弔いの島
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何度か土を掘り返すと、かつん、と手に硬い感触が伝わってきた。
それを掘り起こすようにと言われたため、数回土を退け、土の中にあった物をとりだした。
『…え』
掘り起こしたものをぎゅっと握りしめた瞬間、何も発動しようとしていないにもかかわらず、恋歌の足元に大きな魔方陣が広がり、辺りが先ほどまでの暗闇が嘘かのように明るく照らされる。
『(な、なに…!?)』
なぜ魔方陣が発動したのかわからない恋歌だが、足元に浮かび上がっている魔方陣は間違いなく星の魔女が使う魔方陣。
「恋歌!!」
『ロー…』
急に明るくなった森に異常を感じたローが、近くにいるはずの恋歌がいない事に気づいて、焦った様子で駆け寄ってきた。
「なにかあったのか?」
魔方陣を展開している恋歌を見て、敵でもいるのだろうかと周りを警戒するが、人の気配は感じない。
何でもないと首を振る恋歌にほっとしたが、なぜこんな大がかりな魔方陣を展開させているのかわからない。
「恋歌…それ、どうした」
理由を聞くより先に、恋歌が大事そうに握りしめているものが気になり、指をさすと恋歌もそうだったと視線を落とした。
『か、たな…?』
恋歌が持っているものは土の中に埋められていたからなのか、土まみれの鞘に入った刀。
無意識に驚いた時に抱きしめていたらしく、服までどろどろになってしまっているが、今はそんなことを気にしている場合ではない。
『え、あ…この人、は、わたしの、船の船長で…』
「誰と喋ってんだ?」
『え、っと…』
あたふたしながら答えようとしている恋歌に、首を傾げながら聞くと、ローの手を掴んで、自分が持っている刀に軽く手を触れさせた。
「!!」
刀に振れた直後、頭の中に聞いた事のない言語で声が聞こえてきた。
「------------
あー…、これだから星の魔女以外の人間は嫌いなんだよ
おい、ガキ
おれの声が聞こえるな?」
「…ああ、お前、だれだ」
「星の魔女以外に名乗る名前はねぇよ
おれの言葉すら聞き取れねぇくせに」
「あ?」
何故か喧嘩が始まってしまいそうな雰囲気に、恋歌が慌てたようにローの手を刀から離した。
「今のなんだ」
『わたしも…さっきちょっと、話しただけ、だから…』
ちょっと待って、と刀に向き合って無言になった恋歌が、話し終えるのを黙って待ってやる。
かなり大きな魔方陣のおかげで周りが良く見えるようになり、あるものが視界に入り眉間にしわが寄る。
『あの…』
「ん?」
遠くを見つめているローに遠慮がちに声をかけると、すぐに視線を向けてくれるが、恋歌の胸に抱かれたままの刀にさらに眉間にしわが寄った。
「なにかわかったのか」
恋歌に当たるわけにはいかないと、いつも通りを装って話を促すと、頷いた恋歌は、もう一度ローの手を刀に触れさせた。
「久しぶりに会った星の魔女の頼みだからな、ガキにもわかるように話してやる」
「……」
聞こえてくる声にいらっとはしたが、話が進まないと無言で話の続きを促した。
「この世界の生き物は死ねば星になる
ガキでもそれぐらい知ってるだろ」
「……ああ」
昔恋歌から聞いた話だと返事をすれば、それなら話は早いと話を続ける。
それを掘り起こすようにと言われたため、数回土を退け、土の中にあった物をとりだした。
『…え』
掘り起こしたものをぎゅっと握りしめた瞬間、何も発動しようとしていないにもかかわらず、恋歌の足元に大きな魔方陣が広がり、辺りが先ほどまでの暗闇が嘘かのように明るく照らされる。
『(な、なに…!?)』
なぜ魔方陣が発動したのかわからない恋歌だが、足元に浮かび上がっている魔方陣は間違いなく星の魔女が使う魔方陣。
「恋歌!!」
『ロー…』
急に明るくなった森に異常を感じたローが、近くにいるはずの恋歌がいない事に気づいて、焦った様子で駆け寄ってきた。
「なにかあったのか?」
魔方陣を展開している恋歌を見て、敵でもいるのだろうかと周りを警戒するが、人の気配は感じない。
何でもないと首を振る恋歌にほっとしたが、なぜこんな大がかりな魔方陣を展開させているのかわからない。
「恋歌…それ、どうした」
理由を聞くより先に、恋歌が大事そうに握りしめているものが気になり、指をさすと恋歌もそうだったと視線を落とした。
『か、たな…?』
恋歌が持っているものは土の中に埋められていたからなのか、土まみれの鞘に入った刀。
無意識に驚いた時に抱きしめていたらしく、服までどろどろになってしまっているが、今はそんなことを気にしている場合ではない。
『え、あ…この人、は、わたしの、船の船長で…』
「誰と喋ってんだ?」
『え、っと…』
あたふたしながら答えようとしている恋歌に、首を傾げながら聞くと、ローの手を掴んで、自分が持っている刀に軽く手を触れさせた。
「!!」
刀に振れた直後、頭の中に聞いた事のない言語で声が聞こえてきた。
「------------
あー…、これだから星の魔女以外の人間は嫌いなんだよ
おい、ガキ
おれの声が聞こえるな?」
「…ああ、お前、だれだ」
「星の魔女以外に名乗る名前はねぇよ
おれの言葉すら聞き取れねぇくせに」
「あ?」
何故か喧嘩が始まってしまいそうな雰囲気に、恋歌が慌てたようにローの手を刀から離した。
「今のなんだ」
『わたしも…さっきちょっと、話しただけ、だから…』
ちょっと待って、と刀に向き合って無言になった恋歌が、話し終えるのを黙って待ってやる。
かなり大きな魔方陣のおかげで周りが良く見えるようになり、あるものが視界に入り眉間にしわが寄る。
『あの…』
「ん?」
遠くを見つめているローに遠慮がちに声をかけると、すぐに視線を向けてくれるが、恋歌の胸に抱かれたままの刀にさらに眉間にしわが寄った。
「なにかわかったのか」
恋歌に当たるわけにはいかないと、いつも通りを装って話を促すと、頷いた恋歌は、もう一度ローの手を刀に触れさせた。
「久しぶりに会った星の魔女の頼みだからな、ガキにもわかるように話してやる」
「……」
聞こえてくる声にいらっとはしたが、話が進まないと無言で話の続きを促した。
「この世界の生き物は死ねば星になる
ガキでもそれぐらい知ってるだろ」
「……ああ」
昔恋歌から聞いた話だと返事をすれば、それなら話は早いと話を続ける。