弔いの島
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次の日の朝。
朝食を食べに食堂に行けば、既にペンギンが朝食を並べてくれており、シャチはあくびをしながら席についている。
「おはよう」
『おはよう』
眠そうな顔をしたベポも食堂に現れ、自分の席につく。
「キャプテンはまた徹夜かな…
恋歌、悪いけど呼んできてくれるか?」
準備が終わっても現れないローに、ペンギンに頼まれた恋歌が椅子から立ちあがって、ローの自室へ向かう。
それほど遠くない距離を歩いてローの部屋の前に着くと、控えめにノックをすると、部屋の中で人が動く気配がした。
「どうした」
≪朝ごはんだよ≫
「…もうそんな時間か」
やはり徹夜をしていたらしく、目の下の隈も変わらない。
≪寝ないとだめだよ≫
「ああ、わかってる」
何度言ってもこの返事しか返ってこない上に、改善される見込みはない。
呼びに来たのは恋歌のはずだが、すたすたと先に行ってしまうローの背中を慌てて追いかける。
朝食後、次の目的地の相談をしているローとベポを船内に残し、恋歌、シャチ、ペンギンで甲板で洗濯に取り掛かる。
「そういや恋歌、昨日の刀どうしたんだ?」
ローの傍らには昨日島で見つけた鬼哭があったが、恋歌の傍らにはいつも通り何もない。
≪ここにあるよ≫
魔方陣の中に手を入れて、刀を取り出すと、頭の中に声が響いてきた。
「こら恋歌!
このおれを空間にしまい込むな!」
『ご、ごめんなさい…』
「あのあとあのガキになにもされなかっただろうな!?」
『え…あ、あの…』
「な、なんか怒られてんのか?」
シリウスと名付けられた刀を手に取った瞬間に謝りだした恋歌に、ペンギンとシャチが何を話しているのかと横から覗きこんでくる。
「まぁいい
それよりまだこの島を離れてなくてよかった
恋歌にひとつ頼みがある」
『?』
「あ?星葬(せいそう)をさせろ?
なんだそれ」
シリウスが恋歌に頼みごとをしたが、恋歌がローにしてもいいか確認すると言うので、船内に戻ってきた。
≪シリウスが言うには星の魔女が使える魔法で、この世に彷徨う魂を星にしてあげる事ができるんだって
それを…してほしいって≫
「なんで恋歌が魔法を使うのにこいつの許可が必要なんだよ…」
ぶつぶつと文句を言っているが、それが聞こえるのは刀に触れている恋歌のみ。
「んなもん恋歌がやる必要はねぇ
どこの誰とも知れねぇ奴のために、魔法を使うな
進路を確認したらすぐに出航だ」
『で、でも…』
しゅん、と落ち込んでしまった恋歌に、言いすぎたかと頭にぽん、と手を置いてやる。
「…あのな、おれはそんなことする必要はねぇと思ってる
恋歌がその星葬ってのをしたところで、またこの島には魂が集まってくる
一時的に綺麗にしたところで同じことだ」
「このガキ…!!黙って聞いてりゃ調子に乗りやがって…!!」
動けたならば殴りかかりそうなぐらい暴言を吐いているが、ローには聞こえない為涼しい顔をしている。
聞こえていても無視されてはいそうではあるが…。
朝食を食べに食堂に行けば、既にペンギンが朝食を並べてくれており、シャチはあくびをしながら席についている。
「おはよう」
『おはよう』
眠そうな顔をしたベポも食堂に現れ、自分の席につく。
「キャプテンはまた徹夜かな…
恋歌、悪いけど呼んできてくれるか?」
準備が終わっても現れないローに、ペンギンに頼まれた恋歌が椅子から立ちあがって、ローの自室へ向かう。
それほど遠くない距離を歩いてローの部屋の前に着くと、控えめにノックをすると、部屋の中で人が動く気配がした。
「どうした」
≪朝ごはんだよ≫
「…もうそんな時間か」
やはり徹夜をしていたらしく、目の下の隈も変わらない。
≪寝ないとだめだよ≫
「ああ、わかってる」
何度言ってもこの返事しか返ってこない上に、改善される見込みはない。
呼びに来たのは恋歌のはずだが、すたすたと先に行ってしまうローの背中を慌てて追いかける。
朝食後、次の目的地の相談をしているローとベポを船内に残し、恋歌、シャチ、ペンギンで甲板で洗濯に取り掛かる。
「そういや恋歌、昨日の刀どうしたんだ?」
ローの傍らには昨日島で見つけた鬼哭があったが、恋歌の傍らにはいつも通り何もない。
≪ここにあるよ≫
魔方陣の中に手を入れて、刀を取り出すと、頭の中に声が響いてきた。
「こら恋歌!
このおれを空間にしまい込むな!」
『ご、ごめんなさい…』
「あのあとあのガキになにもされなかっただろうな!?」
『え…あ、あの…』
「な、なんか怒られてんのか?」
シリウスと名付けられた刀を手に取った瞬間に謝りだした恋歌に、ペンギンとシャチが何を話しているのかと横から覗きこんでくる。
「まぁいい
それよりまだこの島を離れてなくてよかった
恋歌にひとつ頼みがある」
『?』
「あ?星葬(せいそう)をさせろ?
なんだそれ」
シリウスが恋歌に頼みごとをしたが、恋歌がローにしてもいいか確認すると言うので、船内に戻ってきた。
≪シリウスが言うには星の魔女が使える魔法で、この世に彷徨う魂を星にしてあげる事ができるんだって
それを…してほしいって≫
「なんで恋歌が魔法を使うのにこいつの許可が必要なんだよ…」
ぶつぶつと文句を言っているが、それが聞こえるのは刀に触れている恋歌のみ。
「んなもん恋歌がやる必要はねぇ
どこの誰とも知れねぇ奴のために、魔法を使うな
進路を確認したらすぐに出航だ」
『で、でも…』
しゅん、と落ち込んでしまった恋歌に、言いすぎたかと頭にぽん、と手を置いてやる。
「…あのな、おれはそんなことする必要はねぇと思ってる
恋歌がその星葬ってのをしたところで、またこの島には魂が集まってくる
一時的に綺麗にしたところで同じことだ」
「このガキ…!!黙って聞いてりゃ調子に乗りやがって…!!」
動けたならば殴りかかりそうなぐらい暴言を吐いているが、ローには聞こえない為涼しい顔をしている。
聞こえていても無視されてはいそうではあるが…。