大凶星
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しばらく恋歌の新しい魔法について話を続け、ベポから今後は星の勉強も一緒に食堂でしたいと言われた恋歌は、部屋に籠って勉強することは控えると約束した。
「んじゃ、今日もみんなで勉強タイムだな」
3人はローから読むようにと渡された医学書を広げ、ローも今日はここで勉強するらしく、部屋から医学書と紙とペンを持ってきた。
恋歌も魔方陣の中から本や紙を取り出し、部屋でやっていた占いの続きと勉強の続きをするために、集中して本の内容に目を通す。
『(喉…乾いたな)』
勉強に集中し始めてしばらく経った頃、ふとそう思った恋歌が、まだ勉強に集中している4人にも何か淹れようと椅子から立ち上がった。
「え、あ…部屋に戻っちゃうの?」
椅子から立ち上がった音に反応したベポが、ばっと顔を上げて不安そうな顔を向けてくるが、恋歌が首を横に振ったのでほっとしたように息をはいた。
≪喉乾いたなって思って
なにか飲む?≫
「うん!」
「おれもー」
「おれにもお願い」
疲れたような顔をしているペンギンとシャチの声にも頷いて返し、ローをちらっと見るとまだ集中して勉強を続けていた。
5つカップを準備して紅茶を淹れ、全員の前に置いていく。
「ん?ああ、悪いな」
自分の前に置かれたカップに気づいたローが、用意してくれた恋歌に声をかけた直後、食堂の中に漂う紅茶の匂いがいつもと違う事に気づいた。
「あれ?なんかいつもと違う?」
「たしかに」
「いつもよりいい匂いがする!」
全員が毎日飲んでいる紅茶の違いに気づき、ペンギンが淹れてくれた時には違いがなかったため、今回淹れてくれた恋歌に全員が視線を向ける。
≪この間の村で貰った薬草入れてみたの
あの村では万能薬だったみたいだし、体力回復にならないかなって≫
味が変わったりしないかは実験していなかったのでわからなかったが、ほぼ元の紅茶の味や匂いを損なうことはなかった。
「へぇ…そういやこの間読んだ医学書に、飲むものに合わせてある薬草を淹れると効果が出るって書いてたな
今度それ読んでみるか?」
≪うん、読んでみたい≫
ローもいつもよりおいしいと感じる紅茶に関心を示し、予備知識として読んでいた薬草学の内容を思い出す。
「またいつでも借りに来い
今は魔法の勉強してんだろ」
≪ありがとう≫
先ほどまでの不機嫌そうな表情も消え、嬉しそうに笑う恋歌に、ローの表情も緩む。
「ねぇ、キャプテン
ここどういうこと?」
「ん?ああ、これはな…」
ベポから話しかけられたため、ローはすっと恋歌から視線を逸らした。
『(絶対に…あの星がなんなのか、つきとめてみせるからね)』
頭の上にはてなを浮かべているベポに、優しくわかるように教えているローに迫る危機を、なんとか突き止めようと恋歌も魔法の本に目を落とした。
「んじゃ、今日もみんなで勉強タイムだな」
3人はローから読むようにと渡された医学書を広げ、ローも今日はここで勉強するらしく、部屋から医学書と紙とペンを持ってきた。
恋歌も魔方陣の中から本や紙を取り出し、部屋でやっていた占いの続きと勉強の続きをするために、集中して本の内容に目を通す。
『(喉…乾いたな)』
勉強に集中し始めてしばらく経った頃、ふとそう思った恋歌が、まだ勉強に集中している4人にも何か淹れようと椅子から立ち上がった。
「え、あ…部屋に戻っちゃうの?」
椅子から立ち上がった音に反応したベポが、ばっと顔を上げて不安そうな顔を向けてくるが、恋歌が首を横に振ったのでほっとしたように息をはいた。
≪喉乾いたなって思って
なにか飲む?≫
「うん!」
「おれもー」
「おれにもお願い」
疲れたような顔をしているペンギンとシャチの声にも頷いて返し、ローをちらっと見るとまだ集中して勉強を続けていた。
5つカップを準備して紅茶を淹れ、全員の前に置いていく。
「ん?ああ、悪いな」
自分の前に置かれたカップに気づいたローが、用意してくれた恋歌に声をかけた直後、食堂の中に漂う紅茶の匂いがいつもと違う事に気づいた。
「あれ?なんかいつもと違う?」
「たしかに」
「いつもよりいい匂いがする!」
全員が毎日飲んでいる紅茶の違いに気づき、ペンギンが淹れてくれた時には違いがなかったため、今回淹れてくれた恋歌に全員が視線を向ける。
≪この間の村で貰った薬草入れてみたの
あの村では万能薬だったみたいだし、体力回復にならないかなって≫
味が変わったりしないかは実験していなかったのでわからなかったが、ほぼ元の紅茶の味や匂いを損なうことはなかった。
「へぇ…そういやこの間読んだ医学書に、飲むものに合わせてある薬草を淹れると効果が出るって書いてたな
今度それ読んでみるか?」
≪うん、読んでみたい≫
ローもいつもよりおいしいと感じる紅茶に関心を示し、予備知識として読んでいた薬草学の内容を思い出す。
「またいつでも借りに来い
今は魔法の勉強してんだろ」
≪ありがとう≫
先ほどまでの不機嫌そうな表情も消え、嬉しそうに笑う恋歌に、ローの表情も緩む。
「ねぇ、キャプテン
ここどういうこと?」
「ん?ああ、これはな…」
ベポから話しかけられたため、ローはすっと恋歌から視線を逸らした。
『(絶対に…あの星がなんなのか、つきとめてみせるからね)』
頭の上にはてなを浮かべているベポに、優しくわかるように教えているローに迫る危機を、なんとか突き止めようと恋歌も魔法の本に目を落とした。