大凶星
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≪町でもやってた占いだよ
今のわたしは簡単な事しかわからないけど、もっと勉強して、知識を増やして、魔力が増えれば、もっと大きなことも占えるようになる
まぁでも結局確率の話だけど
夜ご飯がオムライスになる確率が高いっていう結果が出ただけ≫
これが町でも人気があった恋歌の占いかと、納得したようにはーっと息をはく。
「すげーな…
ある意味未来予知じゃん」
「だな
それで、占いで何やってたんだ?」
占いをするだけであれば、今までのように食堂に来てすればいいのではないかと純粋な疑問をぶつける。
≪この間の島で…悪い星があるって言ったでしょ?≫
「ああ、そういえばそんな事言ってたな」
≪それがなんなのか、いつ頃影響が出るのか、わたしたちにどんな影響があるのか
何かわからないかと思って…ちょっといろいろ調べながら占いをしたかったの≫
「なるほどな」
恋歌が部屋にこもっていた理由はわかったが、確かに恋歌の占いの結果がここまで正確なのであれば、悪い星というのがどんな影響を及ぼすのか気になってくる。
「結局その結果は出たのか?」
≪ううん、まだ何もわかってなくて…
だからせめていつその悪い星の影響を受けるのか、時期だけでもわかればと思っていろいろ調べてたの≫
ぐるぐるとホロスコープの星を軽く魔力を流して回していると、ペンギンとシャチが肩にぽん、と手を置いてきた。
「おれたちは海賊なんだ
この先全部の悪い出来事を避け続ける事はできない
だからそこまで気にする必要はないと思うぞ」
「そうそう
何かあればおれたちがいるだろ?」
『…うん、ありがとう』
正直何度やっても占いの結果は変わらず、今の知識ではわかる事は少ない。
何かあった時に仲間がいるという事を再認識し、ホロスコープに流している魔力を止めた。
『でもね、できること、増えたの』
「できること?」
肩に置かれているペンギンの手を取り、収納の魔方陣をペンギンの手の前に、もう一つ魔方陣をシャチの顔の前に出した。
『手、入れて』
「お、おう」
どきどきしながら魔方陣に手を入れると、指先から順番に魔方陣の中に消えていく。
「うおっ」
そしてそのペンギンの手はシャチの目の前にある魔方陣から徐々に現れ、シャチが驚いたように身体を逸らした。
「こ、これペンギンの手なの…?」
つんつん、と魔方陣から出ている手をベポが触ると、もふもふとした感触がペンギンに伝わったのか、今度はペンギンが驚いて手を引っ込めた。
「こ、これはまさか!!」
きらきらとした目を恋歌に向けると、少し不服そうな顔をしながら頷いた。
≪シャチが言ってたみたいに人ひとりを入れてってのはまだ無理なんだけど、手だけならこうやって魔方陣を通して移動させることはできるようになったんだ≫
「これでも充分すげぇよ!!」
安全だとわかるとシャチもベポも我先にと手を魔方陣に入れてはしゃぎ始めた。
「これなら…攻撃の幅も広がるな…」
顎に手を当てて何かを考えているローのつぶやきが聞こえ、視線を向ければ、戦闘時でのこの魔方陣の使い方を恋歌に教え、それに便乗して他の3人も恋歌の戦い方を一緒に考えてくれた。
「またできることが増えるようになったら教えてくれよな
こうやって恋歌の魔法の事考えるの楽しいし」
『うん』
自分にできない事で、しかも夢の膨らむ魔法を戦いに使う恋歌の攻撃方法を考えるのは、恋歌が思っているより楽しい事。
こうやって恋歌には想像できない方法で戦い方の幅が増え、怪我をする事が減り、自己防衛ができるようになればいいと、恋歌のさらさらの髪を撫でてやる。
頭を撫でてもらえて嬉しそうな恋歌を見て、ローの眉間にしわが寄ったことにペンギンは気づいたが、それを気にすることなく恋歌の頭の上から手を除ける事はしない。
「他に出来る様になったことはあるのか?」
「……」
『え、っと、ちょっとしたこと、なんだけど…』
ペンギンの手が頭の上にある状態でも普通に話を始める恋歌に、ローの機嫌が少し悪くなったことに恋歌以外の3人は気づいたが、魔法の話で盛り上がっている為、それを気にすることなく恋歌の話に耳を傾けた。
今のわたしは簡単な事しかわからないけど、もっと勉強して、知識を増やして、魔力が増えれば、もっと大きなことも占えるようになる
まぁでも結局確率の話だけど
夜ご飯がオムライスになる確率が高いっていう結果が出ただけ≫
これが町でも人気があった恋歌の占いかと、納得したようにはーっと息をはく。
「すげーな…
ある意味未来予知じゃん」
「だな
それで、占いで何やってたんだ?」
占いをするだけであれば、今までのように食堂に来てすればいいのではないかと純粋な疑問をぶつける。
≪この間の島で…悪い星があるって言ったでしょ?≫
「ああ、そういえばそんな事言ってたな」
≪それがなんなのか、いつ頃影響が出るのか、わたしたちにどんな影響があるのか
何かわからないかと思って…ちょっといろいろ調べながら占いをしたかったの≫
「なるほどな」
恋歌が部屋にこもっていた理由はわかったが、確かに恋歌の占いの結果がここまで正確なのであれば、悪い星というのがどんな影響を及ぼすのか気になってくる。
「結局その結果は出たのか?」
≪ううん、まだ何もわかってなくて…
だからせめていつその悪い星の影響を受けるのか、時期だけでもわかればと思っていろいろ調べてたの≫
ぐるぐるとホロスコープの星を軽く魔力を流して回していると、ペンギンとシャチが肩にぽん、と手を置いてきた。
「おれたちは海賊なんだ
この先全部の悪い出来事を避け続ける事はできない
だからそこまで気にする必要はないと思うぞ」
「そうそう
何かあればおれたちがいるだろ?」
『…うん、ありがとう』
正直何度やっても占いの結果は変わらず、今の知識ではわかる事は少ない。
何かあった時に仲間がいるという事を再認識し、ホロスコープに流している魔力を止めた。
『でもね、できること、増えたの』
「できること?」
肩に置かれているペンギンの手を取り、収納の魔方陣をペンギンの手の前に、もう一つ魔方陣をシャチの顔の前に出した。
『手、入れて』
「お、おう」
どきどきしながら魔方陣に手を入れると、指先から順番に魔方陣の中に消えていく。
「うおっ」
そしてそのペンギンの手はシャチの目の前にある魔方陣から徐々に現れ、シャチが驚いたように身体を逸らした。
「こ、これペンギンの手なの…?」
つんつん、と魔方陣から出ている手をベポが触ると、もふもふとした感触がペンギンに伝わったのか、今度はペンギンが驚いて手を引っ込めた。
「こ、これはまさか!!」
きらきらとした目を恋歌に向けると、少し不服そうな顔をしながら頷いた。
≪シャチが言ってたみたいに人ひとりを入れてってのはまだ無理なんだけど、手だけならこうやって魔方陣を通して移動させることはできるようになったんだ≫
「これでも充分すげぇよ!!」
安全だとわかるとシャチもベポも我先にと手を魔方陣に入れてはしゃぎ始めた。
「これなら…攻撃の幅も広がるな…」
顎に手を当てて何かを考えているローのつぶやきが聞こえ、視線を向ければ、戦闘時でのこの魔方陣の使い方を恋歌に教え、それに便乗して他の3人も恋歌の戦い方を一緒に考えてくれた。
「またできることが増えるようになったら教えてくれよな
こうやって恋歌の魔法の事考えるの楽しいし」
『うん』
自分にできない事で、しかも夢の膨らむ魔法を戦いに使う恋歌の攻撃方法を考えるのは、恋歌が思っているより楽しい事。
こうやって恋歌には想像できない方法で戦い方の幅が増え、怪我をする事が減り、自己防衛ができるようになればいいと、恋歌のさらさらの髪を撫でてやる。
頭を撫でてもらえて嬉しそうな恋歌を見て、ローの眉間にしわが寄ったことにペンギンは気づいたが、それを気にすることなく恋歌の頭の上から手を除ける事はしない。
「他に出来る様になったことはあるのか?」
「……」
『え、っと、ちょっとしたこと、なんだけど…』
ペンギンの手が頭の上にある状態でも普通に話を始める恋歌に、ローの機嫌が少し悪くなったことに恋歌以外の3人は気づいたが、魔法の話で盛り上がっている為、それを気にすることなく恋歌の話に耳を傾けた。