弔いの島
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「決まったか?」
『うん…
あなたの名前…シリウス、ってどうかな?』
「シリウス?」
全天の中で一番明るい恒星で、光り輝くものという意味。
綺麗な刀身や鞘の輝き、星の魔女の刀ということを考えてこの名前で呼びたいと思ったのだが、刀故に表情等もわからず、どう思われているのかわからない。
「シリウス…シリウスか…
ああ、星の魔女の刀に相応しいな
今日からおれの名前はシリウスだ」
声音的には嬉しそうに聞こえて、ほっとしたように笑う恋歌は、大事そうにシリウスと名付けた刀を抱き締める。
「(あいつも…そうやって呼んでくれていたな…)」
本当の名は星の魔女にしか発音ができない為、いつも魔女以外でも呼べる名前を呼ばれていた。
大事な相棒に呼ばれていた名前をもう一度呼んでもらえる奇跡に感謝して、次の主を恋歌と決めた。
『!?』
「「「「!?」」」」
「契約だ」
ぶわっと風が吹き、甲板を超えるほど大きな魔方陣が展開される。
「おれは主を恋歌と決めた
星の言葉で誓え
この時代の最高の魔女になると」
『(最高の魔女…)
----------------』
「よし」
恋歌がノイズのかかった声で何かを呟くと、刀に吸い込まれるように小さくなって消えた。
「な、なんだったんだ…?」
急な展開についていけない4人はぽかんとした表情をしているが、大事そうに刀を抱えている恋歌を見て、まぁいいかと目を合わせて息をはいた。
しばらく何かを話している様子だったが、急に恋歌の顔が真っ赤に染まり、首がちぎれるんじゃないかと思うほど何度も横に振っている。
何をしているんだと思っていると、すこし困った顔をした恋歌が、とことこと近づいてきてすっと刀をローに渡した。
『話が、あるって…』
「おれに…?」
あれだけ威嚇してきたのにどういう事かと、恋歌から刀を受け取る。
「なんか用か」
「クソ生意気なガキだ
ほんとはお前とは話したくないが、恋歌の事で聞きたいことがある」
『?』
ちらっと恋歌を見ると、何を話しているのかは聞こえていないようで、首を傾げている。
「なんだ」
「お前…恋歌とは恋仲ではないそうだな」
「…は?」
一体何を聞かれるのかと身構えていたが、思っていたのとはまるで違う質問に間抜けな声を出してしまった。
「さっき恋歌の魔力が発動したとき、感じたのは恋歌だけの魔力じゃなかった
今だってそうだ
恋歌の纏っている魔力はお前の魔力と混じりあっている」
「それが…なんだ」
「恋仲ではないのにこれだけ混じりあってるってことは…お前、定期的に恋歌に魔力を渡してるな?」
「それは…」
『…?』
さすが星の魔女の刀なだけあって、詳しそうな雰囲気に正直に話そうと口を開こうとしたが、近くでどんな話をしているのか気になってそわそわしている恋歌の頭を撫でてやり、刀を持ってすたすたと船の中に戻ってしまった。
『うん…
あなたの名前…シリウス、ってどうかな?』
「シリウス?」
全天の中で一番明るい恒星で、光り輝くものという意味。
綺麗な刀身や鞘の輝き、星の魔女の刀ということを考えてこの名前で呼びたいと思ったのだが、刀故に表情等もわからず、どう思われているのかわからない。
「シリウス…シリウスか…
ああ、星の魔女の刀に相応しいな
今日からおれの名前はシリウスだ」
声音的には嬉しそうに聞こえて、ほっとしたように笑う恋歌は、大事そうにシリウスと名付けた刀を抱き締める。
「(あいつも…そうやって呼んでくれていたな…)」
本当の名は星の魔女にしか発音ができない為、いつも魔女以外でも呼べる名前を呼ばれていた。
大事な相棒に呼ばれていた名前をもう一度呼んでもらえる奇跡に感謝して、次の主を恋歌と決めた。
『!?』
「「「「!?」」」」
「契約だ」
ぶわっと風が吹き、甲板を超えるほど大きな魔方陣が展開される。
「おれは主を恋歌と決めた
星の言葉で誓え
この時代の最高の魔女になると」
『(最高の魔女…)
----------------』
「よし」
恋歌がノイズのかかった声で何かを呟くと、刀に吸い込まれるように小さくなって消えた。
「な、なんだったんだ…?」
急な展開についていけない4人はぽかんとした表情をしているが、大事そうに刀を抱えている恋歌を見て、まぁいいかと目を合わせて息をはいた。
しばらく何かを話している様子だったが、急に恋歌の顔が真っ赤に染まり、首がちぎれるんじゃないかと思うほど何度も横に振っている。
何をしているんだと思っていると、すこし困った顔をした恋歌が、とことこと近づいてきてすっと刀をローに渡した。
『話が、あるって…』
「おれに…?」
あれだけ威嚇してきたのにどういう事かと、恋歌から刀を受け取る。
「なんか用か」
「クソ生意気なガキだ
ほんとはお前とは話したくないが、恋歌の事で聞きたいことがある」
『?』
ちらっと恋歌を見ると、何を話しているのかは聞こえていないようで、首を傾げている。
「なんだ」
「お前…恋歌とは恋仲ではないそうだな」
「…は?」
一体何を聞かれるのかと身構えていたが、思っていたのとはまるで違う質問に間抜けな声を出してしまった。
「さっき恋歌の魔力が発動したとき、感じたのは恋歌だけの魔力じゃなかった
今だってそうだ
恋歌の纏っている魔力はお前の魔力と混じりあっている」
「それが…なんだ」
「恋仲ではないのにこれだけ混じりあってるってことは…お前、定期的に恋歌に魔力を渡してるな?」
「それは…」
『…?』
さすが星の魔女の刀なだけあって、詳しそうな雰囲気に正直に話そうと口を開こうとしたが、近くでどんな話をしているのか気になってそわそわしている恋歌の頭を撫でてやり、刀を持ってすたすたと船の中に戻ってしまった。