弔いの島
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ローに抱えられたまま船に戻ると、1人だけどろどろに汚れている恋歌を見て、首を長くして2人の帰りを待っていた3人が飛び出してきた。
「恋歌!?膝も怪我してる!?」
「ほ、ほんとだ!!
着替えもしねぇと…!」
「てかなんで一人だけこんな汚れてんだ!?」
ぎゃあぎゃあと騒ぐ3人を無視して、すたすたと恋歌を抱えたまま船内に入っていく。
「シャチ、恋歌の着替え持ってこい」
「え、あ、ああ」
「ベポ、シャチから着替え受け取ったら風呂に持っていけ」
「あ、うん」
「ペンギン、お前は使ってない布持ってきてくれ」
「あ、アイアイ」
いつもの様に指示を淡々と出していくローの言葉に返事をし、3人は言われた通りにばたばたと船内を駆け回る。
「恋歌、取り敢えず風呂に行け
あとで着替えはベポに届けさせる
膝の処置はそれからだ
傷口は泥を落とす程度にしとけよ」
ゆっくりと風呂場の近くで降ろされ、風呂に行くようにと背中を軽く押される。
すっ、っと持っていた刀を腕から抜かれ、さっさと行けと手で指示されたため、頷いて風呂場へ向かった。
「おい、ガキ」
「…おれの事をガキって言うんじゃねぇ」
恋歌の姿が見えなくなったところで、話しかけられたため眉間に皺が寄る。
「お前なんかガキで充分だ
おれは星の魔女の近くにいたくてついてきたんだ
お前如きが気安く…!」
「ほんとにお前うるせぇな
ちょっと黙ってろ」
どろどろな状態の刀のどこを持てばいいのかわからないので、下緒のようなものがついていたのでそこを持ってずりずりと引きずって甲板に歩いていく。
「あ、キャプテン
これどうするんだ?」
ペンギンが使っていない布を数枚ローに手渡すと、次はバケツに真水を汲んでくるように指示し、ローは甲板に腰を下ろした。
「(星の魔女の刀か…)」
今は刀に触れていないため声は聞こえないが、泥の隙間から覗く鞘の装飾は、かなり凝ったものであることがわかる。
「ほいよ」
とん、と横に綺麗な水の入ったバケツを置いて、ペンギンもローの横に腰を下ろす。
「それ、どうしたんだ?」
「…拾った」
渡した布を濡らして鬼哭の鞘や刀身を丁寧に磨いていく。
「へぇ…
こっちは?
ん?え…?
うおっ!?」
もう一つある刀はなんなのだろうかとつんつん、と触るとペンギンにも声が聞こえたようで、驚いてローの後ろに下がった。
「そっちは恋歌が拾った
触るとうるさい声が聞こえるから触らねぇ方がいい」
「ええ…なんだよそれ…」
喋る刀など見た事も聞いた事もないペンギンは、もう一度触る勇気が出ず、恋歌が風呂から上がって甲板に出てくるまで、ぼーっと鬼哭を手入れしているローを眺めていた。
「恋歌!?膝も怪我してる!?」
「ほ、ほんとだ!!
着替えもしねぇと…!」
「てかなんで一人だけこんな汚れてんだ!?」
ぎゃあぎゃあと騒ぐ3人を無視して、すたすたと恋歌を抱えたまま船内に入っていく。
「シャチ、恋歌の着替え持ってこい」
「え、あ、ああ」
「ベポ、シャチから着替え受け取ったら風呂に持っていけ」
「あ、うん」
「ペンギン、お前は使ってない布持ってきてくれ」
「あ、アイアイ」
いつもの様に指示を淡々と出していくローの言葉に返事をし、3人は言われた通りにばたばたと船内を駆け回る。
「恋歌、取り敢えず風呂に行け
あとで着替えはベポに届けさせる
膝の処置はそれからだ
傷口は泥を落とす程度にしとけよ」
ゆっくりと風呂場の近くで降ろされ、風呂に行くようにと背中を軽く押される。
すっ、っと持っていた刀を腕から抜かれ、さっさと行けと手で指示されたため、頷いて風呂場へ向かった。
「おい、ガキ」
「…おれの事をガキって言うんじゃねぇ」
恋歌の姿が見えなくなったところで、話しかけられたため眉間に皺が寄る。
「お前なんかガキで充分だ
おれは星の魔女の近くにいたくてついてきたんだ
お前如きが気安く…!」
「ほんとにお前うるせぇな
ちょっと黙ってろ」
どろどろな状態の刀のどこを持てばいいのかわからないので、下緒のようなものがついていたのでそこを持ってずりずりと引きずって甲板に歩いていく。
「あ、キャプテン
これどうするんだ?」
ペンギンが使っていない布を数枚ローに手渡すと、次はバケツに真水を汲んでくるように指示し、ローは甲板に腰を下ろした。
「(星の魔女の刀か…)」
今は刀に触れていないため声は聞こえないが、泥の隙間から覗く鞘の装飾は、かなり凝ったものであることがわかる。
「ほいよ」
とん、と横に綺麗な水の入ったバケツを置いて、ペンギンもローの横に腰を下ろす。
「それ、どうしたんだ?」
「…拾った」
渡した布を濡らして鬼哭の鞘や刀身を丁寧に磨いていく。
「へぇ…
こっちは?
ん?え…?
うおっ!?」
もう一つある刀はなんなのだろうかとつんつん、と触るとペンギンにも声が聞こえたようで、驚いてローの後ろに下がった。
「そっちは恋歌が拾った
触るとうるさい声が聞こえるから触らねぇ方がいい」
「ええ…なんだよそれ…」
喋る刀など見た事も聞いた事もないペンギンは、もう一度触る勇気が出ず、恋歌が風呂から上がって甲板に出てくるまで、ぼーっと鬼哭を手入れしているローを眺めていた。