弔いの島
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風呂から急いで戻ってきたらしい恋歌は、髪が半乾きなことをローに怒られたため、ベポががしがしと恋歌の髪を乾かしてくれている。
「あー!こらこら!!
恋歌の綺麗な髪が傷む!!乾かす時はもっと優しくだな…」
「す、すみません…」
力加減が出来ていないベポの手を掴んで、シャチが髪の乾かし方を教えている。
恋歌は自分でやると言ったのだが、なぜかベポもシャチも譲ってくれないため、任せる事になってしまった。
「恋歌、座れ」
ぽん、と自分の横を軽く叩いて、準備していた救急箱を開ける。
足を出すと少し擦りむいている膝を消毒して、大きめの絆創膏を貼ってくれた。
『ありがとう』
「他に怪我した場所は?」
特にないと首を横に振ると、ぱたん、と救急箱のフタを閉めた。
「あいつ、なんとかしてやれ」
あいつ、と指をさされた先にはまだどろどろのままの刀が甲板に転がっている。
「恋歌以外気安く触れるなと言うんでな」
すっかり綺麗になった鬼哭は、すでにローの横に置かれており、恋歌は申し訳程度に布の上に置かれている刀に手を伸ばした。
「ったく!!この船の人間はどうなってんだ!!
このおれを放置するとは!!」
『ご、ごめんなさい』
「「「??」」」
急に謝りだした恋歌に3人が首を傾げていると、一度船内に戻ってバケツいっぱいに水を入れて戻ってきた。
それを刀の横に置いて、ふぅと息をはいた。
『【アクエリアス】』
「おお…」
バケツの中の水を操り、いつも洗濯をしている時のように空中に水の塊を浮かせ、その中にどろどろの刀をそっといれる。
刀が水の中に入った瞬間、透明だった水が一瞬で真っ黒にかわり、中の様子が全く見えない状態になった。
「え、あんなに汚れてたって事か…?」
「さぁ…」
どんな汚いものを洗濯してもあそこまではならないと、ぼーっと様子を眺めていると、恋歌が水をバケツに戻した。
『わぁ…』
綺麗になった刀が恋歌の手元に降ってきたので、それを受け止めると、泥がすべて落ちた刀の全貌が見えた。
「すごくきれい…」
近くにいたベポが恋歌の手元を覗き込むと、おそるおそる綺麗になった刀に触れた。
「良い魔法だった」
『あ、りがとう…』
特にベポの事をとがめる事もなく、きらきらと輝きを取り戻した刀身と鞘に、全員の目が釘付けになる。
「おれはかつて創造の魔女に作られた刀でな
全ての魔女の特性に合わせた刀を作り、おれは星の魔女の刀となった
何人もの星の魔女の手に渡り、今は恋歌、お前の刀だ」
鍔が星の形をしており、柄は真っ黒だが、目貫に星の魔女の魔方陣、縁に小さな銀色の宝石が使われている。
鞘は夜空をそのまま切り取ったかのような星空を模しており、角度によってきらきらと輝きが変わる。
恋歌も綺麗な刀に目を奪われていたが、そういえばとぎゅっと刀を胸に抱えた。
『あなたの、名前、聞いてなかった…
教えてほしい』
「………おれの名前は、【----------】
星の魔女以外には発音できない名前だ」
『----------…』
「え?なんて?」
聞いた事のない言語にペンギンが耳を近づけてくるが、何度恋歌に発音してもらってもノイズがかかったようにはっきり聞こえない。
「好きに呼んでくれ
恋歌が呼びやすいようにしてくれて構わない」
『え、そ、そんな急に…』
あたふたし始めた恋歌は、腕を組んでうーん、と考えだし、ノートにも何かを書きだした。
「なにしてんだ?」
「さぁ?」
刀の声が聞こえていないため、恋歌が何をしているのかわからないが、しばらくしてノートを見ながら頷いた。
「あー!こらこら!!
恋歌の綺麗な髪が傷む!!乾かす時はもっと優しくだな…」
「す、すみません…」
力加減が出来ていないベポの手を掴んで、シャチが髪の乾かし方を教えている。
恋歌は自分でやると言ったのだが、なぜかベポもシャチも譲ってくれないため、任せる事になってしまった。
「恋歌、座れ」
ぽん、と自分の横を軽く叩いて、準備していた救急箱を開ける。
足を出すと少し擦りむいている膝を消毒して、大きめの絆創膏を貼ってくれた。
『ありがとう』
「他に怪我した場所は?」
特にないと首を横に振ると、ぱたん、と救急箱のフタを閉めた。
「あいつ、なんとかしてやれ」
あいつ、と指をさされた先にはまだどろどろのままの刀が甲板に転がっている。
「恋歌以外気安く触れるなと言うんでな」
すっかり綺麗になった鬼哭は、すでにローの横に置かれており、恋歌は申し訳程度に布の上に置かれている刀に手を伸ばした。
「ったく!!この船の人間はどうなってんだ!!
このおれを放置するとは!!」
『ご、ごめんなさい』
「「「??」」」
急に謝りだした恋歌に3人が首を傾げていると、一度船内に戻ってバケツいっぱいに水を入れて戻ってきた。
それを刀の横に置いて、ふぅと息をはいた。
『【アクエリアス】』
「おお…」
バケツの中の水を操り、いつも洗濯をしている時のように空中に水の塊を浮かせ、その中にどろどろの刀をそっといれる。
刀が水の中に入った瞬間、透明だった水が一瞬で真っ黒にかわり、中の様子が全く見えない状態になった。
「え、あんなに汚れてたって事か…?」
「さぁ…」
どんな汚いものを洗濯してもあそこまではならないと、ぼーっと様子を眺めていると、恋歌が水をバケツに戻した。
『わぁ…』
綺麗になった刀が恋歌の手元に降ってきたので、それを受け止めると、泥がすべて落ちた刀の全貌が見えた。
「すごくきれい…」
近くにいたベポが恋歌の手元を覗き込むと、おそるおそる綺麗になった刀に触れた。
「良い魔法だった」
『あ、りがとう…』
特にベポの事をとがめる事もなく、きらきらと輝きを取り戻した刀身と鞘に、全員の目が釘付けになる。
「おれはかつて創造の魔女に作られた刀でな
全ての魔女の特性に合わせた刀を作り、おれは星の魔女の刀となった
何人もの星の魔女の手に渡り、今は恋歌、お前の刀だ」
鍔が星の形をしており、柄は真っ黒だが、目貫に星の魔女の魔方陣、縁に小さな銀色の宝石が使われている。
鞘は夜空をそのまま切り取ったかのような星空を模しており、角度によってきらきらと輝きが変わる。
恋歌も綺麗な刀に目を奪われていたが、そういえばとぎゅっと刀を胸に抱えた。
『あなたの、名前、聞いてなかった…
教えてほしい』
「………おれの名前は、【----------】
星の魔女以外には発音できない名前だ」
『----------…』
「え?なんて?」
聞いた事のない言語にペンギンが耳を近づけてくるが、何度恋歌に発音してもらってもノイズがかかったようにはっきり聞こえない。
「好きに呼んでくれ
恋歌が呼びやすいようにしてくれて構わない」
『え、そ、そんな急に…』
あたふたし始めた恋歌は、腕を組んでうーん、と考えだし、ノートにも何かを書きだした。
「なにしてんだ?」
「さぁ?」
刀の声が聞こえていないため、恋歌が何をしているのかわからないが、しばらくしてノートを見ながら頷いた。