端に行き、シリウスを自分の目の前に置き、祈るように手を組んで膝を甲板につけた。
『【我は星々の支配者
天への道を繋ぐ者】』
恋歌を中心にいつもより大きな魔方陣が広がり、島がそれに反応するように小さな光が溢れだしてきた。
「すげぇ…」
「ああ…」
口を開けたままぽかんとしているシャチとペンギン。
ベポは嬉しそうに目を輝かせている。
『【彷徨える星の眷属たる魂たちに道を示せ】』
「(たしかに…これはすげぇな…)」
島から小さな光が天に昇り、地上から天に向かって星の道が出来ているような、満天の星の中にいるような、不思議な錯覚をおこしてしまいそうになる。
この絶景の中ではたしかにシリウスを海に捨てる気力もなくなる。
『【星々の導きに従い、彷徨える魂たちに来世でも幸多からんことを】』
3人は甲板を走り回って絶景を楽しみ、ローは握っている手に必要以上に力が入っている恋歌の肩に手を置いた。
「(冷や汗に身体の震え…
いつもの魔力不足前の症状だな)」
肩に手を置いたのは少しでも魔力を供給してやる為。
倒れる前に止めるとは約束したが、倒れる一歩手前までは無茶をするという事はわかっていた。
「(何事も経験、か
たしかにこれは恋歌だからこそ見せる事のできる景色だな)」
ペンギンに言われたことを思い出し、忘れられない景色を見せてくれた恋歌に感謝と、過保護すぎたかと反省をした。
「いやー!絶景だったな!!」
「ああ!!あれはすごかった!」
「うんうん!ほんとにすごかったよ!」
『へへ…よかった』
「……」
全ての魂を天に送った後、予想通り恋歌は倒れた。
倒れてるじゃないかとため息をつきたかったが、嬉しそうに笑う恋歌にぐっとその言葉を飲み込んだ。
目に浮かぶ魔法陣は魔力が切れかかっていることを教えてくれているが、興奮している3人が恋歌を船内に連れて行かせてくれない。
「お前ら…恋歌は魔力切れだ
それに汗もかいてる
風邪を引く前に部屋に連れて行くぞ」
「「「アイアイ」」」
ローがいるから魔力が残り少なくとも大丈夫だとわかっていた3人は、昔から恋歌には過保護なローの背中を見送った。
「さすが星の魔女
今日のは一段と凄かったな」
「ああ
おれたち恋歌と仲間だなんてラッキーだよな」
「恋歌の魔法もいろいろできるようになってきたし、最近戦闘中でも恋歌の方見ちゃうときあるんだよね」
「「わかる」」
いつの間にか見た事のない技を戦闘で使う事も増えてきており、それを使っている恋歌を見る為に自分達の戦いの手が止まってしまう時もある。
「ていうか恋歌のやつ魔力切れって事は…」
「だな」
「??」
にたっ、と笑ったペンギンとシャチは不思議そうな顔をしているベポの背中を押して、今日の不寝番前の雑談をしようと食堂に向かった。
「ん?おれは…ここに放置か…?」
夕食後に全員で甲板に出ると、空には雲が少しかかっていたが、恋歌の魔法があれば、簡単にはらえる雲の量。
『みんな、ここにいて』
4人を船内に入る扉の前に残し、恋歌は小走りで甲板の端に行き、シリウスを自分の目の前に置き、祈るように手を組んで膝を甲板につけた。
『【我は星々の支配者
天への道を繋ぐ者】』
恋歌を中心にいつもより大きな魔方陣が広がり、島がそれに反応するように小さな光が溢れだしてきた。
「すげぇ…」
「ああ…」
口を開けたままぽかんとしているシャチとペンギン。
ベポは嬉しそうに目を輝かせている。
『【彷徨える星の眷属たる魂たちに道を示せ】』
「(たしかに…これはすげぇな…)」
島から小さな光が天に昇り、地上から天に向かって星の道が出来ているような、満天の星の中にいるような、不思議な錯覚をおこしてしまいそうになる。
この絶景の中ではたしかにシリウスを海に捨てる気力もなくなる。
『【星々の導きに従い、彷徨える魂たちに来世でも幸多からんことを】』
3人は甲板を走り回って絶景を楽しみ、ローは握っている手に必要以上に力が入っている恋歌の肩に手を置いた。
「(冷や汗に身体の震え…
いつもの魔力不足前の症状だな)」
肩に手を置いたのは少しでも魔力を供給してやる為。
倒れる前に止めるとは約束したが、倒れる一歩手前までは無茶をするという事はわかっていた。
「(何事も経験、か
たしかにこれは恋歌だからこそ見せる事のできる景色だな)」
ペンギンに言われたことを思い出し、忘れられない景色を見せてくれた恋歌に感謝と、過保護すぎたかと反省をした。
「いやー!絶景だったな!!」
「ああ!!あれはすごかった!」
「うんうん!ほんとにすごかったよ!」
『へへ…よかった』
「……」
全ての魂を天に送った後、予想通り恋歌は倒れた。
倒れてるじゃないかとため息をつきたかったが、嬉しそうに笑う恋歌にぐっとその言葉を飲み込んだ。
目に浮かぶ魔法陣は魔力が切れかかっていることを教えてくれているが、興奮している3人が恋歌を船内に連れて行かせてくれない。
「お前ら…恋歌は魔力切れだ
それに汗もかいてる
風邪を引く前に部屋に連れて行くぞ」
「「「アイアイ」」」
ローがいるから魔力が残り少なくとも大丈夫だとわかっていた3人は、昔から恋歌には過保護なローの背中を見送った。
「さすが星の魔女
今日のは一段と凄かったな」
「ああ
おれたち恋歌と仲間だなんてラッキーだよな」
「恋歌の魔法もいろいろできるようになってきたし、最近戦闘中でも恋歌の方見ちゃうときあるんだよね」
「「わかる」」
いつの間にか見た事のない技を戦闘で使う事も増えてきており、それを使っている恋歌を見る為に自分達の戦いの手が止まってしまう時もある。
「ていうか恋歌のやつ魔力切れって事は…」
「だな」
「??」
にたっ、と笑ったペンギンとシャチは不思議そうな顔をしているベポの背中を押して、今日の不寝番前の雑談をしようと食堂に向かった。
「ん?おれは…ここに放置か…?」