大凶星
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それから数日が経ち、日中は全員で勉強会や家事をし、毎日変わらない日々を過ごしている。
「あ?浮上してほしい?」
ある日、不寝番が恋歌の順番になった時、ローの部屋に恋歌が訪ねてきた。
要件は不寝番をしている間船を浮上させてほしいということだったので、ローは腕を組んで恋歌の目をじっと見つめ返す。
「理由は?」
≪星が見たいの≫
「…それはこの間言ってた悪い星と関係があるのか?」
≪うん、あの島を出てから一度も星が見れてないからちゃんと確かめたいの≫
ここまで恋歌が気にする星というのが正直ローも気にはなっている。
恋歌の魔力供給も星空を見る事で可能ではある為、一日ぐらいいいかと恋歌の要求に頷いた。
「ただし、それならおれも一緒に不寝番するからな」
≪どうして?≫
一緒に不寝番をするというローに、恋歌が首を傾げると、ローの大きな手が恋歌の頬をするっと撫でた。
「どうせ星を見る事に夢中になっちまうんだろ
見張りはおれがしてやる」
久しぶりに見る星空にくぎ付けになってしまう姿が想像できたのか、ローが笑っていることにむっとした視線を向けるが否定はできない。
だが、恋歌も気になる事があり、ローの目の下の隈に軽く触れる。
『ちゃんと、寝てる?』
「…」
日に日に濃くなっていく隈。
海に出て自分たちがどんな怪我をしても治せるようにと、誰よりも勉強をしていることは全員が知っている。
ちゃんと睡眠をとってほしいと思うが、本人にそれを伝えても軽く流されるだけ。
不寝番に付き合ってもらうとなると、今夜は寝ないと言っているのと同義。
「じゃあ…今から仮眠だな」
『!!』
急に立ち上がったローに抱えられ、あまり身体に衝撃がこないようにベッドに降ろされる。
急な事に驚いてぽかんとしていると、かぶっていた帽子を傍に置き、ローも横にごろんと寝転んできた。
「ほら、寝るぞ」
自分の胸につけるように恋歌の頭を引き寄せ、ぽんぽんと優しく頭を撫でてやると、ぎゅっと恋歌がローに抱き着いてきた。
『ローも、寝る?』
「…ああ」
ローの返事に満足したのか、すりっと自分からもローの胸に擦り寄り目を閉じた。
「(恋歌の匂い…)」
自分の腕にすっぽりと収まる小さな柔らかい身体。
もっとこの柔らかい身体を触っていたいと思うが、久々に感じる恋歌の気配にローの瞼もどんどん重くなり、いつのまにかローも意識を手放した。
「恋歌、起きろ」
『ん…』
数時間後、先に起きていたローが夕飯の時間が近づいている事に気づいて、まだ自分に引っ付いたままの恋歌の肩を揺さぶって声をかける。
ゆっくりと開いたぼーっとした視線が向けられ、何度か瞬きを繰り返してむくりと起き上った。
「はっ、髪ぼさぼさだぞ」
笑いながら髪を手櫛で整えてくれるローの手に心地よさを感じ、目を閉じているとふっと目の前が暗くなり唇に何かが触れた。
「(可愛いな…)」
『へ…』
「ん?」
唇に触れたのがローの唇だとわかり、ぶわっと顔に熱が集まるが、ローは真剣な顔をむけてくるだけ。
「直った、行くぞ」
髪が元通りになったので、食堂に行こうと顔を赤くしてぽかんとしたままの恋歌の手を引いて、ベッドから立ち上がらせた。
『(な、なんで…急に…?)』
何故急にキスをされたのかわからない恋歌は、ぐるぐると思考を巡らせながら、ローの手に引かれ食堂へ足を進めた。
「あ?浮上してほしい?」
ある日、不寝番が恋歌の順番になった時、ローの部屋に恋歌が訪ねてきた。
要件は不寝番をしている間船を浮上させてほしいということだったので、ローは腕を組んで恋歌の目をじっと見つめ返す。
「理由は?」
≪星が見たいの≫
「…それはこの間言ってた悪い星と関係があるのか?」
≪うん、あの島を出てから一度も星が見れてないからちゃんと確かめたいの≫
ここまで恋歌が気にする星というのが正直ローも気にはなっている。
恋歌の魔力供給も星空を見る事で可能ではある為、一日ぐらいいいかと恋歌の要求に頷いた。
「ただし、それならおれも一緒に不寝番するからな」
≪どうして?≫
一緒に不寝番をするというローに、恋歌が首を傾げると、ローの大きな手が恋歌の頬をするっと撫でた。
「どうせ星を見る事に夢中になっちまうんだろ
見張りはおれがしてやる」
久しぶりに見る星空にくぎ付けになってしまう姿が想像できたのか、ローが笑っていることにむっとした視線を向けるが否定はできない。
だが、恋歌も気になる事があり、ローの目の下の隈に軽く触れる。
『ちゃんと、寝てる?』
「…」
日に日に濃くなっていく隈。
海に出て自分たちがどんな怪我をしても治せるようにと、誰よりも勉強をしていることは全員が知っている。
ちゃんと睡眠をとってほしいと思うが、本人にそれを伝えても軽く流されるだけ。
不寝番に付き合ってもらうとなると、今夜は寝ないと言っているのと同義。
「じゃあ…今から仮眠だな」
『!!』
急に立ち上がったローに抱えられ、あまり身体に衝撃がこないようにベッドに降ろされる。
急な事に驚いてぽかんとしていると、かぶっていた帽子を傍に置き、ローも横にごろんと寝転んできた。
「ほら、寝るぞ」
自分の胸につけるように恋歌の頭を引き寄せ、ぽんぽんと優しく頭を撫でてやると、ぎゅっと恋歌がローに抱き着いてきた。
『ローも、寝る?』
「…ああ」
ローの返事に満足したのか、すりっと自分からもローの胸に擦り寄り目を閉じた。
「(恋歌の匂い…)」
自分の腕にすっぽりと収まる小さな柔らかい身体。
もっとこの柔らかい身体を触っていたいと思うが、久々に感じる恋歌の気配にローの瞼もどんどん重くなり、いつのまにかローも意識を手放した。
「恋歌、起きろ」
『ん…』
数時間後、先に起きていたローが夕飯の時間が近づいている事に気づいて、まだ自分に引っ付いたままの恋歌の肩を揺さぶって声をかける。
ゆっくりと開いたぼーっとした視線が向けられ、何度か瞬きを繰り返してむくりと起き上った。
「はっ、髪ぼさぼさだぞ」
笑いながら髪を手櫛で整えてくれるローの手に心地よさを感じ、目を閉じているとふっと目の前が暗くなり唇に何かが触れた。
「(可愛いな…)」
『へ…』
「ん?」
唇に触れたのがローの唇だとわかり、ぶわっと顔に熱が集まるが、ローは真剣な顔をむけてくるだけ。
「直った、行くぞ」
髪が元通りになったので、食堂に行こうと顔を赤くしてぽかんとしたままの恋歌の手を引いて、ベッドから立ち上がらせた。
『(な、なんで…急に…?)』
何故急にキスをされたのかわからない恋歌は、ぐるぐると思考を巡らせながら、ローの手に引かれ食堂へ足を進めた。